美鈴
ザッザッと生い茂る草木を掻き分けながら漏れ出る魔力の方へと2人は走っていく
美鈴
美鈴
手を連れていた優が急に立ち止まる
優
優の方を見ると前方を口を開け目を見開き呆然と何かを見つめている
その目線の先を辿ると
美鈴
茂みを超え僕は求めていた次元の亀裂を見つけた
よりも先に、目に入ってしまった
木にかかるロープと、その木の下に置いてある少し古ぼけたバイオリンが
優
優(過去)
優の母親
優(過去)
優の母親
優の母親
優(過去)
優の母親
優(過去)
優
僕は、上月 優 普通の生活をしてた人間だった
まだまだ汚れも知らないような時に父親を事故で亡くしたから、お父さんとの思い出をあまり知らない
けど、お母さんは女手1つで僕をずっと愛してくれた
けどそんな日は続かなかった
ある日予定も無い思い出にも残らないような日だった
バイオリン教室の帰りに土砂降りが降り傘を持ち迎えに来てくれたお母さんと帰っていた雨の日
その日はよく雨が降り前がよく見えない霧がかかっていた、だから、事故は起きる
ワイパーの故障によって前が見えなくなったトラックが僕たちがいた歩道へと乗り上げてきた
その瞬間は覚えていない けど次目が覚めたのは4日後の病院のベッドの上で、お母さんは助からなかったと伝えられた
まだ..中学三年生の時だった 行く宛てが無くなった僕は施設送りとなった
そこでまた立ち直れたら良かったのだが..控えめな性格と事故のショックに年齢的にも浮いている自分はいる場所を奪われた
そして施設を転々としている内に、おかしな大人からも手を出されかけたこともあった
そして年齢が16になり、とうとう施設を追い出された
とうとう雨風を凌げる場所を失い何もすがるものが無い僕は、命を絶つ事を決めてしまった
それが、ここだった
自殺スポットという事は施設でよく耳にした、そこに行けよと弾劾されたこともあったからその場所をよく知っていた
そして僕は森の奥、ポツンと立つ木を見て導かれるように縄を括り始めた
そして縄を首に通し、足場にしていた廃材を蹴った
優
美鈴
喉の奥から込み上げる嫌悪感と圧迫感
思い出したくなかった記憶が、いや、思い出せなくなっていた自分を取り戻してしまった
いろいろな感情と自分に浴びせられてきた愛情や罵声が頭に鳴り響く
優
優
もう腹に貯めていたものも全て出したというのに、この身体は今だえずき続けている
「ゆ...くん」
美鈴
優
美鈴
ぎゅうっと抱き締められている事に今気づいた、暖かい抱擁が僕を包む
しかしその抱擁をまるで負の記憶を煮たような、最悪と言える感覚と感じてしまう
優
美鈴
ジタバタと優くんは私の腕の中でもがき出した、私から逃れようと、全てから解放されようと弱り切った体を動かして
美鈴
優
美鈴
優
美鈴
美鈴
優
ボタボタと涙が溢れ出した
手も足ももう、何も力は入らなかった、入れようとも思わなかった
優
美鈴
顔は見えないが美鈴さんも泣いているのか、体が震えている
ようやく抱き締められた感覚も美鈴さんに抱き締められてると体が分かってきだした
優
優
そこで僕は子供のように泣いてしまった 数分間、泣きじゃくったあとに少しずつ、何があったかを吐き出すように話した
優
美鈴
優
美鈴
優
美鈴
優
美鈴
優
美鈴
美鈴さんは安心したのか僕に笑みを浮かべた
優
僕もその笑顔につられて笑った
美鈴
優
スカイ
スカイ
JOKER
鉄棒でガンガンとジョーカーを殴りにかかるが、腕で容易く弾かれる
スカイ
霊夢
虹色の御札がジョーカーを囲うように飛び交う
霊夢
来
霊夢
来
爆音と共にジョーカーが立っていた場所は爆発に巻き込まれる
しかしそこで見えたのはジョーカーがジョーカーを盾にしている状態だった
JOKER
JOKER(別個体)
JOKER
盾になったJOKERは後ろに立っているJOKERに右手から吸収されるように取り込まれた
霊夢
スカイ
JOKER
JOKER
その言葉を言い終えるとJOKER魔力量がいきなり増える
霊夢
JOKER
ニヤッとJOKERが笑うと真柴達と戦っていたJOKERがJOKERの目の前に急に現れる
JOKER3代目
JOKER
JOKER3代目
JOKER
JOKER3代目
そしてまた自分を取り込んだ
霊夢
真柴
霊夢
ジェイス
スカイ
真柴
真柴
霊夢
今日2個出しましたけど、結構この話は書きやすかったっすね
あ、分かりにくいよーとか補足説明が欲しければコメントでお伝えください
他にも感想は1個だけでなく複数個一気に書いてもらって構いません、それでは次回予告ー
次回 第87話 「JACKの名を刻む者」
次の話もお楽しみに
コメント
2件
めぇりぃぃん!!!! うわぁぁあ優くん!!! 強く生きてぇ!!!
感動じゃ...()