葉流圭

⚠️ネタバレ注意

いつの記憶だかよく覚えてない

圭に初めて口答えした日だっけ。

中学最後の時期らへんから 記憶がプツプツと欠けてるんだ

忘れてはいけないような

なにか。

大切なことがーあったような。

そうだった なにボケっとしてんだ俺

圭は去年の終わり記憶を なくして､､､

小さい頃みたいなアホなったんだった

なんでバレてる？？？

何だ冗談で言っただけか､､､

安心したはずなのに

どうして圭のあの苦しそうな､､､ 笑顔が頭をチラつくんだ

てかなんで俺は 安心してるんだ？

圭は圭だ。

俺はどっちの圭も好き

なんだけど､､､

圭は違うみたい

笑ってくれてる圭

最初は嬉しかった

昔の圭は一切笑わない人だったから。

でも、笑うようになったのは 昔の圭自身が変わったからじゃない

人格自体変わってしまったから。

1人で苦しんでいる圭が まだ圭の中にいるんだ

救いたい

いや、謝りたい

俺が壊してしまったから。

練習後

圭は気を失った

ベンチに寝かせてやく30分

昔は俺が守られてた側だったのに

今では圭がちっぽけに見える

昔に戻ったみたいだ

なんでかこっちの圭には 甘えたくなる

そう俺は 圭を置き去りにして変わったんだ

圭が寂しそうに見つめる先には 写真立てがあった

俺と圭だけが写って 2人とも満面の笑みだ。

圭は無理矢理笑顔をつくる

だからなんでｯ

なんでそんな顔で 笑うんだよ圭！

圭は俺の顔を優しく撫でて 肩を軽く叩いた

昔に戻ったみたいだ

嬉しい

なにも考えずにただ楽しく 圭とキャッチボールしていた頃

いつから圭は変わったんだろう

いつから圭は野球が 楽しくなくなったんだろう

圭が野球が嫌になったのは 俺のせい。

俺が近ずかなければ圭は 仲のいいチームメイトと楽しく 野球出来ていたはずだ

返事は､､､？

俺のこと嫌い？って聞いて 圭ははぐらかした

いつもみたいに

ｶﾞﾁｬｯｯ

今まで自分のわがままで 圭を縛り付けていたのか

“圭と野球したい”

“圭の隣は俺だ”

“圭は絶対俺のこと助けてくれる”

そっか

ごめん圭

気づけなくて、

嫌われたくない