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ガヤガヤガヤガヤ

ガヤガヤガヤガヤ

春香

うるっ…さい…

私は春香。最悪な学校生活送ってます

勉強元々出来ないのにサボった罰だ

にしても酷い。

なんでここまで言うかって言うと。

治安が悪く、可哀想な人が通う学校と知られているからだ。

虐め、カツアゲは当たり前。

私は無表情で貧乏なので目は付けられなかった。

でも学級委員を押し付けられた。 なんて面倒なんだろう

先生

おおーい、佐々木春香ぁ~

春香

…はい。

先生

プール掃除してもらわないといけないんだがな、

先生

誰がするか放課後までに決めておけ。

先生

先生は忙しいからな。

先生

頼んだぞ。

春香

ちょ、このクラスで決まる訳…

春香

って聞いてないし…

春香

春香

最っ悪!クソ教師!

春香

…ゴホン

春香

まぁ…みんなの前で話したってみんな聞かないんだから

春香

しょうがない、私がするか

先生が私に押し付けることなんてもう何度も経験済みだ

馬鹿なの?ねぇ

…あっ…聞かなかった事にしといて

このヤンキー達が話を聞く訳もなく

虚しくいつも私がする羽目になる

決まらないなら責任をもてなんて言うんですよ。

春香

クビになればいいのに…

この教室にいてもうるさいし辺に絡まれるのも嫌なので

一応授業中だが教室を出た

私はまた校庭の奥にある桜の木の下に来ていた

静かで

すごく落ち着く。

やばい人だと思われるけど

私は桜の木にいつも話しかけてる

今日も。友達に話すように

春香

聞いて?酷いんだよ先生

春香

プール掃除も面倒なの

春香

ぜーーーーーーーんぶ

春香

私に押し付けるんだよ

春香

最っ悪!

春香

忙しいとか言うけど私知ってるんだから

春香

職員室に行って

春香

スプラ⚫ゥーンしてるの

春香

ありえない!!!

春香

授業もしないし!

春香

ね…酷いと思うよね

嫌な事を愚痴る。

相槌なんて帰ってこないけど聞いてもらってるみたいでスッキリする

春香

………………あれ

春香

あー…寝てた…?

春香

…やばー

春香

あっ!プール掃除!

春香

…いや明日か。

春香

ていうか暗!いつまで寝てたんだよ私ぃ!

私はいつの間にか寝ていたみたいだ

もう既に結構暗かったので

乱暴に自分の自転車を引きずり出し

思いっきり漕いだ。

春香

明日やだなぁ…

次の日

とんでもなく憂鬱になりながら教室の席に着いたその時だった

「ガラガラガラガラッ!」

扉の開ける音がした

先生

おぉ~いお前らぁ~

先生

今日は大切な報告があるぞぉ~

先生

転校生だぞ~

先生

仲良くするようになぁ

春香

つい口に出してしまった

え?どういうこと?この時期に

この学校に転校?どういう事だろう

相当の問題児なのだろうか

少し憂鬱になっていると転校生が入ってきた。

咲良

初めまして!

咲良

さくら、と言います。

咲良

正直このクラスは問題です!

咲良

それを私は直します!

春香

…はっ?

先生

…仲良くするようになぁ

先生

せんせー忙しいからな、

先生

職員室戻るな。それじゃあな

先生

あとは上手くやれよ学級委員~

春香

はぁ!?

先生

内申点にも響くぞぉ

春香

んなっ…!

咲良

………………自分からは生徒に触れない姿勢

咲良

実に最悪ですね。

咲良

クビになるべきです

先生

…お~?なんだぁ?

咲良

それでも教師ですか?

先生

そうだな。教員免許あるから教師してるんだぞ

咲良

持ってるんですね意外です

咲良

免許あげた人は何を見て何を考えていたのでしょうかね

先生

………おぉい春香頼んだぞ

先生

今回はかなりの問題児だなぁあはは

先生

じゃあなぁ

春香

え、ちょ、ちょっと待って

「ピシャリ」

ドアが閉まった。

それよりも予想は大外れ

というより予想が当たるはずもない人が来た。

先生じゃないが、優秀そうで

芯があってとても美人な人だった

簡単な性格ではなさそうだが。

咲良

…貴方が言った通りでしたね

ボソリとなにかを咲良が呟いた

聞こえなかったけど。

咲良

すいません。春香さんですよね

春香

ひゃぃっ!

不意で変な声が出る

あまりのことに周りが静まり返っているから余計目立つ

恥ずかしくて顔を赤くしていたら咲良は申し訳なさそうにし、

咲良

すこし、いいですか?

と聞いた。

その場から立ち去りたかったので「いいですよ」と言った。

春香

あの…何の用ですか

咲良

あぁ、えーっと。

咲良

ここには問題児が沢山いますね。

咲良

むしろ問題児じゃない方が珍しいと言われていますよね

春香

あぁ…はい。

咲良

その学校を直そうと思って。

咲良

どうせそんな学校、先生がちゃんとしてないんだろうと

咲良

思いまして。

春香

え。

咲良

私が中心にたって

咲良

生徒全員、礼儀正しく

咲良

しようと思いまして。

春香

はっ?

咲良

それには学級委員の春香さんの力が欲しいんです

春香

えっ?

春香

ま、まって?

春香

ど、どういu…

咲良

よろしくお願いしますね

春香

話を聞いて!?

咲良

頼みました。

春香

ちょちょちょちょ

春香

すとっぷ!

春香

すとっぷよ!?

咲良

あぁそうだ

春香

ねぇ聞いて!?

咲良

プール掃除、1人でしなきゃ行けないんですよね

春香

はい?????

春香

あ、うんいやはいそうですけど…

春香

それよr…

咲良

私も手伝います!

咲良

そのついで、学校のこともっと教えて下さい

春香

What?( ͡° ͜ʖ ͡° )

咲良

ありがとうございます!

春香

日本語わかる?

咲良

ではそうと決まれば失礼します

春香

あ待って!?

春香

うちの生徒は治安悪いから

春香

規則とか怒るとか

春香

そんなの通用しないし

春香

返り討ちにされます!

咲良

返り討ち!

咲良

楽しみですね!

咲良

ではまた。

春香

サイコパス!?

春香

あっちょちょちょ

春香

ちょちょちょっと!

春香

ちょっ…

そう言っているうちに

咲良はスタスタと行ってしまった

大丈夫だろうか

春香

………………

春香

ちょ、ちょ待てよ…

春香

…………似てない

春香

……………………………はっず

次の日

私は咲良が一波乱起こすのだろうと思い

とても憂鬱だった

飛び火が私に来るに違いないから。

俯き加減で教室に入ると

春香

………………え

想像を超えてくるものがそこにあった

咲良

……………よしと。

咲良は黒板一面に学校の規則を書いた

それに従わなかった時の罰

など質問が来そうな答えも既に書いてあった

書き終えた咲良は大声で…

咲良

いいですか!

咲良

ここにいる人達に先ず言います

咲良

今日から規則を作りました

咲良

これは絶対です!

咲良

従わないなら罰があります

咲良

書いてある通りです

咲良

ではよろしくお願いします

春香

なっ…んて高圧的

馬鹿かなと思った

あれだけプール掃除の時も帰る時も

注意をしたと言うのに

煽るような言い方で制圧した

予想通りヤジが次々に飛んでくる

聞かなくたってわかるし

お腹痛くなってくる

私は静かに耳を塞いだ。目を閉じて

外の世界を遮断しようとした

そしたら咲良が耳を閉じても聞こえる声で言った

咲良

春香!!!!

咲良

今日から変わるこの教室は!

咲良

その変わる瞬間見ていて!

ヤジが咲良に殴りかかってくる

それを咲良は

バッサバッサと舞うように倒した

花びらが舞うように美しく

ヤンキーの背中を踏みながら咲良はまた叫んで言う。

咲良

いいか?よく聞け

咲良

変わるんだ可哀想な人から

咲良

変わらなきゃ死ぬと思え

皆が静まり返った

私はお腹が痛くなりすぎて

静まり返った中1人ダッシュでトイレに駆け込んだ。

次の日は小さい反抗をする人がいたが

その反抗も虚しくボッコボコという運命が待っていた

これは私が望んだ世界

私が平和で楽しく過ごせる

でも私は何故か納得いかなくて

咲良に話しかけた

春香

ねぇ、咲良

咲良

なに?

春香

学校、変わったよね

咲良

そうだね~

春香

咲良が来てから

春香

ありえないほどに変わった

咲良

想像も出来なかったでしょ?

春香

うん。

春香

でも、でもね

咲良

うん、?

春香

静かなの

咲良

そうだね?

春香

あんだけうるさかった人達が

春香

恐怖に脅えて。

春香

だから

咲良

やりすぎだって思うの?

春香

……うん。

咲良

そっか。、

春香

…咲良は、咲良は!

春香

思わないの?

咲良

思うよ。

春香

じゃ、じゃあなんd

咲良

この学校は元々

咲良

限度が超えて治安が悪い学校だった

咲良

評判も聞いたことないくらい最悪

咲良

全てがマイナスに

咲良

限度を超えてた。

春香

うん…

咲良

だからこそ

咲良

だからこそ限度の超えた

咲良

教え方が必要だって

咲良

私は思った

咲良

そして最初は恐怖に皆

咲良

支配されてしていたこと

咲良

けれど

咲良

今は、よく見て?

咲良

体育祭も文化祭も

咲良

平和にできたよね

咲良

少しふざけながら

咲良

度を越えず思いっきり楽しんで

春香

あ…

咲良

恐怖という物だけでは

咲良

ここまで出来ないんだよ

春香

ほん…とだ

咲良

春香、私ね

咲良

春香が大好きなの。

咲良

いつも喋りかけてくれて

咲良

愚痴は言っても

咲良

根は優しくて

春香

え?

咲良

だから春香の為になりたかった

咲良

なれてた?

春香

咲良?

春香

どうしたの?

咲良

自分的にはなれたって

咲良

信じたいけどね。

春香

さく…ら?

咲良

あっごめん!

咲良

私もう帰るね

咲良

ばいばい!

春香

あっ!

春香

…相変わらず人の話

春香

聞かないなぁ

春香

…なんなんだろう

咲良と話してずっと引っかかってたものが取れた。

本当に私が望んだ

学校になってたって言うのがわかった

確かに明るかった。いつもより

いじめしてる暇なかったけど

いじめっ子はテンション高くて

面白かった。

でも咲良は最後に

変な事を言っていた

それに「またね」って

言わなかった

きっとたまたまだけど

そう信じて私は眠った。

次の日

私は教室に入って唖然とした

咲良の席が無かった。

皆はみんな笑っていて最高の状態のまま変わっていない

けれど違う。咲良がいない

居なかったことになっている

他のクラスメイトに聞いた時ショックを受けた

最初は訳が分からなくてパニックになっていた

聞いたことをまとめると

咲良なんて居なかった。

クラスを変えたのは私で

いきなりキレて強くなったらしい

咲良に関する記憶が無くなっているかそれか私に入れ替えられている

変な感じは外れていなかった。

その後平和な学校はずっと続いた

私はそこら辺を回って咲良を探していたが見つからなかった

卒業の日

私は卒業式の日、卒業式が終わり友達と遊ぶのも写真もとらず

早足で桜の木へ向かった

1年生の時喋りかけたあの桜の木

寂しい心を少しでも癒してくれていた

あの桜の木の所へ。

春香

……………………………

春香

ずっと探したんだよ?

春香

場所を言わずに消えるなんて

春香

酷い人。

春香

私の記憶も消してくれればよかったのに

春香

なんてね。

「ごめんね」

と聞こえた気がした

春香

…謝らないで

春香

私は感謝しかないから

春香

本当に本当に

春香

ありがとう

春香

沢山助けられた。

春香

お礼はこのことに気づいたことでいい?

春香

なんて笑

春香

時々ここに来て季節の花でも添えてあげる

春香

本当に

春香

ありがとう

桜の木に私はおでこを当てた

心からのありがとう

こんなに真剣に言ったのは初めてで少し照れた

初めてが桜の木かって

笑いそうになったけど。

あぁ、違ったね。

初めては桜の木じゃなくて咲良、か

泣きながら私は言った

春香

またね

私の学校は最初から治安が悪かった

そんな状況を必死に変えようとした子が居た

その子はガンでもうすぐ死んでしまうから

死ぬならせめてと思い

みんなの前で学校を、直そうとした

少し皆が変わり始めたかもって時に

少女はガンで亡くなった

いきなりだった。

その少女の、名前は

咲良

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