/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
太宰
はーあ、俺もピアス開けてみようかなあ…
オダサク
偉く急やな、どないしたんや？
太宰
いやあ、うちの図書館ってピアス開けてる人多いじゃん？
オダサク
あー…そうやっけ？
オダサク
例えば誰がおるん？
太宰
安吾もピアス開けてるし、檀はちょっと違うけどイヤーカフしてるし…
太宰
無頼派以外でなら志賀とか芥川先生とか？
太宰
あ、あと白樺派にも
もう1人いた気がする
もう1人いた気がする
オダサク
こうして聞いていたら結構おるな…
安吾
で、なんでまた急に？
太宰
ピアスってカッコよくない？
オダサク
せやろか、ワシは開けてへんから分からへんな
安吾
まあ、太宰が思うならそうなんじゃないか？
太宰
俺も開けてみたいなあって思っててさ
オダサク
ふーん、ワシは別にええと思うけど
安吾
ああ、俺も別に構わねえが…
檀（クン）はどうだろう（やろ）な
太宰
あー…檀か……
オダサク
すっごいワシの偏見やねんけどな、
檀クンは絶対ピアス開けるの許諾せえへんと思うねん
檀クンは絶対ピアス開けるの許諾せえへんと思うねん
安吾
俺もだ、「太宰の身体に傷がつく」とか言って許してくれはしなさそうだな
檀
全く、俺にどんな偏見を持ってるんだ？2人とも
太宰
檀！？
オダサク
うおっ、噂をすればなんとやらやな
太宰
えーーっと…今までの会話って……
檀
…悪いが、全部聞かせて貰ったぞ
太宰
うう、だよな…
檀
あー…、ピアス、開けるんだろ？
太宰
えっ
檀
なら、ニードルだかピアッサーだかが要るな
檀
安吾、持ってるだろ？
安吾
おう、持ってる事には持ってるがなんで知ってんだ
檀
…いつもお前の部屋掃除してんの誰だと思ってんだよ
安吾
へいへい……
取ってこれば良いんだろ？
取ってこれば良いんだろ？
檀
いや、俺が取りに行く
安吾
ああ？そうか
〜檀くん退出〜
オダサク
…檀クン、太宰クンがピアス開けるの否定せえへんかったな…
太宰
ね。なんでだろ…
安吾
さあな
オダサク
（ほんまはピアス開けさせたい思うてたりして……）
安吾
（まさか、な…）
（司書）あれ？オダサクさん、坂口さーん？
オダサク
あー…、安吾、ワシらそういえば今日潜書やなかった？
安吾
おっ、そうだな
オダサク
ほな行くか〜、太宰クンまたな！
太宰
おう！
〜オダサク、安吾退出〜
太宰
ふーむ……
俺一人になっちゃった
俺一人になっちゃった
太宰
どうしよっかな、とりあえず檀を待った方が良いよな……
太宰
えーーっと、芥川先生の本は……っと
数 分 後
檀
ただいま、太宰
待たせてごめんな
待たせてごめんな
太宰
お、檀！！待ってたよ〜
檀
じゃあ…俺の部屋戻るか
太宰
うん！
太宰
えーと…、お邪魔します？
檀
そんな畏まらなくて良いって
俺と太宰の仲だろ？
俺と太宰の仲だろ？
太宰
あっはは、ごめんごめん！
太宰
（こういう所が安吾に「お道化るわりに真面目すぎる、堕落が足りない」……なんて言われる理由なのかなあ）
檀
じゃあ太宰、耳貸して…って言えばいいのか？
檀
とりあえずこっち来い
太宰
はーい
檀
どこに開けたいとか要望は有るか？
太宰
えっ、ピアスって耳に開けるものじゃ無いの？
檀
ああ。
耳以外にもへそとか舌に口の端……みたいに色々とあるぞ
耳以外にもへそとか舌に口の端……みたいに色々とあるぞ
太宰
ええっ、へそに！？
…普通に痛そう
…普通に痛そう
太宰
えーと…、耳でお願いしていい？
檀
おう、良いよ
檀
じゃあまず、耳を消毒して…
太宰
ひっ
太宰
ふふ、冷たい……
檀
で、次にペンで印を付けて…
太宰
ちょっとこそばゆいね、これ
檀
あっ、ごめんな
太宰
ううん、平気！
檀
…じゃあ、開けるぞ？
太宰
……
檀
太宰？
太宰
…あっ、うん！
檀
……大丈夫か？
太宰
…ねぇ、檀
檀
どうした？
太宰
や、やっぱりちょっと怖いかなー、なんて…はは…
檀
…まあ、確かに怖いよな
檀
耳とはいえ、身体に穴を開ける訳だし
太宰
そ、そう。…痛そうで怖いかも
檀
分かった
太宰
（「分かった」…？）
檀
そうだな…、目、瞑ってて貰えるか？
太宰
へ？目を？
別にいいけど…
別にいいけど…
檀
ありがとう
じゃあ、口開けてくれるか？
じゃあ、口開けてくれるか？
太宰
口を開けるの？
…えーと、なんで？
…えーと、なんで？
檀
痛いの嫌なんだろ？
痛くないようにしてやるから、な？
痛くないようにしてやるから、な？
太宰
あー…、
そういう事なら…？
そういう事なら…？
檀
ん、じゃあ開けるぞ？
太宰
うっ、うん…
ちゅっ
太宰
ん…？
ちゅっ、ちゅく
太宰
んぅっ？！
ちゅ、れろぉっ ぐちゅ
太宰
んっう…
太宰
（なにこれなにこれ？！）
太宰
（なんか柔らかいものが口の中に入ってきて）
ぐちゅっ、ちゅぐっれろ
太宰
ん゛っっ？！
太宰
（これ……舌？）
ぐちゅっぐちゅ、れろっ
バチンっ、バチ
ぷはあっ
太宰
はーっ、はー…
檀
太宰、目開けていいぞ？
太宰
な、なにしたの…いま…
檀
何って…、キス？
太宰
きっっ！？！
檀
その…ごめん
太宰
え？
檀
太宰の事痛がらせたくなんて無くて…
この方法しか思いつかなかった
この方法しか思いつかなかった
檀
殴ってくれて良い
太宰
いやいやいや？！別に気にしてないし…
太宰
ってかピアス開いてる？！いつの間に！？
檀
痛くないか？
太宰
んー、開けたばっかだから変な感じする
檀
しょうがないな、そのうち慣れるさ
太宰
そっか
おーい、太宰クーン？戻ったでー？
太宰
えっ、オダサク！？
檀
早いな、あいつら
オダサク
あー！居った居った！太宰クーン！
安吾
おっ、檀も居るじゃねえか
太宰
2人とも帰ってくるの早いね、何かあったの？
オダサク
ケッケッケッ、
今回の潜書が楽勝過ぎただけや！
今回の潜書が楽勝過ぎただけや！
太宰
ほんとに？
怪我してない？
怪我してない？
オダサク
心配おおきに！
この通り無傷で帰ってきたで〜
この通り無傷で帰ってきたで〜
安吾
おっ、太宰
ピアス開けたんだな
ピアス開けたんだな
オダサク
あっ、ほんまや！
ええな〜、男前やで？
ええな〜、男前やで？
太宰
ふっふっふっ、でしょ！
改めて檀にはお礼言わなきゃな！
改めて檀にはお礼言わなきゃな！
安吾
なんだ、檀が開けたのか？
檀
ああ、そうだよ
オダサク
へー、なんか意外やわ
安吾
じゃ、今日は太宰がピアス開けた記念ってことで安吾鍋振舞ってやるぞ
檀
俺も手伝うよ
オダサク
太宰クーン、
ワシら2人で食材買うてこうへん？
ワシら2人で食材買うてこうへん？
太宰
いいなそれ！
一緒に買いに行こう！
一緒に買いに行こう！
安吾
なんだよ、食材なら俺が用意してやってもいいんだぞ？
オダサク
ケッケッケッ、遠慮しときますわ
この日の安吾鍋は闇鍋にならずに 済んだそうな
太宰
（てか俺、転生して初めてキスしたよな…）
太宰
（じゃあ今日のはファーストキス…？！///）
オダサク
どないしたんや太宰クン、顔赤いで？
太宰
いやあ？なんも無いと思うけど…？
オダサク
そうか？にしては赤い気も……
太宰
もー！俺は元々赤いでしょ！
気にすんなって！！
気にすんなって！！
オダサク
ま、ええわ！
何買いに行こか〜？
何買いに行こか〜？
太宰
えー、やっぱり〜……
完！！！
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
