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「人喰い人魚の話」

第1話 - 「人喰い人魚の話」

2021年10月26日

#ツイステ

#ホラー

#監督生

#流血

薊

監督生

恐ろしいお話はお好きですか？

監督生

もし、好きならばどうぞ一歩踏み込んで。

監督生

いざ、語りましょうか。

監督生

恐ろしき物語を。

監督生

……

監督生

人魚は人を食う、

アズール

なんですかいきなり。

監督生

失礼。祖母の言葉を思い出しまして、アズール先輩のことでは無いですよ。

監督生

監督生はケラケラ笑う。

アズール

少しほっとするアズール。

アズール

監督生さんの故郷のお話ですか？

アズール

興味があります。対価は、

監督生

対価なしでよければ話しますよ

監督生

先輩が不快でなければ

アズール

別物ですし、僕は関係ないです。

監督生

あらら

監督生

では、モンストロラウンジでしますか？それともオンボロ寮で？

アズール

モンストロラウンジでお願いします。今、フロイドの機嫌が悪いので、あなたのお話ならば食いつくでしょう。

監督生

それでは、「人喰い人魚」の話をしましょう。

フロイド

わー、わざわざ人間食うなんて悪趣味〜

監督生

あらら、そこなんですね。

アズール

静かにしなさい。

監督生

これは祖母から聞いた話です。

監督生

その昔、ある富豪が小さな女の子を養子にしたそうです。

監督生

彼女はとても無口で、肌はガサガサ、髪はびしょびしょに濡れていたそうです。

監督生

富豪は子供がいなかったので大層少女を愛でました。

監督生

でも、周りはあまり面白くなかったのでしょう。かげで少女をいじめる者が出てきました。

監督生

でも、そんなある日。

監督生

少女は言葉を発したのです。
「旦那様」、と。

監督生

富豪は大層喜びました。

監督生

しかし、おかしいことが一つ。召使いの少女が一人見当たらないのです。

監督生

屋敷の中を探し回っても、少女は出てきませんでした。

監督生

少女の口は赤く紅が塗ってありました。

監督生

それから少女は、肌はツルツル
になり、髪もサラサラになり、言葉はたくさん喋れるようになったのです。

監督生

そこで、メイド長は疑問に思いました。成長の仕方が不自然だと…

監督生

まるで、他人からいいところだけを奪ったようだと。

監督生

そう考えていると、メイド長の意識は途切れてしまいました。

フロイド

え〜、なんで。

アズール

話の腰を折るんじゃありませんよ

監督生

ふふ。
富豪が帰宅すると屋敷は血だらけになっていました、そこには愛娘の姿の姿はありませんでした。

監督生

嘆き悲しんだ富豪は首を吊り自殺してしまったのです。

監督生

あまりに不可解な出来事に、警察が調べていくと美しい人魚の肖像画が動いていることに気がつきました。

監督生

よく耳を澄ますと。
「やっと帰れた、これであの人間に殺されずに済む」と楽しそうに笑っていたのです。

監督生

警察の不信感はますます募り、屋敷の一番奥の部屋を開けたのです。
そこには…

監督生

部屋一面に、「おうちにかえして」とびっしり血で書かれていました。

監督生

お話はここまでですね、細く説明をいたしますと人魚に人を食わせ、あの富豪が人魚を食っていたという話です。

監督生

人魚の肉は不老不死の妙薬とか言われているので。

監督生

食べませんよ。

監督生

私はね

フロイド

えー、何それ人間キモっ。
キノコ持ってきたジェイドよりキモい。

アズール

人が怖い話ですか。中々面白い。

ジェイド

ところで監督生さん

監督生

あら、なんでしょう

ジェイド

どこまで事実でどこから創作のお話ですか？

監督生

さぁ、真実は闇の中、ですから。

薊

どうも、作者です。

薊

初めて書いてみました。この手のホラーが好きですね。

薊

結局、人間かーい怖いの、みたいなね、よっぽど生きてる人間の方が怖い。

薊

気が向けばまた書くかもしれません。ではまた。

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薊

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