テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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第5話 - 杖

2024年10月26日

#ハリポタ

#へたくそ

ミエラエ

ハリー・ポッター

こんにちは…

ソイミュ・ノーウェア

あ…

ギャリック・オリバンダー

おお、お待ちしていましたよ

ギャリック・オリバンダー

お二方、どちらから試します？

ソイミュ・ノーウェア

じゃあ、ハリー先いいよ

ハリー・ポッター

え、あ、うん

ギャリック・オリバンダー

おお、そうじゃ

ギャリック・オリバンダー

そうじゃとも、そうじゃとも。まもなくお目にかかれると思っておりましたよ、ハリー・ポッターさん

ギャリック・オリバンダー

お母さんと同じ目をしていなさる。

ギャリック・オリバンダー

あの子がここに来て最初の杖を買っていったのが、ほんの昨日のことのようじゃ。

ギャリック・オリバンダー

あの杖は二十六センチの長さ。柳の木でできていて、振りやすい、妖精の呪文にはぴったりの杖じゃった

ギャリック・オリバンダー

父さんのほうはマホガニーの杖が気に入られてな。二十八センチのよくしなる杖じゃった。

ギャリック・オリバンダー

どれより力があって変身術には最高じゃ。いや、父上が気に入ったと言うたが……実はもちろん、杖のほうが持ち主の魔法使いを選ぶのじゃよ

ギャリック・オリバンダー

それで、これが例の……

ハリー・ポッター

！

ギャリック・オリバンダー

悲しいことに、この傷をつけたのも、わしの店で売った杖じゃ

ギャリック・オリバンダー

三十四センチもあってな。イチイの木でできた強力な杖じゃ。とても強いが、まちがった者の手に……

ギャリック・オリバンダー

そう、もしあの杖が世の中に出て、なにをするのかわしが知っておったらのう

ギャリック・オリバンダー

ルビウス！ルビウス・ハグリッドじゃないか！また会えてうれしいよ……

ギャリック・オリバンダー

四＋一センチの樫の木。よく曲がる。そうじゃったな

ルビウス・ハグリット

ああ、じいさま、その通りです

ギャリック・オリバンダー

いい杖じゃった、あれは。じゃが、おまえさんが退学になったとき、真っ二つにおられてしもうたのじゃったな？

ルビウス・ハグリット

いや……あの、折られました。はい

ルビウス・ハグリット

でも、まだ折れた杖を持ってます

ギャリック・オリバンダー

じゃが、まさか使ってはおるまいの？

ルビウス・ハグリット

とんでもない

ソイミュ・ノーウェア

…

ハリー・ポッター

…

ギャリック・オリバンダー

ふーむ

ギャリック・オリバンダー

さて、それではポッターさん。拝見しましょうか

ギャリック・オリバンダー

どちらが杖腕ですかな？

ハリー・ポッター

あ、あの、僕、右利きです

ギャリック・オリバンダー

腕を伸ばして。そうそう

ギャリック・オリバンダー

ポッターさん。オリバンダーの杖は一本一本、強力な魔力を持った物を芯に使っております。

ギャリック・オリバンダー

一角獣のたてがみ、不死鳥の尾の羽根、ドラゴンの心臓の琴線。

ギャリック・オリバンダー

一角獣もドラゴンも不死鳥も、皆それぞれにちがうのじゃから、オリバンダーの杖には一つとして同じ杖はない。

ギャリック・オリバンダー

もちろん、ほかの魔法使いの杖を使っても、決して自分の杖はどの力は出せないわけじゃ

ハリー・ポッター

！

ソイミュ・ノーウェア

！？

ソイミュ・ノーウェア

巻尺が勝手に飛んでる…

ギャリック・オリバンダー

もうよい

ギャリック・オリバンダー

では、ポッターさん。これをお試しください。ブナの木にドラゴンの心臓の琴線。

ギャリック・オリバンダー

二十三センチ、良質でしなりがよい。手に取って、振ってごらんなさい

ハリー・ポッター

はい

ギャリック・オリバンダー

…合わんようじゃの

ギャリック・オリバンダー

楓に不死鳥の羽、十八センチ、振りごたえがある、どうぞ

ギャリック・オリバンダー

だめだ。いかん次は黒と一角獣のたてがみ。ニ十ニセンチ、バネのよう。
さあ、どうぞ試してください

ギャリック・オリバンダー

　
難しい客じゃの。え？心配なさるな。必ずぴったり合うのをお探ししますでな。

ギャリック・オリバンダー

…さて、次はどうするかな……おお、そうじゃ……めったにない組み合わせじ
ゃが柊と不死鳥の羽根、二十八センチ、良質でしなやか

ハリー・ポッター

！

ソイミュ・ノーウェア

！

ソイミュ・ノーウェア

花火が…

ルビウス・ハグリット

おお！

ギャリック・オリバンダー

ブラボー！

ギャリック・オリバンダー

すばらしい。いや、よかった。さて、さて、さて……不思議なこともあるものよ
……まったくもって不思議な……

ギャリック・オリバンダー

不思議じゃ……不思議じゃ……

ハリー・ポッター

あのう。何がそんなに不思議なんですか

ギャリック・オリバンダー

ポッターさん。わしは、自分の売った杖はすべて覚えておる。全部じゃ。あなたの杖に入っている不死鳥の羽根はな、同じ不死鳥が尾羽根をもう一枚だけ提供した

ギャリック・オリバンダー

……たった一枚だけじゃが。あなたがこの杖を持つ運命にあったとは、不思議なことじゃ。兄弟羽が……なんと、兄弟杖がその傷を負わせたというのに…

ギャリック・オリバンダー

さよう。三十四センチのイチイの木じゃった。こういうことが起こるとは、不思議なものじゃ。杖は持ち主の魔法使いを選ぶ。そういうことじゃ……。

ギャリック・オリバンダー

ポッターさん、あなたはきっと偉大なことをなさるにちがいない……。『名前を言ってはいけないあの人』もある意味では、偉大なことをしたわけじゃ.....恐ろしいことではあったが、偉大に違いない

ギャリック・オリバンダー

では次に、そちらの方

ソイミュ・ノーウェア

あ、はい…

ギャリック・オリバンダー

初めてのお客様じゃな、杖腕はどちらですかな？

ソイミュ・ノーウェア

あ、僕は左利きです

ギャリック・オリバンダー

何とも！魔法使いでも珍しいことだ

ギャリック・オリバンダー

しかしご安心なされ。どちらの杖腕でも不便なことはない

ソイミュ・ノーウェア

はい…

ギャリック・オリバンダー

巻尺、もうよい

ソイミュ・ノーウェア

跳ね回ってら

ギャリック・オリバンダー

では

ギャリック・オリバンダー

桜とドラゴンの琴線、三十センチ、曲がりにくい、どうぞ

ソイミュ・ノーウェア

…うーむ？

ギャリック・オリバンダー

合わんようじゃの

ギャリック・オリバンダー

では次に

ギャリック・オリバンダー

金木犀とグリムの立髪、二十八センチ、ゴムのよう、どうぞ

ソイミュ・ノーウェア

…うーん

ギャリック・オリバンダー

合わないのう

ギャリック・オリバンダー

では金木犀に不死鳥の羽根、二十センチ、あまり曲がらない

ギャリック・オリバンダー

どうぞ

ソイミュ・ノーウェア

…

ギャリック・オリバンダー

ダメじゃの

ギャリック・オリバンダー

…

ギャリック・オリバンダー

ではこちらはどうかな？

ギャリック・オリバンダー

銀木犀に影神の煤、そこに少々のアルメリア、二十四センチ、とてもしなやか

ソイミュ・ノーウェア

…

ソイミュ・ノーウェア

！

ソイミュ・ノーウェア

オルゴールが…回り始めた

ギャリック・オリバンダー

ブラボー！ブラボーじゃ！

ギャリック・オリバンダー

いやはや、これだとは…

ギャリック・オリバンダー

ノーウェアさん、一つ心してほしいことがある

ソイミュ・ノーウェア

はい…

ギャリック・オリバンダー

使い方を誤るでないぞ

ソイミュ・ノーウェア

…？

ソイミュ・ノーウェア

わかり、ました

ギャリック・オリバンダー

いつでも忘れるでないぞ

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