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コーヒー時間

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コーヒー時間

4 - コーヒー時間

♥

190

2020年06月11日

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最愛の妻が頑張ってくれたおかげで

無事にさくらが産まれた

私の予想を遥かに上回る 手探りだらけの子育てだったが

それでもどんな時も優しい奈緒を 心から尊敬している日々だ

智徳

どうしようどうしよう
ミルク飲んだら吐いちゃった

奈緒

大丈夫ですよ
まだ胃が小さいので戻してしまうんでしょうね

智徳

次はなんで泣いてるんだろう

奈緒

オムツですかね

智徳

あー漏れてる
どうしよう

奈緒

大丈夫ですよ
シーツを敷いてありますから

智徳

泣きやまないな

奈緒

抱っこしてあげてください

智徳

そうかそうか

智徳

泣きやんだ奈緒はすごいな

優希(編集兼アシスタント)

今日もバタバタだな

優希(編集兼アシスタント)

奈緒さんはいつも落ち着いてるのにお前だけバタバタしてるぞ

智徳

だってさくらに何かあったらどうしようかと思って

奈緒

智さんは優しいから色々心配なんですよね

奈緒

心配って色んなことを想定できるってことですから素晴らしいですよ

智徳

ありがとう

優希(編集兼アシスタント)

いつも奈緒さんにおんぶにだっこだな

優希(編集兼アシスタント)

どっちが赤ちゃんか分からないよ

智徳

おんぶにだっこだってその内成長するんだ

奈緒

私の方が智さんに頼りっきりです

優希(編集兼アシスタント)

ところで奈緒さん明日から急に仕事とか?

奈緒

そうなんです
さくらももうすぐ1歳になるし

奈緒

ブラジルで人気のコーヒー豆の視察に呼ばれていて

奈緒

でもお断りします
さくらが心配なので

智徳

大丈夫だよ
優希と2人で何とかする

優希(編集兼アシスタント)

せっかくのお仕事ですしこちらは大丈夫ですよ

奈緒

そうですか
ありがとうございます

智徳

その分美味しいコーヒーをよろしくな

奈緒

分かりました

智徳

ブラジルと言えばコーヒーと言った感じだけど

智徳

特徴はあるの?

奈緒

そうですね
コーヒーと言えばブラジルのイメージですね

奈緒

酸味が少なくてクセがないので飲みやすいコーヒーだと言われてます

奈緒

誰にでも好まれる味ってすごいですよね

誰にでも好まれるのは 奈緒のようだと言いかけて

ちゃちゃをいれられては 困るので辞めた

優希(編集兼アシスタント)

いいですね
美味しいコーヒー楽しみにしてます

奈緒

はい
ではさくらと智さんのことをよろしくお願いします

智徳

あれっ?
まだ起きてたのか?

奈緒

起こしちゃいました?
さくらが起きちゃったので

智徳

いや、いいんだよ

智徳

さくらも大分寝るようになったな

奈緒

はい
安心して眠れることはいいことです

奈緒

泣き声が聞こえなくて寂しいくらいです

智徳

そうだね
おやすみ

奈緒

はい
おやすみなさい

翌日起きた頃には 朝食が用意されていて

奈緒は出かけた後だった 手紙が添えてあった

智さんへ

お仕事に行ってきます さくらのことをよろしくお願いします

何か迷ったり困った時は 美味しいコーヒーでほっとひと息です

奈緒より

こういう時 私は奈緒の全てが好きなのだと

つくづく感じる

丁寧な字に優しい言葉 寂しさが少しは紛らわされる

智徳

ほっと一息か

優希(編集兼アシスタント)

おはよう

智徳

おはよう

優希(編集兼アシスタント)

奈緒さんもう行ったのか

智徳

そうなんだよ

優希(編集兼アシスタント)

さすが奈緒さんだよな
朝早く出かけるってのに熱々でコーヒーが飲めるように計算されてる

智徳

今から寂しくて仕方ないがさくらのためにそうも言ってられんからな

優希(編集兼アシスタント)

そうだな
頑張ろう

奈緒がブラジルから 帰ってくるまでの1週間は

まるでドタバタコメディーを 見ているかのような日々だった

優希(編集兼アシスタント)

さくらちゃん泣いてるぞ

智徳

オムツだ
オムツどこだ?

優希(編集兼アシスタント)

えっ?場所知らないのか

智徳

奈緒が用意してくれてたから

優希(編集兼アシスタント)

オムツ探しだな

智徳

あったー

智徳

オムツの上にメモがあった

オムツを変えるコツは 少しの笑いと楽しむことです

智徳

ありがたいな

優希(編集兼アシスタント)

おお!魔法のメモだな

智徳

さくらも落ち着いてオムツ替えさせてくれたよ

優希(編集兼アシスタント)

おっと?お次は?

智徳

ミルクかな

智徳

ミルク作ってくれるか?

優希(編集兼アシスタント)

えっとじゃあお湯沸かすか

優希(編集兼アシスタント)

ミルクミルクっと

優希(編集兼アシスタント)

あっメモだ

ミルクの温度は人肌程度 温かさの中にも優しさを

優希(編集兼アシスタント)

そうか
人肌程度だな

優希(編集兼アシスタント)

ミルクできたぞー

智徳

おお助かる

智徳

あれっぬるくないか?

優希(編集兼アシスタント)

奈緒さんからの魔法のメモだよ

智徳

なるほど

智徳

ほんとだ
美味しそうに飲んでる

優希(編集兼アシスタント)

なかなか寝てくれないな

優希(編集兼アシスタント)

奈緒さんがいないとダメか?

智徳

うーん抱っこしてるんだけどな

智徳

そういえばお気に入りのタオルケットがあったっけな

智徳

おおーメモだ
助かった

眠れない夜は まあるく包んであげてください 心もまあるくゆったりと

智徳

なるほどまるく包んであげるんだな

優希(編集兼アシスタント)

おおー急に眠ったな

智徳

可愛いな

優希(編集兼アシスタント)

あぁ目に入れても痛くないな

智徳

そういえば昨日の夜奈緒が遅くまで起きてたのはこのメモを作っていたのか

優希(編集兼アシスタント)

最高な奥さんだな

智徳

あぁその通りだよ

それからも困った時は 奈緒のメモに助けられて

2人だけの子守りは 無事に終わった

奈緒

ただいま戻りました

智徳

おかえり

優希(編集兼アシスタント)

おかえりなさい

奈緒

さくらは大丈夫でしたか?

智徳

奈緒の手紙とメモのおかげで楽しく子育てできたよ

奈緒

いえいえそれは私のおかげではありませんよ

奈緒

さくらが頑張ったんですね

奈緒

子育てってきっと育てているつもりでも私たちの方が学んでいます

奈緒

智さん優希さんお疲れ様でした

奈緒

ありがとうございました

奈緒

コーヒーを入れましょう

智徳

わぁやった

優希(編集兼アシスタント)

ははは
子どもみたいだな

人生はいつも学びだ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

私も早くコーヒー飲めるようになって、奈緒さんのような素敵な方と話してみたいですね

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