シュン
まるで別人みたいだな
るい
(バ、バレた…?)
るい
(彼はいったい何者…?)
エイジ
は?何言ってんだよ、一ノ瀬シュン!
るい
(一ノ瀬…まさか…!)
シュン
直接話すのは初めてだったな、二階堂ルイ
シュン
もっとも親同士は最近仲良くしているようだが
るい
(やっぱり…!)
るい
(彼は大手アパレル会社ファーストクローズの…)
るい
お、俺になんの用?
シュン
別に。見事な戦いっぷりを見ていただけだよ
シュン
しかし二階堂の御曹司は裁縫が趣味のおとなしいやつだと聞いていたがな
るい
さ、最近になって空手を習い始めたんだよ!
シュン
へぇ、ずいぶんと上達が早いんだな
シュン
さすが二階堂のお坊ちゃま
るい
(なんだろう…この人の目…)
るい
(なんだか嫌な予感がする…)
るい
よ、用がないなら俺たちもう行くよ!
シュン
ああ、おもしろいものが見れてよかったよ
エイジ
なんだアイツ…
るい
(一ノ瀬シュン…気を付けないと…)
るい
(ん?スマホが鳴ってる…)
るい
(ルイからだ!)
るい
(ええっ!もうバレちゃったの!?)
ユキ
どういうことか説明してよねっ!
るい
ごめんね、ユキ。実は…
男装したリオが事情を話した。
ユキ
えーと、つまり?
ユキ
今目の前にいる男子高生がリオで
ユキ
私の隣にいる女子高生が双子の弟のルイ
ユキ
リオがルイになってルイがリオで…
ユキ
あーもうっ、ややこしい!
ユキ
なんでこんな大事なこと黙ってたのよ!
るい
本当にごめん!
るい
言ったら絶対に心配すると思って…
ユキ
友達がいきなり女装男子に変わってるほうが心配するわよ!
りお
お、俺からもごめんなさい
りお
驚きましたよね…
ユキ
ところで君はどうしていきなり敬語なの?
りお
あ、えっと
りお
今は見た目がリオでもルイとして喋ってるので緊張してしまって…
ユキ
同い年なんだからそんなこと気にすることないでしょ!
りお
は、はい…
りお
(ユキさんがかわいくて緊張しているなんて言えない…)
るい
でも一発で気づくなんてユキはすごいね!
ユキ
あたりまえでしょう!友達なんだから!
るい
ふふっ、うれしいな!
ユキ
とにかく事情はわかったわ
ユキ
リオが女装男子だってことがバレないよう私も協力する
るい
ありがとう、ユキ!
りお
ありがとうございます!
ユキ
だってルイってなんか危なっかしいんだもの
りお
うっ…
るい
あははっ、ちょっとわかるかも~!
店員
ご注文は何にされますか?
るい
あっ、私ショートケーキ!
りお
俺はフルーツタルトください!
店員
えっ!?
ユキ
(先が思いやられるわ…)
白虎学園
エイジ
さーて弁当食おうぜ!
るい
おう!いっただっきまーす!
るい
(男でいることもだいぶ慣れてきたなぁ)
るい
(エイジもいいやつだし)
るい
(私にはお嬢様学校よりこっちのほうが合ってるかも!)
バタン!
るい
誰だ!?
ユウタ
二階堂ルイ!宣戦布告だ!
るい
またおまえかよ…
エイジ
こりねーやつだな…
ユウタ
今度こそ貴様を倒す…!
るい
倒してくれるのは取り巻きだろ!
ユウタ
う、うるさいっ!
ユウタ
今日は更に強いやつらを連れてきたから覚悟しろよ!
ユウタの取り巻きたち
うをおおおおお!!!!
るい
はいはいっと
るい
エイジ、わりーけど付き合ってくれるか?
エイジ
あったりめーだろ!
エイジ
そんじゃいきますか!
るい
ハァアアアア!!!!
ドカッ!バキッ!
ユウタの取り巻きたち
ぐはぁっ!
エイジ
まだまだ~!
ガツン!!!!
るい
ねぇ、隙だらけだよ?
るい
ハッ!!!!
ドカッ!!!!
ユウタの取り巻きたち
うっ、ううっ…
ユウタの取り巻きたち
負けた…
エイジ
なんだよ、口ほどにもなかったな
るい
ほんと…行こうぜ
ユウタ
くっ…
ユウタ
うわあああああ!!!!
エイジ
!!
エイジ
危ない、ルイっ!
るい
えっ…
落ちていた鉄パイプを手に、ユウタがルイの背後を襲ったが
寸前のところでエイジがルイを抱き留めてそれを救った。
るい
わっと!
エイジ
えっ…
エイジ
(や、やわらかい…?)
るい
エイジ…
るい
く、苦しぃ…
エイジ
うわあああ!ご、ごめんっ!
エイジ
(な、なんだよ、コイツ…)
エイジ
(なんでこんな…女子みてーにやわらけーんだよ!?)
るい
助けてくれてありがとな!
エイジ
あ、ああ…いいってことよ!
エイジ
(ヤベー…まだドキドキしてる…)
ユウタ
おい、おまえら!俺を無視するな!
るい
ああ、忘れてたよ!
ユウタ
いや、鉄パイプのインパクトゼロかよ!?
エイジ
つーかテメー!武器なんて卑怯だぞ!
エイジ
俺が一発やってやる!
るい
待って、エイジ!
るい
落とし前なら…俺がつけるよ
ユウタ
ひ、ひぃっ!
るい
さぁて、どんなふうに痛めつけてやろうかなっと!
ユウタ
あっ、ああっ…
ルイはユウタの胸倉をつかみ
顔を近づける──
るい
さぁ…たっぷりかわいがってあげるよ?
ユウタ
!?
シュッ!!!!
ユウタ
ひぃっ!!!!
バタン──
るい
あれ?寸止めなのに気絶しちゃった…
エイジ
マジかよクソ弱ぇーな
るい
ま、とにかく今日も俺たちの勝ちってことで!
エイジ
そうだな!
るい
イエーイ!ハイタッチ!
エイジ
おう!
ぎゅっ。
エイジ
っ…!
エイジ
(やべっ!とっさに手ぇ握っちまった!)
エイジ
(やっぱ…やわらかい…)
るい
ん?どした?エイジ
るい
顔が赤いぞ
エイジ
な、なんでもないなんでもない!
エイジ
(クソッ!俺、どうしちまったんだ!?)
エイジ
(なんでコイツにときめくんだよーーーー!?!?!?)
『さぁ…たっぷりかわいがってあげるよ?』
ユウタ
ハッ…!
ユウタ
な、なんだこの胸の高鳴りは…?
ユウタ
なんで…
ユウタ
なんでこの僕がアイツにときめくんだよーーーー!?!?!?






