Dino
……ここ、どこまで来たんだろう
Dinoが苔むした倒木に腰を下ろし、額の汗をぬぐった。
悠翔
わからない。だけど……鹿が通ったあの道から離れたのは確かなはず。
悠翔が周囲を見渡す。
手には小さな懐中ランプがある。
悠翔
……大丈夫かな…
その声には、いつもより少しだけ震えがあった。
あらたろ
生きてるよ。間違いない。
あらたろ
彼らが死ぬはずがない。
言葉は強くあろうとしたが、声の奥にはわずかな迷いが滲む。
悠翔
とにかく、動かないと。
悠翔はクロスボウを強く握った。
悠翔
戻る方法を考えよう。
あらたろ
もう少し待ったほうがいいんじゃないかぁ?
あらたろ
カルトも流石にこの状況では来ないでしょ。
悠翔
来ないとは言い切れないんじゃない?
あらたろ
わかったよ。戻る方法を探そう。
悠翔
うーん…
悠翔
拠点方向はたぶん北東だね。星が見えたら判断できるけど、今日は無理。
あらたろ
なら、朝を待つしかない。
あらたろ
森の中で夜を越すのか……
陽葵はその夜、ツリーハウスから遠くを眺めていた。
Kanade
一週間前の悠翔と全く同じことしているよ。
陽葵
かなで、いつの間に…
Krakenもハシゴを登り、二人に声をかけた
Kraken
…かなで、歩くの早いよ。
Kanade
仕方ないでしょ、陽葵が休まずに3人を探すんだから。
冗談めかした言葉の裏に、不安を隠す余裕すらない。
それでも、Kanadeは小さく笑った。
Kanade
大丈夫、きっと戻ってくるよ。






