『自閉症シリーズ』

桃青は超年子なので同学年 ※双子ではない 桃→4月生まれ 青→3月生まれ

桃青『軽度だからって...』

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青ちゃんはぐちゃぐちゃになったテストであろう紙を俺に渡してきた

青ちゃんが勉強を嫌いにならないようにテストの点が悪かろうが怒らない

今回は12点でも次頑張れば点数は上がるかもしれないでしょ？

青は勉強についていけない焦りからか癇癪を起こすことが多くなった

癇癪を起こすと決まって青は耳を塞いで泣き叫ぶ

コンコン、と部屋の扉が叩かれる

紫兄が隣の部屋で寝ているであろう赤兄を呼ぶ

すると、赤兄の眠そうな声が聞こえてくる

赤兄が青を抱き上げ連れていった

ガチャ、と部屋の扉が思いっきり開く

青が椅子に座っている俺にダイブして、抱きついてくる

次の日

急な予定変更だからなのか青ちゃんの顔が不安そうになる

青ちゃんはやはり不安そうでソワソワしている

そう言って青ちゃんの頭を優しく撫でる

それでもやっぱり不安らしい

青ちゃんは診察室前で耳を塞いで座り込んでしまった

俺たちがあまりにも遅いため看護師さんが様子を見に来た

青ちゃんは脱力して立てないため俺が抱っこし、診察室へ入った

診察室へ入ると、優しそうなおじいちゃん先生が座っていた

青ちゃんの体には力が入っていて 緊張しているのが分かる

不安そうにしながらも、おもちゃの誘惑に負けて遊びに行った

トコトコと看護師さんの後ろを着いていく青ちゃんが愛おしく思う

お医者さんから見ても青ちゃんの言動が幼く見えるのだ

そこから俺は青ちゃんについて詳しく話した

学校の勉強についていけないこと

癇癪をよく起こすこと

環境が変わると不安で動けなくなること

こだわり、偏食が強いこと

あれから1ヶ月後

下2人は祖母の家へ預け、上3人＋青で病院へ来た

青ちゃんの診断書をもらった

やはり、自閉症と軽度知的障害を持っていたらしい

家へ帰ってきて、少し受け入れきれない気持ちを落ち着かせる

青の目はうるうるしていて今にも泣き出しそうだった

みんなの不安を感じ取ったのか、青は泣き出してしまった

紫兄が青にもわかるように説明する

そんな可愛いことを言う青を抱きしめる

すると、青は嬉しそうにふにゃふにゃと笑う

中学校卒業までは一緒に学校へ行ける

でも、高校は難しいかもしれない

それは将来の青の選択に託す

青の人生だから