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あ,これお菓子だけど…何かアレルギーとかあるかしら?

 

 

物陰でこっそり見守っている黒猫

そして彼女は思った

何してんだコイツ

無言を決める少女と懸命に話しかける女性

 

あ,実話私子持ちなの

今度は家庭の話をフってきた

コト…とお菓子の入った皿を机に置く

 

.

 

今は7歳でね,やんちゃだけど可愛いのよ

それを聞いた少女がついに口を開く

 

男,女?

 

男の子よ

 

 

今は外で遊んでいるのだけれど…

そう言い始めた瞬間に女性が身につけていた意思疎通の為機械が鳴り響くが鳴り響く

受話器を手に取り応答する

様子を伺いながらすぐ様少女の方へ行く

 

ねぇどうして他人に付いて行ったの?

と,小声で言う

 

あぁ…悪意とか無かったから

 

 

そっか

ガンッと音が部屋中に鳴り響く

少女も黒猫も音に反応し体をビクつかせる

黒猫は急いで隠れる

黒猫は急いで物陰に隠れ様子を伺う

通話をしていた女性が手に持っていた受話器を落としていた

手は震え,目を見開いている

 

無言で外に出る支度する

 

…何してるの

女性は少女を見ると震える声で言った

 

どうやら私の息子…事件に巻き込まれたらしいの

恐怖なのか不安なのか,女性は涙を流している

一週間後

少女が新聞を手に取り読み進める

黒猫がいつの間に文字を覚えたんだと思いつつ周りを警戒する

あの後女性の息子はどうやらギャングに売り捌かれたらしくギリギリで間に合わなかったらしい

そして死亡した…と

 

犠牲者達の名前がずらりと並んでいる

その中には女性と同じ苗字の子供も居た

更に読み進めようとした所で新聞がグシャッと誰かの手により握り潰される

視線を移すと正気の無い目で少女を見つめる女性の姿があった

 

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で

 

アンタがあの時止めなければ良かったのに

 

 

何とか言えよッ!

ガシャんと音を立てて皿が割れる

女性がヒステリックに喚き怒鳴り泣く

何故たかが子供でそんなに狂うんだ?

無言で女性を見つめる

周りの物を破壊した後ドスドスと足音を立てて部屋の中に入って行った

少女がドアを見る

鎖だらけで鍵も掛けられている

固有魔法で溶かす事は出来なくは無いが魔力を感じ取った女性が何をするかわからない

 

…殺すか

黒猫が少女を見る

いつもと変わらない顔だ

トーンも仕草も全て

 

本気で言ってる?

 

アンタが戦争経験のある人間なら分かるだろ

 

黒猫が黙り込む

 

話が通じなさそうだし場合によっては自分が殺される

 

人間1人殺したって何も変わらないだろ?

 

一般人で影響力も無くただの凡人

 

ねぇ

 

少女が黒猫の方を見た瞬間

 

キェエエエエエエ!!!!

いつの間にか立っていた女性が奇声を発し手に持っているナイフを少女の右足の太ももを突き刺す

だが右足は義足だった為痛覚も無く血も出ない

少女が女性の顔面に固有魔法を発動し少女の手からブシャッとドス黒い液体が出る

その液体は瞬く間に女性の頭を溶かし女性は倒れ込み頭の無い女性の亡骸が地面に転がる

 

絶句している黒猫をよそに少女は通常通りである

 

狂ってた

そもそもあんな教育でまともに育つはずないのに

虐待で肝が座りすぎてるだけだと思ってた

でも違った

この子,人の死をよく見ていたんだ

父親のあの容赦の無い攻撃,しっかり急所を狙ってたし1本線魔導士で魔物で生計を立ててる割には人を殴るのがやけに慣れてると思った

あれは父親が誰かを殴って殺してたからなんだ

いつもあの子の部屋で漂ってた生臭い匂いは父親が殺した死体だったんだ

何か虫が群がってると思ってたけど人だったんだ

やっとあのクズ共が言ってたことが今回のあの子の件で良く分かった

 

少女は旅をする!

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