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君がくれた奇跡____

3年前

入学式

浪崎 星架

はぁ。

とりあえず近所高校を受験して

とりあえず合格して

入学した。

将来はおろか、目標もなく、なぁなぁと生きてきた。

友達もいない。

いつも1人。

長い校長の話を聞いて終わった

入学式。

1分が長く感じるほどの話の長さ。

そんなに何を話すことがあるのか。 謎だ。

とりあえず自分の心地の良いスペースを探そうと向かったのは、

図書室

とても広い。

ここはいい。

あ、星の王子さま

小さい頃よく読んでたなァ。

懐かしい。

津々木 咲斗

君も、星の王子さまが好きなの?

浪崎 星架

え...?

浪崎 星架

あ、まぁ。

津々木 咲斗

そう。

津々木 咲斗

いいお話だよね。

津々木 咲斗

星の王子さまって、個人個人思うことや考えることが違うんだって。

津々木 咲斗

個性がわかるってことだね。

津々木 咲斗

君はどう思う?この作品。

浪崎 星架

な、なんて言うか、その、

浪崎 星架

学ぶことが多いお話だなって。

浪崎 星架

毎回読むけど思うことは変わるんです。

浪崎 星架

悲しい時や怒りがこもって読んで見ると慰められるというか。

浪崎 星架

逆に嬉しい時楽しい時に読むと心がワクワクするというか。

津々木 咲斗

君この話のことよく分かってるんだね。

浪崎 星架

幼い頃よく読んでた。

津々木 咲斗

読み聞かせとかじゃなくて?

浪崎 星架

お母さんはいない。

浪崎 星架

どっかいってしまった。

津々木 咲斗

変なことを聞いてしまったんだね。

ここで誰か知らない人に私は、嘘をついた。

親はいる。

でも

私には、冷たかった。

唯一母親が買ってくれたものが

星の王子さま

なぜこの本を買ってくれたのかは知らいけれど

何故か嬉しかった。

それを読むと母親が優しく接してくれているような気がするから心地よかった。

ある意味やんでるし、コミュ障だ。

そんな私に彼は話しかけてきてくれた。

津々木 咲斗

ところでさ、君は本を読むのが好きなの?

浪崎 星架

唯一心安らかになれる時だから

津々木 咲斗

そうなんだ。

津々木 咲斗

君はワケありなの?

浪崎 星架

そんなことは無い。

浪崎 星架

何をしててもおぼつかないというかで

津々木 咲斗

それは分からんでもない気がするよ。

浪崎 星架

へぇ。

浪崎 星架

帰ります。

津々木 咲斗

なら僕も帰るよ。

浪崎 星架

え?

津々木 咲斗

嫌だった?

浪崎 星架

いえ別に。

帰路

津々木 咲斗

へぇここの住宅地なんだね。

浪崎 星架

まぁ。

津々木 咲斗

俺もそうなんだよね。

浪崎 星架

へぇ

津々木 咲斗

中学校は?

浪崎 星架

***中学校でした。

津々木 咲斗

そうなんだ。

津々木 咲斗

僕も***中学校だったんだ。

津々木 咲斗

どこかですれ違ってたかもな。

浪崎 星架

そうかもしれませんね。

津々木 咲斗

僕はあの高校に行った理由があるんだ。

浪崎 星架

え?

津々木 咲斗

このシオリを落として言った人を探してる。

浪崎 星架

へぇ

あ...

それ...美羽の...

美羽は私の唯一の親友だった、

私のいじめのせいで美羽は死んでしまった。

飛び降り自殺したのだ。

津々木 咲斗

毎日図書館に来てた。

津々木 咲斗

俺は図書委員だから当番でね。

津々木 咲斗

ある日落として行ったんだ。

浪崎 星架

そう...なんだ。

津々木 咲斗

でも死んだんだ。

津々木 咲斗

最後の願いとして親友と同じ高校に言ってこれを渡してほしいとね。

浪崎 星架

へぇ。

美羽...

これを見ると思い出すよ。

あの日のことが鮮明に...

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