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時差コメント失礼します! めっちゃ尊いです! ほんとに推しの体調不良好きなのでめっちゃ嬉しいです!
あにき可愛すぎてほんとやばいマジで男性って言うことを忘れるわマジ…彼氏組いい彼女居て幸せですねぇ(((
今まで読んできて体調不良系で1番好きです……! 彼女組可愛すぎますよっ!! 特に黒さん可愛すぎます なんかリアリティやばかったです(?)
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
注意!! ・地雷さんはUターン! ・青黒、白水、赤桃です ・6人でシェアハウスをしてます ・体調不良ネタ ・nmmn
月見。
ここは、いれいすメンバー6人でシェアハウスをしている家。
今日もいつも通りの朝を、君と笑って迎える・・・筈、だったのだが。
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体を起こそうとするあにきの肩を押さえてベッドに戻す。
なんと、俺の愛しい愛しい彼女が風邪を引いたのだ。
咳の影響もあってか声が掠れていて、いつもの力強い彼のものとはかけ離れていた。
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風邪を引いてしまったことに落ち込んでいるのか、溜息を吐いたあにきの頭を撫でる。
俺やないこの様に社畜生活を送っていないからと言って、あにきが忙しくないなんてことは絶対に無い。
音楽に人生をかけているあにきは、歌の練習だとか編集だとか、作詞や体づくり等に誰よりも力を入れている。
更に俺達メンバーが忙しい日には、リスナーさんに寂しい思いをさせないようにと定期じゃない日にも多く配信をしてくれている。
努力家で優しい彼に、疲れが溜まっていない訳がない。
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ご飯はいつもあにきが作ってくれていたから、最近俺達5人は全く作っていなかった。早速雲行きが怪しくなる今日のご飯についてはもう考えるのをやめようと思う。
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欲しかった言葉ににっと笑えば、あにきもふにゃりと笑みを浮かべた。うわかわいい。
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それくらいなら食べれるだろう。首を縦に振ったあにきを見て、俺は部屋を出た。
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リビングの一角にある戸棚を漁る。が、昨日までずっとそこにいた筈の冷えピタは忽然と姿を消していた。
俺の見間違いだったのだろうか。いや、そんなことは。そもそも最近は誰も風邪なんて引いてないのだから、消費される理由が無い。
その場でうろちょろしていると、まろちゃん?と背後から声をかけられた。
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しょにだも戸棚に何か用事があったのか、歩いてくるしょにだを見ながら俺は一旦戸棚の前から移動した。
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戸棚を一通り漁ったしょにだは、ぽつりと声を漏らした。
なんだかデジャヴを感じながら、どうしたん、と声をかけてみれば。
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デジャヴとは言ったが、状況が分からず混乱する。しょにだが何故冷えピタを欲しがるのだろうか。熱を出している様には見えない。
今俺があにきの部屋を出てからの短時間でしょにだがあにきの部屋に入って、その容態を知って冷えピタを取りに来たのだろうか。
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そう言うと、しょにだはきょとんとして首を傾げた。
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暫く見つめ合う。ちょっと待て、まさかやけど、そんなことある?
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沈黙が流れる。いや、いやいやいや。どんなタイミング?2人も同じタイミングで熱出すことある?と言うか冷えピタ無いしどうするん。
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待て、ちょっと待て。
最早言葉も出て来ない。いや、考えたくもないが、まさか、まさかだけど。
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りうらの言葉に、しょにだと目を合わせた。心なしか引き攣っているしょにだの表情。俺は頭を抱えたくなった。
どんなミラクルや!!!!
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しかも全員彼女組。あにき達が何をしたって言うんだ。あほとけは置いといて。
一先ずりうらから冷えピタの残部を譲り受け、俺はあにきに、しょにだはほとけにそれを付け、彼女組は全員眠りについている。
そしてジャン負けで負けたしょにだが今、ゼリーや冷えピタやスポドリ、その他諸々看病グッズを買いに行っている。
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きっとしょにだに聞いてもそう答えるんだろう。
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俺はキッチンへと歩を進めた。
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にっと笑いかければ、りうらは少し驚いた後、すぐに笑い返して来た。
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買い出しジャンケンで一人負けした僕は、看病グッズで重くなったビニール袋をガサ、と玄関に置いた。
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肩凝った。絶対二人で行くべきだったと思う。
ゼリーとか買い過ぎた気がしなくもないが、まぁ良いとしよう。うん、無いよりマシだ。
もう一踏ん張り、と気合を入れ直し、僕はビニール袋を持ち上げリビングへと向かった。
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恋人のこととなるとなんでも戦争勃発させるやん。と苦笑する。彼女過激派やからなぁ。特にまろちゃん。
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2人やって自分の恋人のこと聞かれたらそう答えるやろが。
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扉が開く音と共に、後方から聞こえてきた声にバッと振り返った。
おでこに冷えピタを貼り、熱で顔が赤くなったいむくんがそこに立っていた。
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壁に寄りかかるようにして立っている彼の元へ駆け寄る。体を支えるように腕を回すと、いむくんがきゅっと僕の服を掴んだ。
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ああ、これは。
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りうちゃんの返事を聞いて、僕はいむくんを抱き上げた。所謂お姫様抱っこだ。いむくん軽いなぁ。
寂しがり屋な君を、今日はたっぷり甘やかそうか。
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あまり音を立てないようにしつつ、そっと部屋の中に入る。
ベッドで眠るのはグループのリーダー兼愛しい恋人。今は風邪を拗らせ熱を出している。頑張り屋な彼のことだからきっと疲れが溜まっていたんだろう。
ベッドで横になっていたないくんは、俺の呼びかけが聞こえたのか小さくもぞもぞと体を動かした。
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すぐに大丈夫と言うのはないくんの悪い癖だ。そもそもそんな赤い顔で大丈夫な訳がないだろう。
まろから借りてきた体温計を使えば、中々に高い数字がそこに示された。こんな熱を出すのはいつ振りだろうか。
疲れが溜まってたんだな。と改めて思う。俺達は時にリスナーのみんなが心配する程の速さで次へ次へと進んでいくし、ないくんはその先頭に立ち俺達を引っ張ってくれる頼もしいリーダーだ。
そんな彼に、疲れが溜まっていない訳がない。
今はリーダーではなく、一人の大事な恋人として甘やかしてあげなくては。
とりあえず冷えピタを貼り替え、持ってきたお粥を見せる。
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思わず咳をする。俺のお粥だったら食べるってことなのか。なんだそれ。何処となく舌ったらずな感じもかわいい。
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ないくんがこっちを向いて口を開けた。
・・・いや、勿論そうするつもりではいたのだが、この頑張り屋なら自分で食べようとするものかと思っていた。そうなったなら止めるつもりではあったが。
ないくんは普段散々こっちに絡みに来ておいて、いざ俺の方から積極的に行こうとすると割とタジタジになってしまうことも多い。そんな彼が、自らあーんを望んでいると。
風邪引くと人恋しくなるってよく聞くもんな。と頭の中で考える。
まぁ、さっきまろとも話したし。
今日は存分に、いつも頑張り屋な君を甘やかすよ。
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こんなことになると、一体誰が予想出来ただろうか。
何故、作ったお粥を横に置き、俺は目の前の扉と格闘しなければならないのか。
ドアノブにかけた手に何度も力を込めるが、全て無意味に変わる。目の前の扉は1ミリたりとも動かない。
・・・そう、内側から鍵をかけられているのだ。
流石の俺もびっくりしたわ。完成したお粥持ってあにきのところに行こうと思ったらこんなところで予想外の足止めされるとは。なんなん、なんでこうなってるん。
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恐らく鍵をかけたドアの前で蹲っているのであろう彼に言葉を投げる。
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中から聞こえてきた小さな声と、その後に続く咳。ああほら、少しも治ってないくせに。
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意味が分からなかった。いや、彼が言いたいことは勿論そんな難しいことでは無かったのだが、ここでの理由に持ってくるにしては俺には予想外過ぎたのだ。
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あにきの方が常に健康!丈夫!みたいなイメージがあるとは思うが、実は逆なのである。俺はあにきよりも風邪を引かない。と言うのもあにきが無理しがちだからだと思うが。
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そんなことを思ってくれる彼の気持ちは死ぬ程嬉しいが、示すならもっと別の場所でそれを示して欲しかった。この喜ぶにも喜び切れない状況で言わないでくれマジで。
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黒
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なんでやねん!今のは頷くとこやろ!なんや“やだ”っていやかわいいけど!かわいいけど!!
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その一言で、分かってしまった。
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何かはっきりした音が聞こえた訳ではないが、一瞬あにきが固まった気がした。
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原因はなんだろうか。
嫌な夢を見た?何か不安になった?ひとりが寂しかった?
どんな理由であれ、扉の前で一人泣いてるんだろう。
涙を拭って、無理して誤魔化すことすら出来ないほどに、泣いてしまっているんだろう。
・・・それを分かっていて、放っておける訳がない。
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それ以上は何も言わず、ただ黙っていた。扉の前で、彼からの返事を、反応を待っていた。
次に耳に届いたのは、カチャ、という軽い音。
そして、ゆっくりと開く扉。
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開いた扉の向こうで、あにきが床に座り込んで俺を見つめていた。
赤くなったその瞳に胸が苦しくなる。それと同時に、扉を開けて俺の名前を呼んでくれた彼への愛しさが募る。
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ぎゅっと抱き締めれば、あにきの体は一瞬強張った後、ゆるゆると力を抜いて行った。
弱々しい手が俺の服を掴む。その全てを、守りたいと思った。
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ふわりとあにきの体を抱き上げ、ベッドへと連れて行く。
頬を赤くしたあにきがぼんやりと俺を見つめている。寒くない?と聞けば、小さく頷いた。
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やっぱりか、と心の中で苦笑し、俺はあにきの頭を撫でた。もっと自分からばんばん言えるようになるとええな。
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へにゃりとその表情を緩めて、固まる俺はお構い無しに、そのまますっと眠りについてしまった。
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きっとここにしょにだ達がいれば、溜息深っ、と笑われただろう。
いや、だって、反則過ぎる。
あんな顔で言われたら、誰だって落ちるだろう。いや、とっくの昔に落ちてるけど。
流れるその髪の一束をするりと手で掬い、口付けを落とす。
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だから、また早く元気な姿見せてな。
それまでは・・・、否、これからもずっと、愛しい君を甘やかそう。
不安なんて感じる暇もないくらいの、沢山の愛で。