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黄青 青黄
今回は黄視点のみ
自分の声が嫌いだった。
小さい頃は気にしていなかった 自分の少し甘ったるい声
普通だと思ってたし、 気に留めたこともなかった。
でもある日 確か小学校高学年のとき
クラスの女の子達に声を褒められた。
黄
黄
声を褒められたことはなかったので 僕は素直に嬉しかった
そしてそれと共に自分の声には価値 があるのだと思った。
簡潔に言うと 僕は調子に乗った
その日から僕は よく声を出すようになった
今まで会釈で返していた挨拶も
手が怯んで挙げなかった発言も
全部この声のお陰だと思っていた。
でも中学に入ってからすぐ
多分女子と仲良くしていた 僕を恨んでか
陰口を言われることが増えた。
黄
初めは、こんなこともあるよねって
我慢していた。
幸い僕には仲良くしてくれる 友人がいたから、
でも
黄
たまたま聞いてしまった 僕の友人とクラスの人の会話
信じてたのにって気持よりか 僕の声って変なんだって方が勝った。
この声のせいで僕は友人を失って 嫌われて、変な噂立てられて
誰からも愛されないんだって
そう思ってしまった。
その翌日 僕は初めて仮病で学校を休んだ。
次の日も、その次の日も。
黄
黄
僕は母を突き放して そのまま部屋に引きこもった。
夜中
お風呂に入る為に下に降りたとき
まだ電気がついていて 母が机の上で寝落ちしていた。
母の傍には沢山の山積みになった本
黄
そこには沢山の思春期の悩みごとや心の悩みの本があった。
そういえば母には学校に行け、なんて言われたことがなかった。
母の温かさに気付いた僕は 静かに涙を流した。
次の日 僕は学校に行った
黄
僕が踏み入れた瞬間 集まる視線
わかってる。 全部が敵意な訳じゃないこと
黄
でもその時の僕はそれだけで 扉の前で吐いてしまうような
精神的に重症患者だった。
心のお医者様に鬱だと判断され しばらく自宅で安静に過ごした。
長い時間が経つと 心は少しずつ軽くなっていくものだが
何度も立ち上がろうとした瞬間に ふと、あの時のことが蘇る
" あの見た目であの声って..w "
黄
僕がもっと 可愛らしい体だったら
もしくはもっと 男らしい低い声をしていたら
こんな気持ちには ならなくて済んだのだろうか。
黄
そんなふうに考えると もう止まらなくて
僕はしてはいけない行為を 何度も行ってしまっていた。
ただただ その時は
血の流れを見て、感じて 生きてるってことを確認していた。
痛いとか苦しいとか そんなの全然わからなかった。
僕の中の時間は 止まっているのに対して
みんなの時間は回り続けている
あっという間に 僕は高校生になった。
家から近くて、勉強もしてないから 偏差値が低いところ
そんな荒れている高校に入学することが決まった。
母から頂いた制服を着て そのかっこよさに感動したとき
黄
黄
自然に出てきた 僕の大嫌いな甘ったるい声
そして男らしくて ごつごつしている自分の体
それがどうにもこうにも気持ちが悪くて、吐きそうだった。
僕の高校デビューへの道は閉ざされ 学校には行かなかった。
その代わり母を泣かせてばかりでは いられないと思い
家庭学習を頑張った
担任の先生も良い方で 毎日プリントを届けに来てくれた。
沢山の方に支えて貰っているのに 恩を仇で返してしまう
そんな自分自身も嫌で 数え切れない程、自分を傷付けた。
これから先どうしようかな 僕がいない方が周りは楽なのかな
そう本気で考え、 僕はその日包丁で手首を切ろうとした。
不思議と怖くなかった これで母が楽になれるなら構わない
そう包丁を振り下ろそうとした
そんな時に 外から騒がしい音がした。
青
青
僕は驚きのあまり 包丁を握ったまま固まってしまった。
よく考えたらあの時 君がきてくれて本当によかった。
青と名乗る彼は 何度も明るく話しかけたが
僕は返事を返せなかった 声を出すのが怖かったから。
青
そうやって僕に尋ねてくる彼に 重めの罪悪感を感じる。
もう一生来ないだろうな なんて思っていたら彼が口を開いた。
青
青
彼はそれだけ言って帰って行った。
まさかの言葉に僕はまたもや 固まってしまった。
頼むからもう来ないでくれ そう願った。
結局その日 包丁は そのまま引き出しに返しておいた。
続く
黄くん視点になって 色々話変わってくる部分もあるのでは
ちなみに連載いっこいっこのタイトル考えるのすき
あと学級閉鎖なった🙃🙃
コメント
4件
やーんもうすき😭😭😭 ほんとに私今黄青の沼にハマっててしかもこんな神作見れるなんて恵まれてますねはい ()
ふーん、天才か😿♡