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人は幼少期の思い出から忘れるらしい
しかし、俺はどうしても忘れられない 思い出が二つあった
一つは、医者に無個性だと伝えられた時
もう一つは出久が生まれた時の記憶だ
その記憶が
ずっと
ずっと
ずーーーと
呪のように思えて憎かった
父さんに連れられて幼稚園を抜けてその日は急いで病院に行った
緑谷 (母)
緑谷 久実
緑谷 久実
緑谷 (母)
肩で息をして辛そうにしていたがぎゅと小さな命を大切そうに抱きしめていた
そして父さんは隣でその幼体を眺め愛おしそうに歓喜の涙を流していた
緑谷 久実
そんな2人の様子を見て俺はすごく、ものすごくドキドキしたし嬉しかった
緑谷 (母)
緑谷 久実
緑谷 久実
指を出すと出久は俺の手をぎゅと掴んできた
緑谷 久実
緑谷 (母)
緑谷 久実
あんな事になるならこんな約束しなければよかった
ピピピピ
緑谷 久実
なぜ俺が今でもあの記憶がある理由の一つは夢だ
緑谷 久実
夢は人間の記憶の記憶の整理するために見せると言うがそれは殆ど嘘だと俺は思う
毎日、毎日あの日の約束を思い出す為に見せている悪夢だ
緑谷 久実
無個性の俺は目立たない普通科で平凡な学校生活を送っている
トントン
緑谷 久実
緑谷 久実
ガチャ
緑谷 出久
後に聞いた話だが弟の出久も無個性で生まれて来てしまったらしい
緑谷 久実
緑谷 出久
緑谷 久実
緑谷 久実
緑谷 出久
俺はわざと弟を先に行かせ、今日も自分に呪いをかける
緑谷 久実
俺が守らなければいけないんだ