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時雨
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時雨
時雨
sm side
学校が終わり、鉄くずのように重くなった体をなんとか動かして昇降口まで向かう。
sm
最悪だ。
空は薄灰色の雲が差し掛かり、その雲からは「ポツ、ポツ」と何粒もの雫が降り注ぐ。
傘は持ってきていないのに。
どうしようか、そんな事を考えていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
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sm
やっぱり彼だ。
kr
声の主は同じクラスの友達「きりやん」だ。
kr
こいつも傘を忘れたのだろうか
sm
kr
なんでそんなに淡々としていられるんだ。
こっちは一刻を争う大事態だというのに…
仕方なく、俺は小さく頷いた。
kr
わざわざ答えてやったというのになんだその反応は…
kr
sm
顔を彼の方へ向ける
kr
急な提案に俺は少し身構えた。
だが、この雨じゃろくに歩くこともできないだろう
俺はきりやんの案にこくりと頷いた。
雨宿りは教室でするのかと思えば、別の空き教室に連れてこられ、仕方なくそこで待機することにした。
理由を聞いてみたところ、どうやらここの方が景色が綺麗だから、だそうだ。
残念ながら雨のせいで全てが隠れてしまっているけれど。
sm
なんでこんなことに…
本当なら今頃、家に帰って本でも読んでいたはずなのに…
kr
kr
とか意味のわからないことを言っている彼は置いといて、俺はもう読み終わっていた本をカバンから取り出す。
sm
kr
kr
kr
と、まあこんな感じでずっときりやんに邪魔をされている。
これじゃろくに本も読めないじゃないか。
sm
kr
なんだコイツ。
かまってちゃんか?
sm
kr
どういう意味だ。関係ないだろ。
kr
そう言って、俺の持っていた本を取り上げる彼。
sm
kr
なにをニヤついているんだ。
sm
kr
卑怯な手を使いやがって…
sm
kr
そう言って喜んで本を返してくる彼。
本当になんなんだコイツは…
kr
sm
kr
なんだ、俺らしいって。
本当にコイツは…
変なやつだ。
しばらく時間が経ったあと、外はまだ薄暗く雫は治まらないままだ。
kr
kr
急に何を言い出すんだ、コイツは。
sm
kr
kr
「あの」ってなんだ「あの」って。
sm
kr
どうせ、犬とか猫とかそこら辺のメジャーな動物だろう。
kr
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予想外の返答に少し驚いたが、何を考えているかわからないコイツならあり得るか、と聞き流した。
kr
仕方なく答えてやるか…
sm
kr
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kr
kr
だからさっきから「あの」ってなんなんだよ…まったく…
sm
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…は?
気づけば俺は感情のままにきりやんを押し倒していた。
kr
sm
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あぁ…何やってるんだ、俺は。まあ今日はコイツに散々振り回されたからな…
仕返ししてやるよ。
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sm
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きりやんに近づく。
自分でも何をしようとしているのか分からない。
でも、今の俺はもう止まれなかった。
…チュッ、
一つの空き教室には雨が降り注ぐ音と、その雰囲気に似つかない小さな接吻音が響いた。
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kr
sm
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kr
sm
意外といい反応するじゃん。
なんて呑気なことを思っていると、彼がいきなり俺を押し倒してくる。
油断していた。
…?
なぜ俺は油断していたんだ…?
油断する要素なん…
kr
sm
先ほどのきりやんとは別人かのような低い声で囁かれ、不覚にも体が少しはねる。
kr
sm
何故か言葉が詰まってしまう。いつもならすぐに言い返しているはずなのに。
kr
まずい。喰われる。
そう感じてしまうほど、彼の顔は 最初の頃とは似て似つかない雄の顔をしていた。
sm
なぜ?
なぜ言葉が…いや、なぜ声が出ない…?
心臓の音が嫌にうるさい。
なんで。なんでだよ。
いつもの体とは全然違う。
少なくとも、今の状況ではもう、使い物にならないようだ。
彼に体を預ける。
もうなんでもいいから。
早く
終わらせてくれ。
時雨
時雨
時雨
時雨
時雨
時雨
時雨
時雨