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コメント失礼します(*.ˬ.)" どの作品もとても大好きで楽しみに見てます 体調に気をつけて頑張ってください 応援してます 続きを楽しみに待っています
ーーまた会えた
ゾム
きみも僕に気づいたみたいで
すごく驚いたような顔をした
ゾム
ーーー
僕はすぐ頷いて、嬉しくて
つい少し近ずきすぎてしまう
ーーー
きみは周りを見渡す。
相変わらずの、ふわふわした雲。 浮かぶ星。ころころ転がるぬいぐるみ。
ゾム
ーーー
本当は、ぼくにもよく分からない。
でも、“夢”って言われると、少しだけ困る。
だってーー
ここは、僕にとって"現実"だから
僕はそっと袖を引いた
ーーー
前みたいに、 少しだけぎこちなくて、でもちゃんと温かくて
それだけで安心する。
ーーー
連れてきたのは、小さな雲の上。
そこには、たくさんのぬいぐるみ
ゾム
君が小さく笑った
ーーー
ーーー
ぼくはぬいぐるみを一つ抱き上げて、 きみに差し出した。
ーーー
ゾム
ーーー
ーー本当にここは優しい
なにも痛くないし、怖くもないし。
誰も怒らないし、誰もいなくならない。
ーーー
ーーー
ゾム
ゾム
ーーー
やっぱり、きみは“外”の人なんだ。
ここじゃない場所に、ちゃんと帰る場所がある
ゾム
そう聞き返される。
一瞬、言葉に詰まる。
――ぼくは。
ーーー
嘘じゃない
でも、全部でもない。
ぼくは笑ってごまかした。
ーーー
それがいいことなのか、 悪いことなのかは、分からないけど。
でも。
思い出さなくていいなら、
その方が楽だから。
ーーー
今度は少しだけ強く、手を握った
ーーー
ゾム
そう答えた。 その瞬間、胸の奥がじんわりと暖かくなる
よかった。 この世界を、好きって言ってくれた。
ーーー
でも。 その奥で、別の感情が、 ゆっくりと芽を出していた。
――ここが好きなら。
――きみも、ここにいたいって思うかな。
そんな考えが、頭をよぎる。
ーーー
ーーー
気づいたら、そう聞いていた。
少しだけ、困ったような顔。 その表情を見た瞬間、胸がちくりと痛んだ。
僕は慌てて笑う
ーーー
誤魔化すみたいに、手を離す。
今度は、さっきよりも小さな声で言った。 お願い、みたいに。
ーーー
ゾム
その一言で、また救われた気がした。 でも。 ――“また”じゃ、足りない。 そんな気持ちが、心の奥に残ったまま。 ぼくは、ただ笑うことしかできなかった。