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零
夜中
静寂と共に
幼気な足音が聞こえてくる
きっと大丈夫
だってー
「ギィー……」
ドアを開ける音が静寂に響く
だが
意識無くしてしまった者の
多くにはその音は届かない
瑠神
瑠神
瑠神
カチャッ
朝
目が覚めた
零
なんだこれは
手に、足に……首に、
もう分からない
何がどうなってしまったのか
「助けて」
手放すべきではないと決めた言葉さえ
その脳裏には浮かばず
瑠神
零
瑠神
瑠神
瑠神
零
震えていた
また前のように
いじめられてしまうのか?
虐待されてしまうのか?
声が出ない
また前のように
また……
瑠神
あーあ
本当に純粋なんだから
世の中甘くないんだよ
その黒色の髪も
白かった思いを
いじめで、虐待で
染め上げられてきた
その光のない目
私を興奮させる
瑠神