るいの
目が覚めると、病院にいた。
ベッドには、自分が寝ていた。
るいの
そう、すぐに察した
そもそも、どうして病院にいるのか、それは意識が途切れる前、部屋でストーブを換気をせずに付け、毒と睡眠薬を飲んで寝てたからだろう。
ちなみに飲んだ毒というのは青酸カリだ。
青酸カリの作用だとしても、換気されずに排出され続けた一酸化炭素の作用だとしても、僕が死ぬのは確定だったはずだ。
それなのに病院で寝ているということは、意識不明か何かに陥っているのだろう。
るいの
何故僕は自殺未遂を起こしたのかと言うと、恋の病とやらにかかっていたのだ。
僕のかかっている病は、叶うはずの無い恋。
るいの
菜乃羽とは、僕が想いを寄せている女(ひと)。
当然、女同士であるため、この恋が叶うわけなど無い。
るいの
そんなことを考えていると、病室に誰かが入ってきた。
菜乃羽
るいの
病室に入ってきたのは菜乃羽だった。
菜乃羽が来ることは、友達なのでおかしいことは何もないが、その時の僕はとてもテンパっていた。
るいの
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
るいの
涙を流しながら寝ている僕に話しかける菜乃羽を見て、僕は心の中で彼女に謝ることしかできなかった。
しばらく泣いた後、『また来るね』と呟き、菜乃羽は帰っていった。
るいの
るいの
るいの
るいの
るいの
るいの
神
ヘラヘラと嘲笑的な笑いを浮かべながら若い青年が言った
るいの
神
神
神
るいの
神
るいの
神
神
直前までとは違い、しっかりとした雰囲気で神は問うた
るいの
神
神
生きている人間に手を加えてはいけない
さもなくば──
るいの
るいの
夢じゃないよ~
るいの
まあでも、人に手を加えずに過ごせばいいんだろう。
そう思ってた──
るいの
僕は、見舞いに来てくれた菜乃羽についてきて、商店街まで来ていた。
るいの
その時
通り魔
通り魔は、菜乃羽の元へ走っていった。
菜乃羽
るいの
僕は菜乃羽をにタックルをしようとした。
その時、神の言葉が頭をよぎった。
生きている人間に手を加えてはいけない
さもなくば、君は死ぬだろう──
るいの
るいの
ドンッ!
ドンッ!
菜乃羽
俺は、何か、横からの力に飛ばされ、道の脇へと移動した。
菜乃羽
通り魔の方を見ると──
菜乃羽
るいの
通り魔
るいのと通り魔が取っ組み合いをしていた。
警察
そのまま、通り魔は現行犯で逮捕されていった。
通り魔
通り魔
警察
菜乃羽
菜乃羽
確認しようと、るいの達が取っ組み合いをしていた場所に目を向けると...
るいのが消えかかっていた
菜乃羽
るいの
るいの
るいの
るいの
るいの
菜乃羽
そう問いかけた頃には
もうるいのの姿はなかった
看護師
通話
00:00
その時、電話が掛かってきた。
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
電話の内容は、るいのが亡くなったという知らせだった
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
菜乃羽
その夜、一人の少女の泣き叫んだ声が響き渡ったのだという──
コメント
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わーーー(涙)
いい話だァ( ・ ∇ ・ )
おぉ〜!好き(・▽・)