ジョングク
ねぇ、僕にも魔法かけてよ
??
一度だけかけた事があるんだよ。
もう何百年も前にね。後悔したよ。
俺は勿論、その人もね。
ジョングク
なんで__?
??
死なないって事はそれだけ辛い事だからだよ。
ジョングク
そんなの分かってるよ、でも俺は
ヒョンといたい。一緒に生きていたいんだよ
??
その人はね、晴れてる日に外に出て死んじゃったんだよ。
陽に当たるなって言ったけどね。
ジョングク
陽に当たれなくなったっていい。
後悔したっていい。
??
本当に?絶対に後悔するよ。
ジョングク
しないよ、ヒョンといられるんでしょ?
??
本当に陽に当たれなくなっても良いの?
??
学校だって行けなくなるんだよ
そう訴えかけるヒョンの瞳は
ゆらゆらと揺れていた。
まるで止めてくれと、
諦めてくれと言っている様に
俺を見つめていた。
ジョングク
良い。学校にも行けなくていい。
ジョングク
友達にも、家族にも会えなくなっても良いよ。
??
なんで?なんでそんなに僕といたいの?化け物だよ?
??
化け物になったら本当に後悔するよ
ジョングク
良いって言ってるじゃん。俺は、
ヒョンといるだけで幸せなんだよ。
??
え____?
ジョングク
ヒョンが、好き
??
はぁ…、そういうとこも本当に
そっくりだよ____。
ジョングク
ねぇ、ヒョンの名前を教えて?
??
いいよ、教えてあげる。
俺の名前はね____
ヒョンがゆっくりと口を開く。
俺は、ヒョンの瞳を見つめながら
ゴクリと唾を呑んだ。