少し時間が経った頃…
私は落ち着きを取り戻していた
夢
…ごめん、取り乱した
柚葉
ううん、逆に取り乱さない人なんていないよ
柚葉の言葉に「それもそうか」と 変に納得してしまい、笑みが零れる…
柚葉
…久しぶりに、夢の笑顔みた
夢
…そう?
夢
まぁずっと、誰も近付けないようにしてたからね
柚葉
…夢、提案なんだけど…
柚葉
少しずつでいいから男の人に慣れていってみない?
避けては通れない道だと、 わかっている
でも、まだ怖い…
柚葉
…八戒とか、三ツ谷だけとかでもさ
夢
…ごめん
夢
八戒くんは柚葉の弟だからまだしも…
夢
…三ツ谷くんは
柚葉
…そっか、そうだよね
少し残念そうな顔をする柚葉を見て…
夢
少し、話すくらいなら…大丈夫、かな
柚葉の為に少しだけ…
頑張ってみることにした
それから柚葉の提案で、 週に2回は4人で お昼を食べようという話になった。
柚葉が、八戒くんと三ツ谷くんにも 連絡してくれて…
2人とも了承してくれたらしい
まぁ八戒くんは 「タカちゃんがいるなら」って 渋々だったみたい…笑
次の日 学校(昼)
柚葉
夢!
柚葉
お昼食べよっ
少し緊張していると…
柚葉が教室に迎えに来てくれる
三ツ谷
早く行こーぜ
その横には、心配してくれたのだろう 三ツ谷くんといる。
夢
あ。うん、すぐ行く
お弁当を持ち、屋上へ行く
屋上に着くと、 先に八戒くんが来ていた
柚葉
八戒、お待たせ
八戒
おせぇーよ
夢
…ご、ごめん
あの日から八戒くんが少し怖い…
あんな態度をとった私が悪いんだけど…
三ツ谷
おい、八戒
三ツ谷
夢が怖かってるだろ
八戒
…だってさ〜
三ツ谷
だってじゃねぇ
三ツ谷
仲良く出来ねぇなら、俺ら別で食べるからな
八戒
え!?ご、ごめんって!!
八戒
タカちゃん、許して
三ツ谷くんと柚葉にイジられる 八戒くんを可哀想に思いつつ…
久しぶりに楽しい時間を過ごした
お昼から教室に戻ると…
ドラケン
…お前、なんか楽しそうだな
突然、後ろから声をかけられる
夢
…そう?
夢
いつもと変わらないけど
ドラケン
そうかよ
それだけを言うとドラケンは どこかへ行ってしまう…
夢
(…気にして、くれてるんだよね)
それから、平和な日々が続き…
私は親しい友人なら、
男の人でもある程度普通に 接することが出来るようになっていた
ある日の学校終わり
私は柚葉たちと帰るところだった
普通の1日のはずだった…
あいつと会うまでは…
続く…







