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館が、 低く唸っている。 床も、壁も、 わずかに揺れていた。
【最終フェーズ:強制加速】
その文字が、 何度も点滅する。 ころんの呼吸は、 浅い。 でも。 目だけは、 はっきりと前を見ていた。
——最初に消えた者。
るぅとくん。
でも、 “それだけじゃない”。 人数のズレ。 存在の違和感。 そして—— “紛れ込んでいた何か”。
ころん
ジェル
短い返事。 でも、 それだけで分かる。 まだ、 戦える。
ころん
ころん
ジェル
即答。 迷いがない。 ころんの中で、 何かが繋がる。
ころん
ころん
ころん
ジェル
空気が、 静かに固まる。 言ってしまった。 確定に、 触れてしまった。 その瞬間——
「……へぇ」
声。 背後。 ゆっくりと振り向く。 そこにいたのは——
さとみ。
今度は、 違う。 さっきの“軽さ”がない。 ちゃんと、 “重さ”がある。 存在している。 本物。
さとみ
ころんの心臓が、 大きく鳴る。
ころん
さとみは、 小さく笑った。
さとみ
ころん
その言葉に、 違和感。
さとみ
さとみ
さとみ
一歩、 近づいてくる。 今度は、 確かな足音。 重い。
ジェル
低く構える。 でも。 さとみは止まらない。
さとみ
その言葉で、 空気が凍る。
ころん
名前を、 口にする。 さとみは、 少しだけ目を細めた。
さとみ
さとみ
その瞬間。 館の奥から、 何かが崩れる音。 ——ズンッ。 そして。 ゆっくりと、 現れる影。 えと。 でも。
様子が、 おかしい。 えとの瞳が、 揺れている。 呼吸も、 乱れている。
えと
その声は、 いつものえとじゃない。
少しだけ、 崩れている。
ころん
えと
えと
えと
ころんの頭に、 よぎる。
【一番静かな人を、見ろ】
ころん
えと
えと
その瞬間。 全てが、 一本に繋がる。 静かな人が、 疑われる。 それを、 逆手に取った。 そして。
じゃぱぱ。 ゆあん。 のあ。
——消えていった人たち。 ころんの胸が、 締めつけられる。
ころん
えと
えとが、 ゆっくり首を振る。
えと
その言葉で。 空気が、 さらに冷たくなる。
ぷちひな。
さとみも、 小さく舌打ちした。
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ころんの目が、 二人を捉える。
ころん
ころん
ジェル
静かな確認。 でも。 そのバランスは、 すぐに崩れる。
【存在値:29%】
ころんの体が、 また透ける。 えとが、 ちらりとそれを見る。
えと
さとみ
さとみの視線が、 ころんに刺さる。
さとみ
さとみ
さとみ
さとみの口元が、 歪む。
さとみ
空気が、 止まる。
ジェル
ジェルが、 前に出る。
ジェル
えと
えとが、 小さく笑う。
えと
えと
ころんの手が、 震える。 でも。 ゆっくりと、 顔を上げた。
ころん
小さく。 でも、 はっきり。
ころん
その言葉に、 一瞬だけ沈黙。 そして—— 館全体が、 大きく揺れる。
【最終ヒント解放】
端末に、 新しい表示。
【“最初に消えた者”は、 本当にるぅとか?】
ころんの瞳が、 見開かれる。
ころん
それは。 今までの前提を、 全部ひっくり返す言葉。 さとみも、 えとも、 動きを止めた。
ジェル
ころんの頭の中で、 何かが崩れ始める。 最初に消えた者。 それがーー
もし、 違うなら。 このゲームの“始まり”自体が、 偽物になる。 そして。 その答えに辿り着いた瞬間——
本当の終わりが、 始まる。 ころんは、 息を呑んだ。