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語り手
ある女性がきみの悪い無言電話に悩まされていました
女性
もしもし？
電話相手
…………
女性
もしもし？
電話相手
…………
語り手
いつもはここで怖くなって、電話を切ってしまうのですが
語り手
我慢できなくなって、彼女は叫びました
女性
いい加減にしてよね！
語り手
すると受話器のむこうから、押し殺したような声が聞こえてきたのです
語り手
相手が喋ったのはこれが初めてでした
電話相手
……殺してやる……
語り手
さすがに怖くなって身の危険を感じた彼女は、ダメ元警察に相談してみました
語り手
ところが最近は、そう言ったストーカーの犯罪が深刻化しているためか
語り手
警察は詳しく話を聞いた上で彼女の電話に逆探知機を設置して捜査を行ってくれることになったのです
語り手
次の日もやはり、無言電話はかかってきました
語り手
慎重に受話器をとり上げ、耳に押し当てる女性
女性
もしもし？
電話相手
……殺してやる……
語り手
昨晩のあの声でした
語り手
その時です。彼女の携帯電話がなりました
語り手
警察からです
警察
すぐに部屋を出なさい！
女性
は？
警察
逆探知の結果、電話はあなたの家の中からかかっています
警察
犯人は、あなたの家の
警察
"2階"にいるんですよ……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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