レイン

自然とため息がこぼれた。初夏

梅雨真っ最中のこんな時に傘を忘れる、マヌケな私

大型サイズと小型サイズ

はっ…？

すぐそばで立ち読みしてた男の人が 笑いながら話しかけてきた

スーツ姿の2人はあたしを見てニコッと笑った

久しぶりにあんなに大きな声を出したと思う

この時に、あたし達、で会わんかったらよかったのにね。

ちょっと陸を恨むよ、あたし。

陸に再会しなかったらあいつと…

聖夜と会わなくてすんだのに…って。

3人で食事することになった

これから始まろうとしている 運命のイタズラに私はまだ 気づくはずもなかった…

笑い方も優しくて、話し方も柔らかい

そんなタイプの聖夜の顔をまともに見ることができなかった

陸は店のその外に携帯を持って出ていった

陸は早足に帰っていった

2人きりになると少し言葉がつまる

緊張っていうか…そんな感じ。

◢◣町まですぐなのに、ものすごく長く感じた

マンションの近くやったのに降りさせられた

聖夜が指さした先にはバーらしきものがあった

«meteor» マスターのお店の名前

聖也くんが不意に聞いてきた

ねぇ、マスターさん？ 流れ星に願いを込めたら叶うはずやったよね？でも…あたしは叶わんかった。

聖夜はあたしじゃ、あかんかった

えっ…もしかして軽い人？

2話へ続く