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実写撮影の帰り道、俺とニキは同じタクシーに乗った。
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
今日はたまたま俺ら以外予定が合わず、打ち上げ無しの日だった。
ニキ
しろせんせー
ニキ
まさかそんな、2人きりで飲めるなんて思っていなかった。
ニキ
こんな滅多にないチャンス逃してたまるか、もちろん行く。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
キルシュトルテ
弐十
目の前には笑いのツボがおかしくなった2人。
ニキ
それを眺めて爆笑する、俺の大好きな相方………
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
情緒不安定になりながら、酒を喉に流し込んだ。
弐十
キルシュトルテ
ニキ
案の定潰れた。
ニキ
ニキの声で目が覚めた。
よく響く大きな声で、少し頭が痛かった。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
"俺ん家着いたけど"
"泊まってく?"
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
さすがに目覚めてすぐの『泊まってく?』は破壊力高すぎるやろ。
いや、まあ同居してた仲ではあるんやけど……
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキは俺を見つめて、ふわりと笑った。
しろせんせー
ニキ
あ、やばい
これ
しろせんせー
いってしまった。
引かれた。
嫌われた。
もう、相棒にも、友達にも、戻れない。
おわっ、た。
ニキ
ほら、見ろよこの顔。 完全に引かれてんで、俺。
しろせんせー
しろせんせー
視界がぼやける。
涙で、前が見えない。
くるしい。
息、しにくい
しろせんせー
情けなくて、男に生まれたことが悔しくて、涙が止まらなかった。
ニキ
引き寄せられて、ニキの胸に頬が当たった。
暖かくて、大好きな匂いに包まれる。
ニキ
ふわりと、俺の大好きな手が頭に触れる。
ニキ
ちがう、こいつの言う"好き"は俺の"好き"とは違う。
ニキ
ニキ
ちが、う、んやろ、、?
ニキ
その言葉を聞いた瞬間に、一気に自分の鼓動が早くなるのがわかった。
ニキは俺を強く抱き締めて、優しい声で囁く。
ニキ
ニキ
ニキ
こいつは……
いつも…俺が1番欲しい言葉をくれる。
しろせんせー
きっと俺は今、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった、酷い笑顔を浮かべているのだろう。
ニキ
でもそれでいい、こいつと一緒にいられるのなら。