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シュッシュッ、シュッ
林檎の皮を、丁寧に切り落とす
あっ
赤い雫が落ちたよ
ピピピ、ピピピ、ピピピ
目覚まし時計が煩く鳴っている
美嶺
美嶺
時計の音色を合図に、僕はベッドから降りた
ギシッ
そして
百合香(母)
美嶺
下の階から響き渡る優しくて強い母の声
この声で、一日を乗り越えている。
トットットッ
百合香(母)
コトッ
美味しそうな匂いが広がり、 料理が僕の前へ運ばれる
美嶺
美嶺
僕は口の中へ××を運び、 咀嚼を行う
百合香(母)
美嶺
美嶺
百合香(母)
美嶺
百合香(母)
百合香(母)
美嶺
美嶺
プルルルルルルル、プルルルルルル
百合香(母)
美嶺
百合香(母)
百合香(母)
百合香(母)
百合香(母)
百合香(母)
百合香(母)
百合香(母)
百合香(母)
美嶺
美嶺
電話をしている廊下から 聞こえてくる声は、何時もこんなもんだ。
もう慣れたから。
でも、何時か、
“あいつ”を、壊さなくちゃ
美嶺
トトトト
百合香(母)
百合香(母)
逝ってらっしゃい!
美嶺