TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

こんちゃーす

今回は短編(?)です

さつきお母様

おー

…もしかしたら短編で終わらんかも知れません。好きすぎました。

さつきお母様

なにがよ

…📢先生が考えたらんこさ(女版)
が好きすぎたんですっ!!

さつきお母様

…あー…(察)

て事でももあめでっす

※女体化注意

※この物語は完全主の妄想であり、 御本人様とは一切関係がございません。

※通報まじ勘弁

本編ご〜!

川瀬 桃乃

ー…ー……

部屋に小さな寝息だけが響く。

世界は何時だって理不尽だ。

どれだけ頑張ろうと報われない。

だってー.

パチッ

なんのためらいもなく部屋の電気を付ける。

最初からある程度状況は分かっていた。

むせ返るようなアルコールの強い匂い。 電気の消えた部屋と静かな寝息。

どうせ、またお酒を飲み過ぎたのだろう。

視線の先では、やはり私の仲間、 桃乃ちゃんが机にビール缶をぶちまけて寝ていた。

天雨 あめてゃ

……もー…何やってんだかぁ…

正直、勝手に押しかけて勝手に部屋に侵入した私の言える事ではないにしろ、こんなのは日常茶飯事。

連絡がつかない時点で、大分察してはいた。

少しでも部屋の空気を逃がそうと、 カーテンを開き、窓を開けようとする。

すると、やっと彼女は起きた様で。

川瀬 桃乃

…………ん……

まだおぼろげな瞳で、私をとらえた。

川瀬 桃乃

……あめぇ…?

川瀬 桃乃

きたのぉ……?

天雨 あめてゃ

…やっと起きた?………てか飲み過ぎ。
…またなんかあったん、愚痴聞くよ?

呆れたように口にする。

ぽや〜っとしているのも今のうちだ。 すぐ現実が襲ってくる。

すると、彼女が机から顔を上げると同時に、 やはりバランスを崩しまた机に倒れ込む。

川瀬 桃乃

別に…あめてゃには関係な……ゐ"っ!?

やっぱり。

川瀬 桃乃

……ぃっっっったぁっ……!

天雨 あめてゃ

二日酔いやね。自業自得。

川瀬 桃乃

うげ……最悪…、

川瀬 桃乃

…もー……

逆ギレをかましてきそうな不機嫌。 さて、どうしてやろうか。

天雨 あめてゃ

、てか、さっきの発言やけど

天雨 あめてゃ

関係ないわけ無いでしょ、
一応これでも仲間な訳やし。

さらっと彼女の隣に居座り、 少しばかり説教をする事にした。

川瀬 桃乃

ちょ、しれっと隣に……

川瀬 桃乃

てか私達、一応不仲?らしいけど。

天雨 あめてゃ

うるさい。

なんでこうこの子はあめを遠ざけるかなぁ。

川瀬 桃乃

えぇ……ごめん…?

天雨 あめてゃ

桃乃ちゃんはあめの仲間やし、

天雨 あめてゃ

別に話を聞いてあげたいと
想うのは普通だと思わない?

天雨 あめてゃ

……なんであめを遠ざけるの。

まっすぐ彼女を見つめる。

川瀬 桃乃

、……………、…

桃乃ちゃんは何も言わない。 ただ、気まずそうにうつむいた。

これ以上は、流石に可哀想か。

天雨 あめてゃ

……まぁいいや。

天雨 あめてゃ

んで、何があったの。

川瀬 桃乃

………ぇ、あ、

責めなかった事に驚いたのか、 少しうろたえてから、また彼女はあめを見る。

川瀬 桃乃

てか、あめ、知らん顔してるけど、

川瀬 桃乃

あめてゃも、私のとこに来た、って事は

川瀬 桃乃

そういう事、何じゃないの。

次はあめが見つめられる。

天雨 あめてゃ

……ベランダ、借りて良い?

川瀬 桃乃

ほら、やっぱり。

結局、こういう所は変わらない。

天雨 あめてゃ

……ふー……

隣で静かに煙草を吸っている。 きっと、彼女も何かしら嫌な事があったのだろう。

今日は嫌なくらいに星が綺麗で、 夜の闇など感じさせてはくれない。

川瀬 桃乃

…煙草、出来るなら自分の家で
吸って欲しいんだけど。

冗談まじりに文句を垂れる。

天雨 あめてゃ

やだよ。あめの部屋が臭くなっちゃう。

川瀬 桃乃

私の家の事を考えてくれるかなぁ…

天雨 あめてゃ

知らんもーん。

いらつく〜…、まぁでも、 これがあめの良い所でもあるし。

天雨 あめてゃ

…てか、まだ飲むの。

川瀬 桃乃

いくら飲もうが私の勝手でしょ。

私も人の事言えないしね。

天雨 あめてゃ

…で、もう逃さないよ。
なんかあったん、

あー、面倒くさい。 逃げられなかったか。

でも、不思議と不快感は感じない。

少しして、私は小さくつぶやき始める。 夜の静かな世界に、ぽつり、ぽつりと語り始めた。

川瀬 桃乃

…別に。報われないなぁ…って、思った

川瀬 桃乃

それだけ。

天雨 あめてゃ

…報われない?

川瀬 桃乃

そう。

川瀬 桃乃

成人女性が魔女っ子やって、でも、
得られる物は何も無くて。

川瀬 桃乃

人々からの感謝だけで
身体を張らなきゃいけない。

川瀬 桃乃

ネイリストだけじゃ稼げるもんも稼げないし、アイドルだってろくなもんじゃない。でも、私達は身体を張って、

川瀬 桃乃

身体を張った私達を盗撮、盗映した人達がそれでお金を得ていて。

口に出すと余計虚しくなってくる。 私は、なんの為に身体を張って魔女っ子を 続けて居るんだろう。

盗映をSNSで見た時、その返信欄には、 「すごー!華麗な動きだった!!」 「本当に感謝ですね。」 って、盗映について触れてる人はいなかった。

まるで、私達にはそれが当たり前かの様に。

川瀬 桃乃

…なんかもう、報われないなぁ……って。

私はあめてゃの方を見なかった。 もう、正直どうでもよかった。

天雨 あめてゃ

………ぐうぜん。

でも、あめてゃは静かに言葉を口にする。

天雨 あめてゃ

私も、同じ事考えてた。

目を見開く。驚きが一番多いかもしれない。 だって、彼女は配信者で、 "彼ら"の要望に応えるのが仕事で。

…でも、この子も、おんなじ事を考えてるのかと、 少し、安堵してしまった。……世界は狭いなぁ。

川瀬 桃乃

……、

吐き捨てるような笑みをこぼす。

川瀬 桃乃

…案外似てんのかもね、私達。

深い意味は込めてない。

でも、私達にとって唯一の共通点で あった事に変わりはない。

だから、別にいっか。

夜の月が静かに私達を照らした。

以上☆

じゃねばーい!

この作品はいかがでしたか?

150

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚