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【LINE148]俺が自分の事を好きだと勘違いして迫るクラスの勘違い女

第1話 - 【LINE148]俺が自分の事を好きだと勘違いして迫るクラスの勘違い女

2022年11月21日

#スカッと

#スカッとする話

LINEドラマ

セツ

ゴウくーん、今週の土日時間ある？

セツ

暇なら遊びに行こうよ～

ゴウ

セツさんか。悪いけど今週は用事があるんだ。だから暇じゃない

セツ

え～何の用事？私より大事な用事なの？

ゴウ

ああ、今週末には楽しみにしてるゲームが発売するんだ

ゴウ

それを買って遊び倒すから、人と遊んでいる暇はないんだ

ゴウ

遊びに行くなら他を当たってくれ

セツ

え～私はゴウ君と遊びたいの！

セツ

ゲームやるって言っても、一日中やってる訳じゃないでしょ？

セツ

私と遊ぶ日だってあってもいいじゃん

ゴウ

いやそんな事言われても、俺はゲームがしたいんだよ！

ゴウ

土日くらいゆっくりしたいんだ

セツ

なら、私が癒してあげる！

セツ

ゴウ君、きっと癒されるどころか骨抜きになるかも……

ゴウ

変な事言わないでくれよ

ゴウ

セツさん、この前からおかしいぞ？やたらと俺につきまとって

セツ

付きまとってなんかないよ～ゴウ君の気持ちに応えようかなって

ゴウ

俺の気持ちに応える？どういう事？

セツ

私知ってるんだよ、ゴウ君が私の事好きだって

セツ

もうずっと待ってるんだから

ゴウ

はあ？俺がいつセツさんを好きだって言った？

ゴウ

俺、告白なんてした覚えないぞ？

セツ

またまた～春頃に言っていたじゃん

セツ

私たちがお互い自己紹介した時さ、

セツ

私の名前可愛いねって言ってくれたじゃん

ゴウ

え？それだけ？

セツ

後は、私の事チラチラ見てきたでしょ？

セツ

授業中とかさ、特にすれ違う時、わざわざ見たでしょ？

ゴウ

あのさ、誤解をさせてしまったなら謝る。本当にごめん

ゴウ

セツさんの名前は聞いた時に変わった名前だなって思ったんだ

ゴウ

珍しかったけど、可愛らしいなって

ゴウ

でもそれ以上の意味はないから

セツ

またまた～照れなくていいんだよ？

セツ

ゴウ君の気持ちは分かってるからさ

ゴウ

いや、本当にその気はないから！

ゴウ

この際だからはっきり言っておくけど

セツ

え～だって、ゴウ君私の事いつも見てたじゃん

セツ

廊下ですれ違った時、めちゃくちゃガン見してたし

セツ

そんなに私の服装、色気あったかな？

セツ

他の男子に見られるのは嫌だけど、ゴウ君なら……

ゴウ

いや、俺にそんな趣味はないから！

ゴウ

あれは、セツさんの服装が明らかに他と違ってたからだよ！

ゴウ

だってセツさん、いつもショートパンツの下にタイツ履いてるし！

ゴウ

春とか冬ならまだ分かるけど、暑い夏場でもその恰好は……

セツ

やだ、ゴウ君そっちの方が好きなの？

セツ

意外な趣味なんだね……

ゴウ

いやそうじゃなくて、目立つから自然と目が行くんだって

ゴウ

見てたの俺だけじゃないし

ゴウ

夏場だと暑苦しいんだよ！

ゴウ

あまりどうこう言いたくないけど、季節感をだな……

セツ

あれは、ああでもしないと私の魅力が爆発するから～

ゴウ

はあ？セツさん何を言って……

セツ

皆私が魅力的だから、自然と目がいくんだよ～

ゴウ

とてつもない思考力だな……ある意味脱帽する

セツ

そんなに褒めても何もでないよ～

ゴウ

いや褒めてねえし。とにかく、俺は週末はゲームがしたいんだよ

ゴウ

だから、セツさんとは遊べないんだ。じゃあな

3日後

ゴウ

ちょっとセツさん、どういう事？

セツ

あら、ゴウ君どうしたの～？

ゴウ

今日学校行ったらさ、俺とセツさんが噂になってるんだけど

ゴウ

俺がセツさんの事好きって話に！

セツ

だって、こうでもしないと周りが認識してくれないかなって

セツ

いずれ付き合うんだから、周りが知っていてもいいでしょ？

ゴウ

いや、だから俺は別にセツさんの事は好きではないんだけど！

ゴウ

勘違いさせてしまったのなら謝るから！

セツ

またまた～そんなに照れなくてもいいんだよ？

セツ

聞いた話じゃ、ゴウ君経験がないって言うじゃない

セツ

私が初めての相手って分かって嬉しい

ゴウ

だから、俺はセツさんと付き合うつもりないから

ゴウ

勝手に噂を広げるのやめてくれ！

セツ

だって～私の事ずっと見ていたし

セツ

その事も話したら、みんな納得してくれたの

ゴウ

いや、誤解を与えるような事を言うのやめてくれ

ゴウ

俺そんなつもりないって何度も言ってるじゃん

ゴウ

話を聞いてくれよ……

セツ

話なら聞いてるよ……私も正直付き合ったのはあなたが初めてだし

ゴウ

そうじゃなくてさ、俺の話を聞いてくれって事

ゴウ

付き合ってないのに勝手に付き合ってる事にするのやめてくれ

ゴウ

俺はセツさんと付き合う事は考えられないから

セツ

何で？逆に何で拒否するの？

セツ

私ってそんなに魅力ないかな……？

ゴウ

そういう事を言いたいんじゃなくてだな

ゴウ

少なくとも俺は、付き合っていないしその気はないって事

ゴウ

セツさんに魅力がないとかそういう事じゃない

セツ

なら、付き合ってくれてもいいじゃない

ゴウ

だから、俺個人にそのつもりはないって事だよ

ゴウ

セツさんに魅力があるかどうかと、その話は別

ゴウ

頼むから分かってくれよ……

セツ

やだ！私はゴウ君と付き合いたいの！

セツ

それともゴウ君、実は恋人がいるの？

ゴウ

そうじゃないけどさ、今は誰かと付き合いたい訳じゃないの

セツ

なら私と付き合ってくれてもいいじゃん！

ゴウ

あのさ、何でそこまで俺に拘る訳？

ゴウ

別に俺、そこまでイケメンじゃないし、目立つ訳でもないのに

セツ

それは……私にとっては王子様だから！

セツ

ゴウ君、新学期で私と隣の席になったでしょ？

セツ

その時、とても優しくしてくれたよね？

セツ

あの時、私とても嬉しかったんだよ

ゴウ

いや、それは新学期で冷たくしてたらおかしいだろ

ゴウ

隣の席の人と上手くやれないでどうするんだよ

セツ

後、今日も私の事見てたでしょ！

セツ

他の男子から見られるのは気持ち悪かったけど、

セツ

ゴウ君ならいいかなって

ゴウ

だからあれは、セツさんが明らかに目立つ格好だったからだよ

ゴウ

夏でもあれって逆に不自然だろ？

セツ

あ、あれはね……ゴウ君のためでもあるの

ゴウ

は、はい？俺のため？

セツ

ゴウ君、こんな感じの好きかなって思って

セツ

ちょっとチャレンジしていたの

ゴウ

いや、チャレンジしなくていいから！

ゴウ

冷え性とかなら分かるけどさ、そうじゃないなら季節感あるのにして！

ゴウ

後校則にもね！

セツ

またまた～我慢しなくていいのよ

セツ

本当はね、夏は暑かったの。でもゴウ君のために……

ゴウ

俺のため？どういう事？というか暑いなら無理するなよ……

セツ

本当はね、体育の後ゴウ君に渡そうと思ってたの

セツ

私のタイツを！ゴウ君が好きかと思って！

ゴウ

セツさんの中の俺のイメージってどうなってる訳？

ゴウ

俺そこまで変態じゃないんだけど！

セツ

そこまでって事は……少なくとも嫌いではないって事？

ゴウ

その質問に答える必要はない

セツ

否定しないって事はそうなんだ……

セツ

まあ、流石に恥ずかしいからやめたけど

ゴウ

その恥ずかしさをなぜそこで感じるのか……

セツ

だって、ゴウ君が好きな事は頑張れるし

セツ

それにその方が他の女に奪われなくていいでしょ？

ゴウ

いや、だからさ、それは恋人にやってくれ

ゴウ

俺じゃなくてさ

セツ

私にとっての恋人はゴウ君だもん！

ゴウ

だから、俺にその気はないんだってば

セツ

もういい、分かった。どうしても素直にならないなら……

セツ

こっちにも考えがあるから

ゴウ

今度は何をする気だよ……もういい加減に……

セツ

いや！ゴウ君の事諦めないから！

ゴウ

こっちはもう諦めて欲しいぜ……

ゴウ

諦めないで何とかなるのはゲームの中だけだって

セツ

ううん、それは現実だってそうなはず！

セツ

言っておくけど、ゴウ君は私と付き合わざるを得なくなるよ

セツ

これは忠告だからね

ゴウ

何で付き合うのに忠告されるんだよ……

ゴウ

頼むから俺に拘らないでくれ……

2時間後

コトハ

ゴウ、ちょっといいかな？

ゴウ

ああ、コトハか。どうした？

コトハ

今日学校であった話、あれ本当なの？

コトハ

あなたがセツさんを好きな話

ゴウ

いやいや、あれ向こうが言ってるだけだから

ゴウ

俺はずっと断り続けてるし

コトハ

断ってるって事は、告白されたの？

ゴウ

いや、告白すらされてないから困ってるんだよ

ゴウ

なんなら証拠もあるぜ

コトハ

いや、そこまでしなくていいからさ

コトハ

ただちょっと気になって

ゴウ

そうか。コトハが気にするなんて珍しいな

ゴウ

幼馴染とはいえ、普段興味なさそうなのに

コトハ

失礼ね、これでもあなたに関心あるよ

コトハ

それに、付き合ってないって聞いてちょっと安心したし

ゴウ

へ？何で？

コトハ

だって、付き合ってたら早々に話しかけられなくなるし

コトハ

あの子、ゴウが好きなのはいいけど他の女子への嫉妬がやばいし

ゴウ

どういう事？

コトハ

私たち他の女子に、ゴウは自分の彼氏だから話しかけるなって

コトハ

私は幼馴染だからか、より警戒されてる

ゴウ

マジか、女子の間ではそんな事が……

ゴウ

恐ろしいもんだな

コトハ

でも、あなたが付き合ってないなら安心したわ

コトハ

この事は他の女子にも言っておくね

ゴウ

ああ、無駄に避けられても困るしな

ゴウ

頼むわ

コトハ

ここだけの話、ゴウって同期の女子に人気あるのよ

ゴウ

何で？俺そんなに勉強や運動できる訳でもないのに

コトハ

いや、気さくで話しかけやすいからさ

コトハ

少なくとも毛嫌いされてる事はないよ

ゴウ

それならよかった。しかしどうするかなあ……

コトハ

何が？

ゴウ

セツさん、何かやってくる気なんだよ……

コトハ

ああ、何か女子の方でもそう言ってたわ

コトハ

聞いた話だと、どうやらグループLINEで公開告白するみたいだよ

コトハ

前にそんな事話してた

ゴウ

マジ？

コトハ

どうやら断れない雰囲気を作ろうとしてるみたい

ゴウ

なるほどな……そういう事か

コトハ

で、あんたどうするの？

ゴウ

そりゃもちろんお断りするよ

コトハ

そうなんだろうけど、あの子の事だから泣き落としにかかるかも

コトハ

実際この前課題を忘れた時に泣き落としにかけてたし

ゴウ

女の涙は武器と言うが、本当だったか……

コトハ

あの子、別に容姿が悪いとかそういう訳でもないから、

コトハ

他の男子からはそれなりに人気あるみたい

ゴウ

俺も悪いとは思わないんだよ、だけど正直タイプではない

コトハ

まあ、そうだろうね……

コトハ

断るのは簡単だけど、そしたらあなたが悪者にされるかもよ

ゴウ

あー、それはあり得そうだな

ゴウ

だからあれだけ自信があった訳か

コトハ

うん、ねえ、私いい方法を思いついたんだけど……

ゴウ

というと？

コトハ

それはね……

翌日

セツ

ゴウ君、もうこの同期グループLINEではっきり言います

セツ

私はゴウ君の事が好きです、大好きです！付き合ってください！

ゴウ

ごめん

セツ

へ？

ゴウ

無理。これ以上の言葉はない

ゴウ

実はこの前コトハに告白されてな、付き合う事になったんだ

セツ

何で？何で私じゃなくてあの人と！

セツ

幼馴染だからって情にほだされたんでしょ！

ゴウ

そんな理由じゃないけど…無理なんだ。

ゴウ

それとさ……

ゴウ

グループLINEで何を言ってるんだ？

セツ

みんなが見ている前で告白したら

セツ

絶対承諾してくれると思ったから！

ゴウ

そんなわけないだろ…

ゴウ

それにこのLINE

ゴウ

コトハも見てるからな

セツ

へ？

コトハ

どうも、私がゴウの彼女のコトハです

コトハ

同期なんだから私がLINEにいてもおかしくないでしょ？

コトハ

それにしてもセツさん

コトハ

何私の彼氏に手を出そうとしてるの？

セツ

だ、だって！私の方がゴウ君を愛してるんだもの！

セツ

あんなに優しくしてくれたのに！あれは嘘だったの？

ゴウ

嘘じゃないよ、あんなのは人として当たり前だろ

ゴウ

だけど恋愛感情とは結び付かないんだ

ゴウ

という訳でセツさんと付き合う事はできない、諦めてくれ

セツ

そんな、酷い……どうしてもだめなの？

ゴウ

そんなドラクエのループ台詞みたいな事を言われても……

ゴウ

ダメなものはダメだ。コトハを裏切る訳にはいかない

コトハ

セツさん、そういう事だから、あなたにゴウは渡しません

コトハ

もしこれからも近づくなら、ゴウとのLINE内容を公開します

セツ

え、それはやめて！流石に恥ずかしい！

ゴウ

まあ、そういう訳だ。公開されたくなかったらやめてくれ

セツ

そんな…

コトハ

それにあなた以前もこんなことしてたらしいわね？

コトハ

それでストーカー行為をして

コトハ

それに悩んだ人が大学をやめたりしてたとか…

セツ

それは…

コトハ

たまたま友人の繋がりで

コトハ

その時の男性と会うことができて

コトハ

色々とその時の証拠も出てきたわよ？

セツ

え…

コトハ

もしこのままこんなことが続くなら

コトハ

その時の証拠と合わせて

コトハ

出るところに出ることも考えます

セツ

それはやめて…

コトハ

ならもうゴウにちょっかいをかけるのはやめてください

セツ

はい…

コトハ

ゴウと私で連絡先もブロックさせていただきます

コトハ

さようなら

後日談

ゴウ

その後、セツさんは俺に付きまとう事はなくなりました。

ゴウ

今回のことに懲りて、大人しくしているようです。

ゴウ

俺は付き合っている事にしてくれたコトハにお礼を言いました。

ゴウ

するとコトハから本当に付き合ってほしいと言われました。

ゴウ

今ではコトハと付き合い、幸せな大学生活を送っています。

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