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べリアン

……。

何故モヤモヤするんだろう

ふと考えてしまいます

ハウレス

……べリアンさん?大丈夫ですか…?

ハウレスくんが顔を覗き込み心配した様子で聞いてきます。 どうやら手が止まっていたみたいです

べリアン

あぁ、ハウレスくん。私は大丈夫ですよ…

そう安心させるように語りかけると

ハウレス

べリアンさんはいつも主様やデビルズパレスのために頑張っているんですから…たまには息抜きしてくださいね?

そう苦笑して言ってくれます

そういえば最近ハウレスくんと主様がよく話しているのを見掛けます

見掛ける度に

心がもどかしい

ハウレスくんと暫し話していると主様が歩いてきました

主様

こんにちは。ハウレス、べリアン!

主様の笑顔はとても安心します

べリアン

こんにちは、主様♪

ハウレス

はい、こんにちは。主様

主様

あ、ハウレス!あのね…ちょっといい?

ハウレス

な、なんでしょう……?

主様はハウレスくんを連れて向こうに行ってしまいました

べリアン

……。

持っていたティーポットを置き、重々しくため息をつきます

この気持ちはなんだろう

主様と出会って、ずっとずっと考えてきた事でした

もしかしたら答えがないものなのかもしれませんが

いつかきっと

コンコン…

べリアン

こんばんは、べリアンです。入ってもよろしいでしょうか?

今日は主様から自室に遊びに来るよう誘われたので有難く行くことにしました

主様

お!いいよー!入って入って!

中から主様の元気な声が聞こえます

ガチャ…

べリアン

失礼します…

扉を開けて一礼し、部屋の中に入ります

そこには主様が運んできたとされるお茶菓子やケーキなどが並んでいました

べリアン

主様、一言くだされば私が運んできましたのに…

主様

べリアンをビックリさせたかったからね…!

そう笑顔でこちらに顔を向けます

べリアン

そ、そうですか…流石主様ですね。

何だか恥ずかしいです…思わず顔を逸らしてしまいました

主様

そうそう!

主様

あ!それでね…これはハウレスから貰ったお菓子なんだけど、凄く美味しいんだって!

べリアン

なるほど…。

あぁ…まただ

またモヤモヤする

その気持ちが限界に達したのか

べリアン

べリアン

主様はハウレスくんが大事なんですね

私はいつの間にかそんな言葉を口にしていました

べリアン

主様はハウレスくんが大事なんですね

私はいつの間にかそんな言葉を口にしていました

主様

主様

……え?

一瞬時間が止まったような

そんな気がします

べリアン

…あっ、な、なんでもございません!

べリアン

今の執事としてふさわしくない発言でしたよね!

べリアン

気をつけます!!

慌てて訂正します…しかしなんであんな事を言ってしまったのでしょう

主様

……。

主様は無言の後

主様

それって嫉妬心…じゃない?

べリアン

嫉妬心……?

嫉妬

私が経験してこなかった感情

主様とハウレスくんの関係

べリアン

……。

なるほど

べリアン

流石、主様ですね。

主様の説明によると、どうやら私は嫉妬をしていたみたいです

そして同時に

私は主様が好きだ

とも思いました

私達、悪魔執事は主様の力を受けて天使と戦います

そして何より

主様を守る事が前提です

主様

そういう事!分かった??

べリアン

はい!流石主様!分かりやすい説明でしたよ。

そう頷くと主様はさらに笑顔になります

べリアン

……あの。主様

主様

なぁに?

今ここで言うべきだろうか

頭の中が混乱しています

べリアン

ええっと…

……でも、まだ主様とは深い絆を結んだ後に

べリアン

すいません、なんでもありませんよ。

主様

え!?そっか……また何かあったら言ってね!

べリアン

おやおや、それは私のセリフなんですけどね…

主様

ほら!早く食べよう!

べリアン

そうですね…!今紅茶をお入れします。

この気持ちを伝えようと思います

いつかきっと

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