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息が出来ない

喉の奥がキュッと閉まって

苦しい

思わずその場に座り込んでしまった

ぽたぽたと膝の上に落ちる雫

雨水なのか涙なのか

もはやそれすら分からない

苦しい…苦しい…苦しいッッ

おにーちゃん…

こえ…君ッ

🌟R

助け…て

誰もいない山奥で

虚しく助けを求める

熱でもあるのだろうか

体が熱いのに寒い

こんな事になった理由

それは数時間前のこと

🌟R

…は?

🌟R

どういう事なん?

れるが目を覚ました時には

いつも一緒に居てくれる

友達であり兄である

Coe.君は居なかった

その代わりに居たのは

こったん、くにお、ゆうくん

の3人

みんな泣いていた

🌟K

そのままの意味だよ

🌟K

こえしは…もういない

こえ君がおらん?

そんな訳…

🌟Y

ごめん、本当なんだ

🌟Y

ゆうさん達も…信じられないけど

🌟R

だ…だってこえ君やろ??

🌟R

ドッキリとか…

有り得もしないことを呟く

3人の様子を見るに

本当の事だと分かっているから

それでも認めたくない自分が居た

🌟K

…れるち

🌟R

…何?

🌟K

こえ君がさ…どうやって

🌟K

れるちの看病してたのか知ってる?

🌟Y

!?

🌟Y

こったん!!

🌟K

こた…それは…

…え?

🌟R

バイトやないん?

🌟K

…やっぱそう思うよね

🌟K

…れるち

🌟K

落ち着いて聞いてね。

🌟K

こえ君は

🌟K

…盗みを働いていた

🌟K

用は犯罪。

…は?

こえ君が?

そんな訳…

🌟K

ご飯とか薬とか病院代とか

🌟K

こえ君もまだ高校生

🌟K

とても1人で稼げる額でない事は分かるよね?

🌟K

俺も…稼いだお金を渡したりもしてたけど

🌟K

そんだけじゃ…とてもじゃないけど足りなかった

🌟R

れるの為だって言うん?

🌟R

なんで…

🌟R

こえ君は馬鹿なん!?

🌟R

れるはもう…諦めとった

🌟R

やからせめて

🌟R

みんなの幸せだけは願っとったんに

🌟R

分かっとったんやろ?

🌟R

なんで…なんで

🌟R

止めてくれんかったん?

🌟R

ホンマに有り得へん

🌟R

もう…嫌いやッッ

🌟K

い‪”‬ッ

頬を弾くような音が

響き渡る

れるの手は

こったんの頬を叩いていた

🌟R

ぁ…ごめ

🌟Y

おにーちゃんッ<駆け寄る>

🌟Y

…ギロッ<睨む>

🌟Y

なんで…酷いよ…二人揃ってッ

🌟Y

ゆうさん達は…ッッ

🌟K

ゆさん…

🌟K

2人とも1回…落ち着こ?

🌟K

ほら、一旦お茶でも…

🌟R

…ごめん、頭冷やしてくる

🌟K

…え?

🌟K

ちょ…まだ治ってないんだから

🌟R

ええからッ

🌟R

1人にしてや

🌟Y

…好きにすれば?

🌟K

ゆうくんッ!

🌟Y

なんで??

🌟Y

お兄ちゃんまでゆうさんのk

🌟K

…ッ

🌟K

ごめん、大丈夫だよ

🌟K

お兄ちゃんはずっと一緒だからね?

🌟Y

…約束?

🌟K

うん、約束。

🌟K

ずっと一緒に居ようね?

🌟Y

…うん!

🌟R

…それじゃ

🌟K

…ぁ

🌟K

れるち!!せめて上着!

🌟R

くにおが体調を心配して

くれたけど何も反応せずに

出ていってしまった

その後は最悪

酷い行いをしたツケが回ってきたのであろう

道には迷うし

雨に降られて

体温調節が出来なくなるし

久々に走ったからか

体調はどんどん悪くなっていく

挙句の果てには

こんな山奥に1人

孤独を感じながら

息を引き取るんだろう

こえ君…もうれるは

死んじゃいそうや

れるが転校してきた時

発作を起こして迷惑かけちゃったな

挙句の果てには盗みまで…

こえ君の人生を潰したのは

他の誰でもないれる自身

それでもこんなれるを

‪”‬家族‪”‬だと認めてくれて

嬉しかった…

でも…れるは

こえ君の‪”‬れる‪”‬呼びは嫌いや

また‪”‬れるち‪”‬って呼んで欲しい

‪”‬兄‪”‬という単語が

こえ君をここまで追い詰めたんよな

れるが居なかったら…

ううん、こんな事言ったら

こえ君が悲しむよな

れるの…人生…

楽し…かったよ

あり…がとう

こえ……くん

🎼M

どうしたん?

🎼M

君、体調悪そうだけど大丈夫?

白髪にメッシュっていうんな

こさめちゃんのような

髪色の男の子に声をかける

反応はない

当たり前か。

息を荒くさせながら

必死に生きようともがいている

この子にはこちらの声など

届くはずがないのだから

あいにく今の俺には

救急車を呼べる連絡手段なんてない

そもそも持っていたとしてもこんな山奥

電波が繋がらないだろう

こんな真冬の真夜中に

高校生くらいの男の子が

わざわざなんでこんな所に…?

手をそっと額にあてる

焼けるように熱い

先程の通り雨で濡れてしまったのだろう

どうしよう

家に連れて帰る?

いや…でも

それだと態々ここに来た意味が無くなる

らんらんが居なくなってから

みんな変わってしまった

勿論俺も。

なっちゃんは

らんらんを守れなかった事を

気にして部屋から出ることが

出来なくなった。

いるま君も

同じ。

なんなら1番辛いのは彼かな

目の前で大好きなメンバーが

人を殺めたのだから

こさめちゃんは

偽の笑顔を振りまくようになった

‪”‬らん君を信じて待ってよう‪”‬

‪”‬大好きなこの場所を守ろう‪”‬と

自分の気持ちを押し殺しながら

俺たちに希望を与えるように

明るく振舞ってくれていた

すち君は

…自らの命を経とうとした

俺たちにとって‪”‬思い出の場所‪”で。

俺はすち君の過去を知っている

知ってるのに何も出来なかった

俺は…らんらんを許せない

最低だよな

今までずっと俺を俺たちを

引っ張っていってくれたらんらんを許せないだなんて

だけど…

もう少しいい方法があったのでは

という考えがよぎってしまう

馬鹿らしい

大したアイデアも思いつかないのに

現状が苦しくて

否定して

挙句の果てには…

??

ッね…ねぇ!…ハッハァ

誰かに声をかけられる

ショタボで中性的な声

そして…大切な人の声

なんで…なんでここに

🎼M

こさめ…ちゃん?

🎼K

そうだよ…こさめ…!

🎼K

みことくん…心配したんよ?

🎼K

ほんまにあほなん?

🎼K

なんで…

🎼K

みんなおらのうなろうとするん?

🎼K

置いてかあらへんでや

🎼K

こさめのこと好かんの?

近頃笑顔を崩さなかった

こさめちゃんの悲痛な叫び

どんだけ我慢しとったのかな

小さな体でどんだけ溜め込んでいたんかな

興奮しているのだろう

俺らの前では余り出さなかった

京都弁も本格的に使っている

でも…

こさめちゃんの事も心配だけど

🎼M

ごめん、1人で抱えさせて

🎼M

俺は居なくならへんよ

🎼M

帰ってからゆっくり話そう

🎼K

…うん…グスッ

🎼M

悪いけどこの子、俺の家に運ぶの手伝ってくれへん?

🎼M

大分やばい状況なんよ

死にそうになっている子の事

は忘れてはいけない

🎼K

…何この子

🎼K

早く…行かなきゃまずいんじゃ…

🎼K

…ここじゃ繋がらへんよね?通話

🎼M

多分

🎼K

…運ぶか

🎼K

ごめんねぇ<頭を起こす>

🎼K

みこと君?<アイコンタクト>

🎼M

ん<足を持つ>

久しぶりだな

メンバーとこう協力するのも

…っていかんいかん

今はこの子を助けることを

考えんと

🎼K

…みこちゃん血、滲んどるよ

🎼K

終わったらみっちに聞くから

🎼M

…はい

…自傷行為の跡か

怒られそうやな

…でも

それさえも嬉しいと思ってしまう

俺はダメですか…??

やっぱり俺は…

メンバーが大好きやな

この作品はいかがでしたか?

1,812

コメント

13

ユーザー

天才!

ユーザー

遅れたっ。 凄い大変なこと起こってる…。 てかほんま、こなちゃん上手い…。

ユーザー

こりゃ大惨事ですね…今の状況を牢獄組が知ったらどうなる事やら…笑 🌟橙くんはこれからどうするのか楽しみですね…‼︎ 🎼黄ちゃん1番大丈夫にしてそうだけど1番やばそうな匂いが…

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