柚葉・夢 LINE
夢
…ごめん。
夢
寝てた
夢
昨日は、いきなり帰ってごめん
柚葉
ううん、大丈夫
柚葉
いきなりなんだけどさ、
柚葉
今日って時間ある…?
夢
(これは、逃げれないな…)
観念した私は、柚葉と会う約束をした
公園
待ち合わせ場所に行くと、 既に柚葉の姿があった
夢
…ごめん、待たせた
柚葉
大丈夫
柚葉
アタシもさっき来たところだから
少しの沈黙の後…
夢
それで、話って…?
柚葉
うん…
柚葉
ずっと聞こうと思ってたんだけど…
柚葉
あの時…
柚葉
夢がしばらく学校に来なくなった時、
柚葉
…何があったの?
夢
(やっぱりその話だよね)
1番触れられたくないところだったが
昨日のあれじゃ 不審に思われても仕方ない…
夢
んー…まぁね
夢
いろいろと…
少し濁すが、柚葉は逃がしてくれない
向こうも覚悟を 決めて来ているみたいだった…
柚葉
話したくないこと…
柚葉
なんだよね、きっと
夢
…そうだね
柚葉
…ずっと、どうしたらいいのかわからなかった
柚葉
あれから全然話さなくなっちゃったし…
柚葉
でもね、昨日三ツ谷と話して
柚葉
やっぱりちゃんと聞かないとダメだと思った
柚葉
夢がなにかに苦しんでるなら、
柚葉
少しでも助けになりたい
柚葉
…だから、話して欲しい
夢
……
夢
…聞く覚悟はあるってことか
夢
…わかったよ…
夢
今から話すことは、絶対誰にも言わないで
夢
…約束できる?
柚葉
もちろん
夢
…わかった
私は覚悟を決め、 柚葉にあの日の話をする。
柚葉は黙ってただ私の話を聞いていた
夢
…て、感じかな…
夢
……笑えるでしょ
夢
いまだに男の人が近くに来るだけで、
夢
身体がこわばる…そんなの…っ
柚葉
……笑えないっ!
柚葉
笑わないよっ!!
柚葉
どうして…どうして、
柚葉
もっと早く言ってくれなかったの…っ(グスッ
柚葉は涙を流しながら、私の肩を掴む
柚葉
ごめんね…
柚葉
今まで、気付いてあげられなくて…っ
そう言って柚葉は私を抱きしめた…
柚葉
もう、大丈夫だから…
柚葉
私がそばに居るからっ
「大丈夫」
その一言で、フッと心の中が軽くなる
なにかが救われたような…
そんな感覚…
私は柚葉の腕の中で、 子供のように泣きじゃくった
続く…