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テラーノベル(Teller Novel)

あすかLv6

前回の続きです。

あすかLv6

これでコネシマの過去編は最終回
になります。

あすかLv6

では、どうぞ。

コネシマ

お母様、失礼します。

王妃

ええ。あら、コーネル。
どうしたの?

コネシマはシャオロンの 話を聞いたあと、 すぐに王妃が療養する 部屋を訪れた。

コネシマ

お母様、俺今シャオロンの
話を聞いてきました。

王妃

彼のことね。

コネシマ

はい。不思議な人でした。

王妃

彼はね、
貴方も知っているでしょうけど
最近、中央大陸にできた
小さな軍事国家の軍隊の
幹部だと言っていたわ。

コネシマ

はい。本人から聞きました。

王妃

そう。では、コーネル
貴方が聞きたいのは
私の事ね?

コネシマ

はい。何故、お母様は
俺と一緒には
来てくれないのですか?

王妃

簡単よ。
私は国と生きてきたのだもの。

コネシマ

どういう、、、ことですか?

王妃

私は、貴方の父親と結婚する
前は、別大陸の小さな国に
いたの。

王妃

ただ、私はこの国と戦争が
起こらないようにっていう
国の勝手な理由で保険として
あなたの父親に嫁いで来たの。

王妃

だからね、私の結婚には
愛なんてものはなかったし、
大切な人達から引き剥がされて

王妃

こんな所につれてこられて、
本当にこの国が大嫌いだった。

王妃

でもね、この国にきて、
国民達はとても盛大に祝福して
くれたわ。

王妃

これでこの国も安泰だって。

王妃

私、それを見てたら情けなく
なっちゃって。

王妃

この国の人達の上にたって
導いていく立場なのに、
この国を私が恨んでて
どうするのってね。

王妃

だから私は
それに気づかせてくれた
この国は愛してるの。

王妃

たとえ、この国が
これから先滅びる運命に
あったとしてもよ。

王妃

ここまで、私はこの国に
支えられてきたのだから。

コネシマ

お母様はそれで幸せなのですか?

コネシマ

そこにお母様の意思は本当に
あるのですか?

コネシマ

本当に、、、

コネシマ

俺とは来ないのですか?

王妃

、、、ええ。
ごめんなさいね
コーネル。

王妃

私は大切な人と別れる
辛さを知っているわ。

王妃

だから、貴方の気持ちは
痛いほどによく分かる。

コネシマ

なら、俺もここに、、、

王妃

コーネル。
貴方には未来がある。

王妃

貴方には、自由があるの。

王妃

私になんか縛られないで、
もっと遠くへいける自由が。

王妃

きっとあなたの居場所が見つかる。

王妃

あなたを受け入れてくれる人達が
いるわ。

コネシマ

分かりました、、、。

コネシマ

では、俺はお母様とは行きません。

コネシマ

でも、お母様は生きていて
下さい。

コネシマ

傲慢だとは分かってます。

コネシマ

でも、俺はお母様に生きていて
欲しい。

王妃

ふふ、尽力するわ。

王妃

さぁ、コーネル。
もう行きなさい。
マーヴェルとヒルダに
からかわれますよ?

コネシマ

分かりました。では。

コネシマ

お母様、ありがとうございました。

コネシマは部屋を出た。 部屋を出た途端にとめどなく 溢れる涙を 服の袖で拭いながら、 コネシマは別館を後にした。

程なくして、 この国は北大陸との 対立により、戦争を起こした。 しかし、軍事力は拮抗し、 長い戦いに耐えきれなくなった、 この国は押され、 やがて首都は戦火に 包まれることとなった。 そんな時に再び彼は現われた。

コネシマは、自室に 待機するようにと軍隊に 言われており、部屋の中で 窓の外を眺めていた。 しかし、窓の外を見ていると 唐突に窓が影で覆われた。 それが人影だと分かると コネシマは目を凝らした。そして、 思いっきり窓が外側から 開かれて、初めて、その人影が 誰なのかを確認することが できた。

コネシマ

お前、シャオロンか?

シャオロン

おん。迎えに来たで。

シャオロン

お前の母さんはどうするか
決めたか?

コネシマ

決めたよ。
お母様はここで国に残るって。

シャオロン

そっか、やっぱヘレンさん(王妃)
はそう言うんやな。

コネシマ

お前、お母様の事知ってんのか?

シャオロン

あぁ、昔世話になったんや。

コネシマ

そうなのか。

シャオロン

んじゃあ、早速、
お前は死んだことにするで。
城の裏口に俺の軍車を
おいてある。

シャオロン

今から俺とそこにいって、
大陸はずれの小さな村に
移住者として行く。

シャオロン

家とか、最低限の資金は
用意しといた。
あとは、お前でどうにかしろ。

コネシマ

、、、分かった。

シャオロン

まぁ、安心しいや。
俺はあそこの村にも世話に
なった。悪いやつは
1人もいなかった。

コネシマ

おう。ありがとう。

シャオロン

俺はこの、牛の血を撒く。

シャオロン

んじゃ、とりあえず雰囲気作りで
ちょっと部屋荒らしてや。

コネシマ

大胆だな。

コネシマ

カーテンとか破いとくか?

シャオロン

お前もなかなかノリノリやんけw

2人は、コネシマの部屋を 殺人現場へとでっちあげ その部屋をあとにした。 そして、シャオロンの準備した 軍車の前まできた。 コーネルは1度別館の方を見た。 母親の部屋の窓には 紙が立てかけられていた。 そしてその紙には、ペンで丁寧に 『possibility(可能性)』 と書かれていた。 コネシマはその場で一礼してから 軍車に乗り込んだ。

軍車の中でコネシマは シャオロンから 名前をコーネルから コネシマへと 変えてこれから暮らすこと。 そして、何年かしたら 必ず迎えに行くという事を 聞いた。 そのうちにコネシマは 自分のこれから生きていく、 村に辿りついた。

ショッピ

ねぇ、コネシマさん。
今日はここまで?

コネシマ

せやなぁー。
続きは明日のまた教えたるわ。
今日は午後に吟遊詩人が
来るみたいやから、
その人にも聞いてみたら
ええんちゃう?

ショッピ

吟遊詩人も剣術知っとんかな?
お話しか知らないんちゃう?

コネシマ

分からんなぁ。
でも、剣術を極めてる人は
沢山見てきたんとちゃう?

ショッピ

そっか!
じゃあ俺午後行ってくる!

コネシマ

そうせえw

コネシマがこの地を 踏んで2年が経った。 コネシマの父親である国王が 統治するあの国は 北大陸の国の軍によって 焼き討ちにされた。 そして国の王族は 皆処刑されたという。 もちろん王妃も例外ではなかった だろう。

コネシマもそれを 知った時は酷く傷心したが 村の温かさや 自分に居場所がある幸せ 何より慕ってくれる 弟分である、 ショッピに出会い世話を すること。 全てが母親である王妃の おかげだということを、 胸に刻み、 ここまで来ることができた。

そして、この日の午後、 また、コネシマにとって 人生を変える出会いをする。

村人達

きゃああああ!!!

コネシマ

何や??

昼過ぎ、 村人の叫び声が聞こえ、 コネシマは窓の外を 覗いた。 そこでは、隣町で起きている 紛争に参加する軍隊の 軍服をきたものたちが 丸腰の村人に向かって 剣をふるっていた。

コネシマ

なっ!!

コネシマ

(こっちにくる!)

コネシマ

(し、書斎の地下に隠れな、、、。)

軍服の男達

おい!この家の中にはいないか!?

軍服の男達

中まで見たがいないようだ。
隣へ行くぞ。

軍服の男達

とっととこいつらを捕虜にして
働かせるぞ。

コネシマ

(と、隣はショッピの、、、!)

コネシマ

だ、ダメや、
止めな。

コネシマは自分の家に 置いてあった農業用スコップを 持ち、ショッピの家へ向かう そこではショッピが 軍人に銃を向けられていた。 コネシマは思いっきり 軍人にスコップで殴りかかった。

コネシマ

うらぁっ!!!

軍服の男達

なんだこいつ!

コネシマは思いっきり 吹っ飛ばされる。 かろうじてコネシマは かがみこみ、泣きじゃくる ショッピの体を守るように 抱え込む。

コネシマ

こんな子供にまで手をかけて、
何がしたいねん!!

軍服の男達

ガキは労働力にならん。
必要ないんだよ。

ショッピ

う、、、ひぐっ、、、。

軍服の男達

じゃあな。

男は2人に向けて銃を構え そして、、、 男の銃が放たれることは なかった。

変わりに男が倒れ込む。 コネシマは恐る恐る視界を 上げる。

そこには 夏だというのに豚の 被り物を被り、 赤いマフラーを巻いた 軍人の大柄な男が 立っていた。 しかし、先程の男達とは様子が 違う。

???

俺は、トントン。
シャオロンに頼まれてここにきた。

コネシマ

ハァハァ、、、
助かったんか。

トントン

一緒に来い。

トントンは コネシマとショッピに 手を差し伸べる。 コネシマは何故かトントンに 嫌悪感を抱かずその手を 握った。 ショッピはその手にしがみつく。 するとトントンはショッピを 抱き上げ、 家の外へと向かった コネシマは大人しくついていく。

トントン

ここで、捕まった
村人は皆あの国の捕虜にされる。
多分殺されることは
ないやろうから、
また、いずれ必ず助け出す。

コネシマ

(心配してくれてるんか?)

コネシマ

おう。

家の外に出ると、 2年前に見たっきりの あの軍車が止まっていた。 そして、そこには懐かしい人影 がいた。

シャオロン

まーた、久しぶりやんな。

コネシマ

ほんまやなぁ。
長かった。

トントン

シャオロン、ロボロに
連絡入れといてや。

シャオロン

おう。

シャオロン

んで、そのおチビちゃんは?

コネシマ

そいつはショッピって
言うねんけど、
俺の、新しくできた
大切な人や。

シャオロン

変わったなぁ。

シャオロン

あの頃はお前母さんのことしか
見えてなかったんに。

コネシマ

そら、2年もこんなとこで
放置すれば変わるわな。

シャオロン

よかったやん。

コネシマ

おう。

シャオロン

んじゃ、改めて、
ようこそ

シャオロン

世界の主役のメンバーへ。

コネシマは笑顔で答えた。

コネシマ

おう!

あすかLv6

長かった、、、。

あすかLv6

大分端折ったりしたんで、
文が多くなりました。

あすかLv6

ただ、伝えたかったのは
コネシマにとって大切だったのは
自由であるってことだった
ってことです(キリっ)

あすかLv6

えーと次回は
解説です。

あすかLv6

次のメンバーを誰にしようか
正直迷ってるんですけど
決まってません。

あすかLv6

あ、そういえば。
番外編で書いて欲しい
お話のリクエストがあったら
コメントください。

あすかLv6

できるだけ、短編で書けそうな
ものでお願いします!

あすかLv6

それでは。

【wrwrd】軍旗シリーズ

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コメント

124

ユーザー

サクラさんおやすみさいです

ユーザー

わー。私ババアだな。

ユーザー

ε-(´∀`*)ホッ ワタシショウガクセイ。 お母さんに怒られたんでおやすみっ!

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