多瑠斗 苺子
着いた〜!
黒山 亜随
やっぱり涼しいね〜
二神 翠華
日陰バンザイ
伊縫 宇美
……あれ?
伊縫 理久
どうした?宇美
伊縫 宇美
ねぇ理久、あんな所に
穴なんてあったっけ?
穴なんてあったっけ?
伊縫 理久
いや、初めて見た
かもしれない
かもしれない
黑裂 槐
お前たちどした?
伊縫 理久
あそこ、なんか
知らない穴がある
知らない穴がある
潟 藍猫
穴、ですか?
二神 翠華
ホントだ、なんかある
世冴 遥
気になりますわね
多瑠斗 苺子
うち見て来ていい?
黒山 亜随
いやダメでしょ
伊縫 理久
叔父さんに聞く?
伊縫 宇美
そうね、一旦戻りま――
熊
ヴォォォッ!!
黑裂 槐
今度はなんだ!?
二神 翠華
熊いる熊!
多瑠斗 苺子
えっすご!
潟 藍猫
しかもこっちに
来てません?
来てません?
世冴 遥
ならば今すぐ
倒れないと!
倒れないと!
黒山 亜随
何言ってんの
逃げるんだよ!
逃げるんだよ!
伊縫 理久
でもこっちには穴が!
伊縫 宇美
いやむしろ良い
隠れ場所になるかも!
隠れ場所になるかも!
熊
ヴォォォォォォ!
伊縫 理久
あーもうしょうがない!
伊縫 理久
みんな穴に飛び込め!!
彼等は熊から逃れるべく、 一か八か謎の穴に飛び込んだ。
それがどこに繋がって いるかも知らずに。
八人
わぁぁぁぁ
ぁぁぁぁっ!!
ぁぁぁぁっ!!
伊縫 宇美
――ってわけなのよ
巫女
なるほど、
それは大変でしたね
それは大変でしたね
伊縫 理久
え、納得してる?
巫女
天界は地上と
同じような世界が
広がっている
わけですね!?
同じような世界が
広がっている
わけですね!?
黑裂 槐
明らかに誤解してるな
二神 翠華
まぁそのままで
良くない?
良くない?
二神 翠華
訂正するのめんどいし
多瑠斗 苺子
そうかわかった!
世冴 遥
苺子さん?
多瑠斗 苺子
ここは地下の世界か!
潟 藍猫
そうなん
でしょうか……?
でしょうか……?
巫女
地下?
巫女
なるほど、
天界ではそう
呼ばれているのですね!
天界ではそう
呼ばれているのですね!
黒山 亜随
また誤解してる……
伊縫 理久
ちなみに一つ聞きたい
巫女
なんでしょうか、
天人様
天人様
伊縫 理久
君の名前は?
巫女
これは申し遅れました!
巫女
後城徳葉です
伊縫 宇美
え、ホントに言ってる?
後城 徳葉
正真正銘、
私の名前ですとも
私の名前ですとも
伊縫 理久
も、もしかしてだけど
今の元号って……
今の元号って……
後城 徳葉
平戸ですが、
それが何か?
それが何か?
伊縫 宇美
間違いないね
黑裂 槐
どうしたんだよ二人して
伊縫 理久
みんな、
聞いて驚くなよ?
聞いて驚くなよ?
伊縫 理久
俺達、“あの伝説”の
時代にタイムスリップ
したらしい
時代にタイムスリップ
したらしい
直後、他の面々が驚いたことは 言うまでもない。