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颯斗.
永玖.
家に着くまでの車内、永玖はずっと俺と目を合わせてくれなかった。 話しかけても返事はなく、 まるで俺がそこにいないみたいで…… 胸がギュッと締めつけられる。
颯斗.
マンションに着き、 二人で部屋に入ると、沈黙が流れる。 居心地が悪くて、俺は先に口を開いた。
颯斗.
永玖.
永玖は少し間をおいて、俺の目を 見ずに答えた。
その声は冷たくて、でもどこか 寂しそうだった。
颯斗.
俺が一歩近づくと、永玖は俯いたまま 小さくつぶやいた。
永玖.
颯斗.
永玖が俺を睨むように見た。 その視線は怒っているというより、 必死に感情を抑えてるみたいで。
永玖.
……心臓が止まるかと思った。
颯斗.
思わず変な声が出た。 まさかそんなことを言われるとは 思わなくて、動揺が隠せない。
颯斗.
永玖.
即答で否定する永玖だけど、 その耳まで真っ赤になってて バレバレだ。
颯斗.
永玖.
からかうように笑いながら言うと、 永玖はそっぽを向いた。 その姿が愛しくてたまらなくなり、 気づけば俺は永玖をギュッと 抱きしめていた。
颯斗.
颯斗.
永玖.
颯斗.
永玖.
次の日
朝から永玖がなんとなく 不機嫌にならないように、 俺はとにかく甘やかした。 隣に座ったら自然に肩を抱くし、 荷物も全部持つ。 ダンスの練習中も、 やたら褒めまくった。
メンバーは呆れ顔だ。
哲汰.
哲汰がニヤニヤしながら言う。
玲.
直弥.
なおくんまで茶化してくる。
俺は笑いながら返した。
颯斗.
一瞬、場がシーンとなる。
永玖.
颯斗.
永玖は顔を真っ赤にして 俺の腕を叩いてきた
颯斗.
永玖.
でもその反応が可愛すぎて、 俺はさらに永玖を抱きしめた。
こうやってずっと俺の腕の中にいてね