irxs nmmn注意 身長 年齢 変更あり 桃(兄)→18歳 176cm 黒→24歳164,1cm 赤(弟)→14歳 162,4cm 苦手な方 地雷のある方は自衛をお願い致します ご本人様のお名前 グループ名は出さないようにお願い致します。 ※赤(Ⅰ)の話し方は途切れ途切れです
兄に抱き着いて年甲斐もなく声を出して泣いた後に泣き疲れて眠っていたようだ
隣に居た兄も面倒を見るのに飽きたのか先程まで感じていた体温が消えていた
鬱陶しそうにはしていたが落ちつかせようと背を撫で、傍に居てくれた
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上半身を起こし、ベッドから降りようとすると優しい声音と共に身体に触れられる
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何気なく頬に触れるおにーさんに心臓の音がドクンドクンと早く脈打つ
赤く染まる頬を見て熱があるのか確認する為に額に触れる
ひんやりとした手に心地良さを感じ、逃がさないように彼の手に頬を擦り付ける
擦り付けられたのに驚き、目を瞬かせるおにーさんの手を取って、にこりと頬を緩め、微笑む
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おにーさんと話して数時間後に喉の乾きを潤そうと水を飲みにリビングを顔を出す
重い体を動かして水を取りに行く前に少しだけ休もうとソファーに足を進める
ソファーに座り、溜め込んでいた息を吐き出した後、ゆっくりソファーに寝転がる
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反応に困り黙り込むぼくを見て呆れる兄に申し訳ない気持ちが込み上げる
兄に面倒を見てもらうのは片指で数えるれる程度
ぼくも兄の面倒を見たのは数回だけで、生活で関わることはほとんど無い
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両親の海外赴任が決まった時も家事を一切手伝われた記憶がない
家事全般は前はぼくが行っていたが、今はおにーさんと分担しながら行っている
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一緒に居るだけで安心する人が、身近に居るだけで人は簡単に変わることが出来る
素っ気なかった兄も、人と話すのが苦手なぼくも少しずつだけど変われていると思う
キッチンに向かう兄の後を追いかけて、料理を行おうとする兄を見守る
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頬を膨らませながら素早くお米を洗い、水の入った鍋にお米を入れる
焦がさないように木べらを使い、沸騰するまで鍋の中を覗き、沸騰した後は蓋をし、冷蔵庫から卵を取り出す
危なかっしい手付きだからと兄に言ったがその心配は杞憂だったらしく、不慣れながらも大きな失敗は無かった
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ふらつく弟の体を支えながら移動し、 弟と向かい合わせに座る
穏やかな視線を向ける弟の真っ赤な瞳を見つめ、微笑むと恥ずかしそうに下を向く
今まで冷たかったくせにと言われた時は、ツキんっと背筋が凍った。
取られるんじゃないかという下らない嫉妬心と独占欲に溺れ、大切な弟に目を向けられなかった愚かな自分
“両親のようになりたくない“
そう思っていたのに素っ気ない態度を取り弟の名前をずっと呼ばなかった
話しかけられても、外出をしたいと誘われても無視をし続けた。弟との時間も弟の成長からもずっと目を向けなかった
放置しても勝手に育つと思った両親は生まれて間もない弟の育児をして来なかった
ここまで育ったのも彼が一生懸命慣れない育児をしてくれたから
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震える弟の頭を撫でながら空いている方の手で指を絡め、上下に揺らす
鼻歌交じりに約束を交わすものだけど、これは歌いながらしていい約束じゃない
だって
俺は一度りうらを山に捨てたことがあるから
中学生の頃、まだ小さかった弟の手を引いて山を訪れたことがある
連れてきた理由は、弟が食事を吐き戻し床を汚したから捨ててこいと両親に言われたから
小さい子供は制御が利かない。親にとっては腹立しいことでも子供にとっては一生懸命生きている
毎日生きるので精一杯なのに…可哀想だ
そう思ったのに俺は両親の言われたことに従い、弟の手を離した
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泣きながら手を伸ばす弟を見下ろし、舌打ちせんばかりに睨んだことは今でもよく覚えている
腕に触れようとする弟の手から逃れるように一歩後退る
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涙を零しながら話す弟の言葉に返事をせずただ呆然と見る俺の服を掴む
口にするのはやっぱり謝罪の言葉で、消え入りそうな程、小さい弟の声が静かな山に響く
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謝る声が鬱陶しくて、冷たい言葉で幼子の弟を罵った
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嫌われた方がずっと楽だった
両親に手を上げられるくらいなら捨てた方がマシだって馬鹿なことをした
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手を上げられるのは俺だけで十分だ
大切だから 守りたいから
そんな思いを抱いていたとしても、一度弟を捨ててしまった過去は消えない
親の言うことを聞かないと生きられない子供は機嫌を損ねないようにたち振る舞う
愚かな子供だよね
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のそりと席を立ち上がる弟の体に触れ、椅子に座らせる
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洗い終えた食器を受け取り、水分を切ってからクロス拭きで食器を拭う
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兄とする会話は少しぎこちないけれど昔より話せてると思うと頬が緩む
緩んだ頬を手で撫でていると兄が嬉しそうに話しかけてくる
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ギスギスしていた関係も少しずつ修復出来ればいいなと思いながら兄に微笑む
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何をするにも兄の許可が必要だと言われてからずっと兄に許可を求め判断を仰ぐ
そうしないと生きられないから
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