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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

第1話 - 一番星のキミに恋するほどに切なくて。

9

2021年10月30日

#SnowMan

#だてあべ

ぴな

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ぴな

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阿部亮平

いったい、どういうことなんだろう。
あ、でも、もしかしたら、家族は
これから帰ってくるとか……。
いや、こんな真夜中に？
それは、ありえないよね… なにか複雑な事情があるのかもしれない。

宮舘涼太

「いろいろあってな、家族とは住んでない」

阿部亮平

もんもんと考えていると、涼太さんは先に答えてくれた。

阿部亮平

「あっ……そうなんだ……」

阿部亮平

なんか、聞いちゃいけないような雰囲気.
どうしよう、なにか別の話題を…そう思って僕は、もうひとつ気になってたことを聞いてみることにした。

阿部亮平

「あっ……そうだ、涼太さん」

阿部亮平

涼太さんに助けてもらったとき、男の人たちが涼太さんを見て狼牙がなんとかって言っていたのを思い出した。

阿部亮平

「狼牙ってなに？」

宮舘涼太

……俺のいる族の名前だ」

阿部亮平

サラッと恐ろしいことを言う涼太さんに、僕は耳を疑った。

阿部亮平

「族……？」

宮舘涼太

「……暴走族」

阿部亮平

「暴走……えぇっ！？」

阿部亮平

あのバイクでブンブンする怖い集団の…
それでもって、頭につけたフランスパンみたいな…。

阿部亮平

「リーゼント……」

阿部亮平

涼太さんの髪を見るけど、頭にフランスパンは乗っていない。
涼太さんは違う種類の暴走族なのかな？

宮舘涼太

「…現代の暴走族にリーゼントはいないぞ」

阿部亮平

「そ、そうなんだ……
残念だなぁ」

宮舘涼太

「おい、気になるのはそこか？」

阿部亮平

「うん」とうなずくと、涼太さんは
小さく笑った。

宮舘涼太

「お前、怖いとか思わないのか？」

阿部亮平

「どうせ死んじゃうんだし、怖いものなんて……」

阿部亮平

涼太さんは僕を見て、眉間にシワを寄せた。

宮舘涼太

「……どういう意味だ？」

阿部亮平

……あっ……

阿部亮平

無意識だった…。
僕のバカ！
余計なことを……。