私たちはひたすら走った。
日が沈み、暗くなった道。
灯りも少ない。
それでも、前だけを向いて走り続けた。
久しぶりに握ったリクの手は、 優しくて、力強く、温かい。
リク
辿り着いたのは広い草原。
安心感からかその場に座り込む。
ライ
リク
サラサラの髪の毛。
艶のある頬。
美しい瞳。
その全てが愛おしい。
リクに触れるたび、涙が溢れてくる。
ライ
リク
ライ
ライ
リク
いつか親に見つかってしまう。
そうなったら、リクに会うことは 一生できないだろう。
もう、リクと離れたくない。
この温かい手を、離したくない。
リク
ライ
リク
リク
ライ
リク
リク
リク
リク
リク
ライ
リク
リク
リク
ライ
細い首にそっと触れる。
リク
リク
堺 りく 1910年11月6日18時42分 死去
ライ
ライ
大島 來 1910年11月6日18時44分 死去
コメント
7件
やばい、最近涙もろくなってるんだけど…夢で会う度にあの草原に行ってるのはそういうことだったのか
細かいよ…! 大体100年後に夢の中で逢えるようになってんのはやばいよ…!