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颯斗は昔から誰からも好かれるタイプ
それが颯斗の良さであることは わかってる…わかってるんだけど、、
哲汰.
颯斗.
哲汰.
玲.
颯斗.
哲汰が颯斗に抱きつく 颯斗は嫌がりながらも なんだかんだ嬉しそうにしてる
永玖.
視線をそらそうとした時 颯斗の声が耳に飛び込んできた
颯斗.
直弥.
颯斗.
直弥.
さっきよりも強く胸がざわつく。 なんであいつ、そんなに自然に 言えるんだよ。 しかもなおくんまでなんか照れてるし。
颯斗.
考えないようにしていたところに、 颯斗が勢いよく俺の名前を呼んできた。
颯斗がニコニコしながら近づいてくる。 俺は心の中で一度深呼吸して、 なるべく平静を装う。
永玖.
でも、口が開かない。 感情が溢れそうで、言葉が出てこない。
颯斗.
永玖.
颯斗が首をかしげながら、 俺の顔を覗き込む。 短く、そっけなく返して視線を外す。 すると颯斗は一瞬きょとんとした後、
颯斗.
と言って颯斗は俺から離れて、 何もなかったかのように 哲汰たちの輪へと戻っていった。
永玖.
自分でも分かってる。 颯斗が悪いわけじゃない。 ただ、俺が勝手に嫉妬してるだけだ。
だけど、素直にその気持ちを 言えなくて、
モヤモヤした気持ちを抱えたまま 仕事が終わった
直弥.
永玖.
哲汰.
玲.
颯斗.
哲汰.
颯斗.
結局その後一言も颯斗に 話しかけることなく そのまま車に乗った
みんながぞろぞろと車に乗り込む中、 颯斗は一瞬だけ俺を振り返った。 何か言いたそうに口を開きかけたけど、結局何も言わずに座った。
俺は窓側の席に座り、スマホをいじる ふりをして外を見ていた。 横に座る颯斗が、ちらちらと俺の方を 見ている気配がする。
颯斗.
永玖.
小さな声で俺の名前を呼んできた。 だけど、俺は無視した。 聞こえてないふりをして、 外の景色を眺める。
車内は、気まずい沈黙が ずっと続いたまま。 颯斗と目を合わせることもなく、 言葉を交わすこともなく、 その日俺たちは家まで帰った。
…本当は、颯斗のことが 誰よりも好きなのに。