ガヤガヤガヤガヤ
ガヤガヤガヤガヤ
春香
私は春香。最悪な学校生活送ってます
勉強元々出来ないのにサボった罰だ
にしても酷い。
なんでここまで言うかって言うと。
治安が悪く、可哀想な人が通う学校と知られているからだ。
虐め、カツアゲは当たり前。
私は無表情で貧乏なので目は付けられなかった。
でも学級委員を押し付けられた。 なんて面倒なんだろう
先生
春香
先生
先生
先生
先生
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
先生が私に押し付けることなんてもう何度も経験済みだ
馬鹿なの?ねぇ
…あっ…聞かなかった事にしといて
このヤンキー達が話を聞く訳もなく
虚しくいつも私がする羽目になる
決まらないなら責任をもてなんて言うんですよ。
春香
この教室にいてもうるさいし辺に絡まれるのも嫌なので
一応授業中だが教室を出た
私はまた校庭の奥にある桜の木の下に来ていた
静かで
すごく落ち着く。
やばい人だと思われるけど
私は桜の木にいつも話しかけてる
今日も。友達に話すように
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
嫌な事を愚痴る。
相槌なんて帰ってこないけど聞いてもらってるみたいでスッキリする
春香
春香
春香
春香
春香
春香
私はいつの間にか寝ていたみたいだ
もう既に結構暗かったので
乱暴に自分の自転車を引きずり出し
思いっきり漕いだ。
春香
次の日
とんでもなく憂鬱になりながら教室の席に着いたその時だった
「ガラガラガラガラッ!」
扉の開ける音がした
先生
先生
先生
先生
春香
つい口に出してしまった
え?どういうこと?この時期に
この学校に転校?どういう事だろう
相当の問題児なのだろうか
少し憂鬱になっていると転校生が入ってきた。
咲良
咲良
咲良
咲良
春香
先生
先生
先生
先生
春香
先生
春香
咲良
咲良
咲良
先生
咲良
先生
咲良
咲良
先生
先生
先生
春香
「ピシャリ」
ドアが閉まった。
それよりも予想は大外れ
というより予想が当たるはずもない人が来た。
先生じゃないが、優秀そうで
芯があってとても美人な人だった
簡単な性格ではなさそうだが。
咲良
ボソリとなにかを咲良が呟いた
聞こえなかったけど。
咲良
春香
不意で変な声が出る
あまりのことに周りが静まり返っているから余計目立つ
恥ずかしくて顔を赤くしていたら咲良は申し訳なさそうにし、
咲良
と聞いた。
その場から立ち去りたかったので「いいですよ」と言った。
春香
咲良
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
咲良
春香
咲良
春香
春香
春香
咲良
春香
咲良
春香
春香
春香
咲良
春香
咲良
春香
春香
春香
咲良
咲良
春香
咲良
春香
咲良
春香
春香
春香
春香
春香
咲良
咲良
咲良
春香
春香
春香
春香
そう言っているうちに
咲良はスタスタと行ってしまった
大丈夫だろうか
春香
春香
春香
春香
次の日
私は咲良が一波乱起こすのだろうと思い
とても憂鬱だった
飛び火が私に来るに違いないから。
俯き加減で教室に入ると
春香
想像を超えてくるものがそこにあった
咲良
咲良は黒板一面に学校の規則を書いた
それに従わなかった時の罰
など質問が来そうな答えも既に書いてあった
書き終えた咲良は大声で…
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
春香
馬鹿かなと思った
あれだけプール掃除の時も帰る時も
注意をしたと言うのに
煽るような言い方で制圧した
予想通りヤジが次々に飛んでくる
聞かなくたってわかるし
お腹痛くなってくる
私は静かに耳を塞いだ。目を閉じて
外の世界を遮断しようとした
そしたら咲良が耳を閉じても聞こえる声で言った
咲良
咲良
咲良
ヤジが咲良に殴りかかってくる
それを咲良は
バッサバッサと舞うように倒した
花びらが舞うように美しく
ヤンキーの背中を踏みながら咲良はまた叫んで言う。
咲良
咲良
咲良
皆が静まり返った
私はお腹が痛くなりすぎて
静まり返った中1人ダッシュでトイレに駆け込んだ。
次の日は小さい反抗をする人がいたが
その反抗も虚しくボッコボコという運命が待っていた
これは私が望んだ世界
私が平和で楽しく過ごせる
でも私は何故か納得いかなくて
咲良に話しかけた
春香
咲良
春香
咲良
春香
春香
咲良
春香
春香
咲良
春香
咲良
春香
春香
春香
咲良
春香
咲良
春香
春香
咲良
春香
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
春香
春香
咲良
咲良
春香
咲良
咲良
咲良
春香
春香
春香
春香
咲良と話してずっと引っかかってたものが取れた。
本当に私が望んだ
学校になってたって言うのがわかった
確かに明るかった。いつもより
いじめしてる暇なかったけど
いじめっ子はテンション高くて
面白かった。
でも咲良は最後に
変な事を言っていた
それに「またね」って
言わなかった
きっとたまたまだけど
そう信じて私は眠った。
次の日
私は教室に入って唖然とした
咲良の席が無かった。
皆はみんな笑っていて最高の状態のまま変わっていない
けれど違う。咲良がいない
居なかったことになっている
他のクラスメイトに聞いた時ショックを受けた
最初は訳が分からなくてパニックになっていた
聞いたことをまとめると
咲良なんて居なかった。
クラスを変えたのは私で
いきなりキレて強くなったらしい
咲良に関する記憶が無くなっているかそれか私に入れ替えられている
変な感じは外れていなかった。
その後平和な学校はずっと続いた
私はそこら辺を回って咲良を探していたが見つからなかった
卒業の日
私は卒業式の日、卒業式が終わり友達と遊ぶのも写真もとらず
早足で桜の木へ向かった
1年生の時喋りかけたあの桜の木
寂しい心を少しでも癒してくれていた
あの桜の木の所へ。
春香
春香
春香
春香
春香
春香
「ごめんね」
と聞こえた気がした
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
春香
桜の木に私はおでこを当てた
心からのありがとう
こんなに真剣に言ったのは初めてで少し照れた
初めてが桜の木かって
笑いそうになったけど。
あぁ、違ったね。
初めては桜の木じゃなくて咲良、か
泣きながら私は言った
春香
私の学校は最初から治安が悪かった
そんな状況を必死に変えようとした子が居た
その子はガンでもうすぐ死んでしまうから
死ぬならせめてと思い
みんなの前で学校を、直そうとした
少し皆が変わり始めたかもって時に
少女はガンで亡くなった
いきなりだった。
その少女の、名前は
咲良