RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
ぐーっと大きく伸びをして、緑汰はボスッと背中からベッドへ身を投げる
満足気な表情で、パンパンに膨れたお腹を擦っている
SIO☆(紫音:しおん)
そんな緑汰を見て、すかさず紫音が小言を告げる
紫音はトスッと緑汰の隣に腰掛け、膨れた緑汰のお腹をべシッと軽く叩いた
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
紫音はペロッと緑汰の服を捲り、きゅっと腹の肉を摘んだ
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
仕返しとばかりに、緑汰は紫音の服を捲る
紫音の腹を摘もうとするが、紫音が背中を伸ばしている為に全然摘めない
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
得意げな顔の紫音に、緑汰はムムムッと視線を送る
だが、すぐに何かを思い付いたように眉を上げた
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
緑汰が発した"Switch"のCommandで、紫音の性がSubへと切り替わる
それを理解した時にはもう遅く、紫音は緑汰の命令通りにごろんとベッドに仰向けで寝転んでしまっていた
素直にCommandに従う紫音を見て、緑汰は嬉しそうに笑って褒める
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
まるで子供の様な緑汰の悪戯に、紫音は思わず頬を緩ませる
紫音と緑汰は"Switch"と呼ばれる性別を持っている
SwitchはDom性とSub性を両方持つ人の事だ
"Switch"とゆうCommandで、DomとSubを切り替える事が出来る
Switchである2人は、Dom性とSub性の両方の欲求を定期的に解消しなければならない
ライブや生放送等、大きい仕事の後は感情が動かされやすい為に必ずケアが必要になるのだ
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
緑汰はコロンと紫音の方へと寝返りを打つ
その表情は、先程の子供っぽさが抜けて見えた
紫音はすっと手を伸ばし、緑汰の鼻を摘んだ
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
紫音のCommandで、今度は緑汰の性別がSubに切り替わる
鼻を摘まれて、Switchさせられて、緑汰は紫音の意図が読めずに慌てふためく
子供っぽさが戻った緑汰に、紫音は続けてCommandを告げる
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
紫音が緑汰の鼻から手を離すと、緑汰はモゾモゾと紫音の目の前に立ち上がる
必然的に紫音を見下ろす位置になるが、緑汰の瞳はその逆を望んでいる様だった
紫音は後ろに手を付き、楽な姿勢を取る
そして、トントンと自分の胸元を指差した
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
えへへっと緑汰は笑い、紫音のシャツに手を掛ける
1つ、2つとボタンを外していき、程良く筋肉の付いた胸板が露になる
紫音は運動神経が良いくせに、プライベートでは全然外に出たがらない
その為、肌の色はどちらかと言えば白い
スルスルとシャツを肩から滑らせ、緑汰はゆっくりと紫音の服を脱がしていく
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
プツッとズボンの留め金を外し、ジジッ...と控え目な音を出してチャックを下ろしていく
下まで下りきった所で、紫音は緑汰に待ったをかけた
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
紫音は優しく緑汰の髪を撫でる
その掌が心地良く、緑汰は目を閉じて受け入れた
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
「欲しい?」とはCommandの事だ
DomとSubの関係性は、この世のパートナーの数だけある
紫音と緑汰はSub側が求めるだけDom側は与える、といったSub主体の関係性を築いていた
今は緑汰がSub側である為、緑汰のSub性が満足するまで紫音はCommandを唱える事になる
一見Dom側が大変な様に思う関係性だが、紫音と緑汰は相性が良い為に"Sub側が満足する=Dom側も満足する"ようになっていた
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
緑汰はCommandの中でも"Kneel"がお気に入りだった
緑汰のSub性は、閉じ込めて傍に置いてほしい欲求が強い
Kneelの様な自分を小さく見せるCommandが好きで、それがDomの傍であるなら尚更多幸感が生まれる
紫音はもちろんその事を知っているし、Commandに従う緑汰のフェロモンから充分に感じ取っていた
紫音の足元に座り込んだ緑汰は、ふわんと頬を赤く染めてCommandの余韻に浸っている
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
ふにゃりと頬を緩ませ、緑汰は紫音の足に頭を預ける
緑汰が猫だったら、ゴロゴロと喉を鳴らしまくっている事だろう
ふと緑汰が顔を上げる
紫音と目が合うと、ふっと目を細めて微笑んだ
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
「可愛い」と言われて、紫音はうげっと顔を歪める
少し頬が赤くなっているあたり、満更でもなさそうだった
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
緑汰のCommandが始まった
紫音はCommandに従い、ズリズリとお尻をずって後ろへと退る
それを追いかける様に、緑汰はベッドに身を乗り上げた
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
緑汰はバチッと紫音にウィンクをし、先程の紫音と同じ様に自分の胸をトントンと指差した
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
緑汰は紫音に覆い被さる様に跨っている
紫音は片手を後ろに付いて体を支え、もう片方の手で器用に緑汰のシャツをはだけさせていった
シャツの前を完全に開け、下も寛げようとしたが紫音はピタリと動きを止める
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
紫音と同じ所までなら前を寛げるはずだったのだが、緑汰が履いているジャージには開けれる所が見当たらなかった
緑汰は「忘れてた」と吹き出して笑う
それにつられて紫音も思わず笑みを零した
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
紫音は緑汰の両脇から手を入れ、肩を掴む様にして抱き着いた
緑汰も紫音に腕を回し、2人の体は重力に従ってベッドにギシッと沈み込む
スリッと緑汰が頬擦りをすると、紫音はくすぐったそうに反応する
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
クスクスと笑う緑汰の耳朶に、紫音はガブッと甘噛みをした
緑汰はビクッと反応し、咄嗟に首を竦める
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
プクーッと頬を膨らませ、緑汰は紫音の首元にグリグリと額を擦り付ける
紫音は悪びれる様子も無く、緑汰の頭をポンポンと撫でた
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
SIO☆(紫音:しおん)
「お仕置」の言葉に反応した紫音は、少し焦って緑汰を宥めようとする
ドームライブを終わらせた日に、お仕置なんてハードな事したら明日ベッドから出れなくなってしまいそうだ
紫音は「ごめん」と素直に謝る
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
無邪気に笑う緑汰に、紫音はやれやれと首を振る
2人はぎゅっと抱き合ったまま、お互いの体温と心音に癒されていた
パートナーとのplayは、何もCommandを使うだけが全てじゃない
Command以外の言葉や表情、雰囲気や匂いや環境等
欲求を解消させるのには様々な方法がある
特に緑汰は何から何まで甘やかしたくなるタイプのDomだ
紫音の事をまるでスライムの様にドロドロに溶かしてしまいたいと思う事もある
逆に、紫音は認めて甘やかしてほしいと言う欲求が強いSubである
日常で気を張っているしっかり者の紫音は、内に秘めるSub性がその反動で少し子供っぽくなったんじゃないかと緑汰は思う
紫音のDom性は緑汰と似ているが、根本的に違う所があった
緑汰はただひたすらに甘やかして何もしなくても良い状態にしてあげたいのに対し、紫音は箱に閉じ込めて自分以外頼れない様にして甘やかしたいタイプなのだ
他の性別の人には中々理解されない欲求も、二人の世界では当然であり心地良いものとなる
緑汰と紫音はお互いの両性が相性の良い、まさに運命の様なパートナーだった
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
緑汰は少しだけ紫音から体を離し、至近距離で紫音の目を見詰めながらCommandを告げた
「出来るよね?」って聞いてきてはいるが、その目はほぼ強制的に「やれ」と言っている気がする
滲み出るDomのフェロモンに、紫音はゾクリと背中を震わせた
SIO☆(紫音:しおん)
SIO☆(紫音:しおん)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
紫音の強請る言葉と表情に、緑汰もゾクゾクと背中を震わせた
我慢出来ずに、緑汰は紫音の首筋に吸い付く
痕は付けない様に気を付けながら、チュッチュッ...と数箇所に口付けた
紫音はくすぐったさに身を揺らしながらも、抵抗は一切しない
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
ドバドバと緑汰から褒め言葉が止まらない
紫音はそれを黙って聞くしかなかった
そしてようやく緑汰はCommandを解く
その瞬間、紫音の体にはビリビリと電流が駆け巡った
紫音の全身が喜んでいるのがハッキリと分かる
溢れそうな多幸感に、紫音は緑汰に強く抱き着く事で何とか意識を保つ
腕の中で震える紫音を、緑汰は愛しそうに見詰めて抱き締め返した
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
同じシャンプーの匂いがする紫音の髪に鼻を埋め、緑汰はすぅっとその匂いを肺いっぱいに吸い込んだ
シャンプーの匂いに紛れて紫音の匂いがする
それはplay中のパートナーにしか分からないフェロモンの匂いなのかもしれない
そんな幸せの匂いが紫音から漂っているのを、緑汰はニンマリ笑って確かめる
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
サブスペとは"Sub space"の事だ
Subが身も心もDomに預ける状態の事をさす
紫音が必死に意識を保っているのは、そのサブスペに入らない為である
ブルッと身震いし、紫音は首を横に振った
SIO☆(紫音:しおん)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
Subが多幸感に包まれている時、我慢せずにサブスペに入ってしまった方が楽になる事をSwitchである緑汰は知っていた
それに、サブスペに入ってくれるとDom側もとてつもない幸福感を味わえる
パートナーであるSubが完全に信頼してくれている、と言う事実がDomには何よりも嬉しい事だ
紫音は尚も首を横に振り続けている
だが、緑汰は紫音の背中を押す様にCommandを口にした
RYO☆(緑汰:りょうた)
RYO☆(緑汰:りょうた)
SIO☆(紫音:しおん)
震える腕を解き、紫音は少しだけ緑汰から体を離す
緑汰の目を見詰める紫音の目には、薄らと涙が滲んでいた
視線が合うと、緑汰はニコッと優しく微笑んだ
紫音は再び緑汰との距離を詰める
RYO☆(緑汰:りょうた)
唇が離れてすぐ、緑汰は紫音に魔法をかけたのだった
ーNEXT scoopー
コメント
1件
最高です、😇続き楽しみにしてます🖤🧡