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暁のヨナ夢

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暁のヨナ夢

2 - あともう少しだから。頑張って

♥

7,035

2024年01月07日

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ミア

あともう少しだから。頑張って

ヨナ

えぇ、ていうか、ミアってここに来たことがあるの?

ハク

道にすげー詳しくね?

キジャ

確かに、姫様でも通れるくらいの道...さほど険しくない道を選んでいるように見える

ジェハ

でもここに来たことあるならユン君と会ったことがあるはずじゃない?

ユン

えぇ、会ったことないと思うけど...

ゼノ

ユンが来るより前に来たことがあるとか?

ユン

だとしても、人が住んでるわけでもないのに来たってどうにもならないよ

ヨナ

それもそうね...

ライ

あれ、でもここで誰かに会った記憶があるぞ?

ヨナ

えぇ!?

ミア

ライは記憶力が乏しい見たいね。特に人の顔を覚えるのが苦手なのよ。

ミア

ここに来たことはある。恐らくあなた達が会いたがっているのはイクスのことでしょう?

ハク

!?

ユン

イクスのこと知ってるの!?

ミア

知ってるも何も、ここで会ったのよ。

ミア

たまたまユンはいなかったみたいだけど。

ユン

全然知らなかった....俺が山菜探しに行ってる時間帯だったのかな...

ミア

...さぁ。知らないけど

ミア

そろそろ着くわよ。

ミア

....

ユン

イクスー!

ユン

あれ...どこにいるんだ?

ハク

いつもフラフラどっか行ってんな

ヨナ

心配だわ...

ガターン!

キジャ

なんの音だ!

ユン

イクス!?

イクス

あれぇ?、ユンくんだぁ

ユン

ちょっとなにやってんの!血出てるって!

イクス

やぁやぁ久しぶりだねぇ、

ユン

ちょっとじっとしててよ!包帯まけないでしょうが!

―――――――――――――――――

ハク

んで、ここで何があったんだ?笑

ヨナ

大丈夫...?

イクス

いやぁ、やっぱり僕には家事の才能ないみたいでね〜

イクス

気がついたらユンくんが目の前に?

ユン

馬鹿なこといわないでよね!たくっ

ユン

心配したんだからさ...!

ジェハ

なるほど...これが世にいうツンデレ...

キジャ

ツンデレとはなんだ?

ユン

んもう!うるさいな!

イクス

心配をかけてすまなかったね。それより、随分と賑やかになったねぇ

キジャ

私は白龍キジャだ!

ジェハ

僕はジェハ。

ゼノ

ゼノだよぉ

シンア

...シンア

イクス

ふふっ、よろしくね。懐かしい顔もいるみたいだ

ミア

...久しぶりね。イクス。

ミア

その自由奔放さはある意味尊敬するわ

ライ

ホントほっとくと何やらかすか分かったもんじゃない笑

イクス

...どうして仮面をつけているんだい?

ユン

!!イクス、ミアの顔見たことあるの!?

イクス

え?うん、もちろん

ハク

ほぉー

ヨナ

ミア...

ミア

あなた達にはまだダメよ。

ヨナ

(⑉・̆⌓・̆⑉)

ライ

まあまあ

ライ

ミアの顔はシークレットなんだよ

ヨナ

しーくれっと?

ミア

変な言い方はよして。あまりにも醜い顔を見せたくないだけよ。

イクス

えぇ!とても美しい顔だったのがすごく印象的で覚えているよ?

ジェハ

....へぇ

キジャ

なるほど、美しい顔をしているのか

ユン

イクス、空気読んで

ハク

まぁ信じてねぇけどなw

ミア

はぁ、、

イクス

え、なんかごめんね?

ライ

ま、今は都合上見せらんねぇってだけだよ。気にすんな

ユン

ていうか、ここに来た目的話さないと始まんないじゃん

ヨナ

あ、そうね

ヨナ

あの、私達は四龍を集めました。予言を聞きに来たの。

ヨナ

四龍が集った今、予言について1度イクスに確認すべきだと思って。

イクス

なるほど、そういう事でしたか

ユン

王を守る剣と盾って何?王っていうのはヨナ?

イクス

...王を守護する剣と盾が現れるには、もう少し時間が必要なようです

ユン

うーん...じゃあ今はまだその時じゃないってことか。

ユン

そしたら、これからどうしよう...

ゼノ

なぁ

ユン

ゼノ

どうして皆、本題を避けるの?

ハク

...!

ゼノ

娘さん、四龍を集めてどうしたい?

ヨナ

え?

ゼノ

娘さんとそこの兄ちゃんは城を追われたってことだから、戦力が必要なのは分かる。生きるために。

ゼノ

でもそれから先は?

ゼノ

ずっと逃げるだけ?

ヨナ

...違うわ

ゼノ

違う?

ゼノ

じゃあ、王位を簒奪したスウォンを討ち、緋龍城を、王座を。取り戻そうとお考えか?

ユン

むっ、無理だよ!城に攻め込むなんて...!

ユン

いくら四龍がいてもこの人数じゃ...!

ゼノ

出来るか出来ないかじゃない。その気があるか、どうかだよ。

ゼノ

それに、本気で四龍の力を使えば、城1つ落とすのは不可能じゃない...

ゼノ

ま!ゼノにはそんな力ないけどね~!

キジャ

っそなたは....

ゼノ

新参者がすまぬ、すまぬ♪

ゼノ

別にゼノは、そうしろって言ったわけじゃないから。

ゼノ

どうするのかなっていう、素朴な疑問だから

ゼノ

ゼノが着いてきたのはゼノの勝手だし、娘さんも。自由に考えていいから

ヨナ

....

ゼノ

そんなことよりゼノお腹すいたー!

キジャ

そなた忙しないなぁ

ユン

ふぅ、仕方ない、ご飯にするか

―――――――――――――――――

ジェハ

しっかし、驚いたねぇ、まさかヨナちゃんにああいう切込みをするとは

キジャ

あぁ、あの者はどうも掴めぬ。

キジャ

姫様は、お父上を亡くされてからまだ日も浅い。

キジャ

ご自分を守るのもやっとなあのお方には、重すぎる問いだった。

ミア

....

ジェハ

ただ親の仇をとるだけとは違う。

ジェハ

ヨナちゃんにとって逆賊でも、国にとって必ずしもそうとは限らない。

ジェハ

王座を取り戻すと言うことは、この国の全てを背負うということ。

ジェハ

たった16の女の子に、、それはあまりにも無謀だ

キジャ

ハク、そなた王と知り合いなのだろう?どのようなお方だ

ハク

....さぁな

キジャ

...相変わらずスウォンについては何も喋らんな

ジェハ

気づいてる?その名を出す度、ハクの顔が少し陰るんだ

ミア

....スウォン、か

キジャ

余程憎い相手だったのか?

ジェハ

いいや、余程情がある相手だったんだよ

キジャ

ミアはスウォンやイル王について何か知らないのか?

ミア

...!

ミア

いや、、

ミア

外の情報はあまり知らないから。ごめんね。そろそろご飯出来るみたいよ

キジャ

あっ、、

ジェハ

...なんか嫌な思い出でもあるのか?

―――――――――――――――――

ミア

(...ヨナがいない)

キンッカキンッ

ミア

(...雨の中剣の練習か)

ヨナ

はっ!はぁ!!

ハク

....

ミア

(ハク...)

ヨナ

、ハク

ハク

剣の練習ですか?

ハク

風邪引きますよ。岩陰に移動しましょう

ミア

...あの二人なら大丈夫そうね((ボソッ

ミア

私は戻ろう

ジェハ

ん、、朝か

ライ

ハイハイ、起きろ〜

キジャ

姫様とハクはどこだ!?

ミア

...もうじき戻ってくると思うわ

キジャ

そうか

ジェハ

ほほーん、朝帰りと来たか

ユン

あんの雷獣....

ミア

そういうことはないはずよ。とりあえずご飯を食べて、あとはヨナの意見を聞きましょう。

ユン

...ま、そうだね

ハク

お、お前らもう起きてたのか

キジャ

そなた姫様を連れてどこに.....!!

ハク

わりーわりー、雨宿りしてたんだよ

ヨナ

心配かけてごめんね、私、決めたわ。

ミア

....

ヨナ

私はこれから、阿波のような人たちを助けたい。

ヨナ

色々な場所で、人を救いたいの。

ハク

....

キジャ

それが姫様の決めたことなら、どこへでも着いていきます!

ジェハ

ま、たまにはそういうのもいいよね〜

ユン

ヨナらしいね

ゼノ

うん!ゼノもできることは手伝うよ~

シンア

( ゚ー゚) ( 。_。)コクン

ライ

ま、そーゆー事なら

ミア

....仕方ないわね。

ヨナ

みんな...

ヨナ

ありがとう...!

ミア

決まったんならとっとと移動しないと。

ミア

次の目的地は?

ユン

うーん...地図で言うと...ここが近いかな

ヨナ

そこにしましょう

ハク

よーし決まりだ。準備すっか

―――――――――――――――――

ヨナ

準備はいい?

キジャ

はい!

ジェハ

俺も大丈夫だよ〜

ユン

....

イクス

ふふっ、ユンくん、行ってらっしゃい

ユン

俺が言ったこと、忘れないでよね!ご飯はちゃんと食べて、簡単に転んだりしないように!!

ゼノ

...

ユン

俺が居なくても...人並みに生活できるようにするんだよ!!

イクス

はーい

イクス

では皆さん、お気をつけて

ヨナ

次この村に手ぇ出したら、、あたしら暗黒龍....

ゼノ

と愉快な腹へりたち!

ヨナ

...が、容赦しないよ!

モブ

ひぃぃぃばけもんめ!!

ミア

ヨナ、あなたこれからそのキャラでやって行けるの?

ヨナ

ギガン船長って言って、女船長のすんごく強い人を参考にしてるの!

ジェハ

ギガン船長はもーっとおっかないよ?

ハク

ま、姫さんにしては頑張ってるんじゃないですかね笑

ヨナ

ちょっとハク、笑わないでよ!

ユン

てかなんだよ暗黒竜とゆかいな腹へりたちって....

ゼノ

即興で考えた名前ー!

ユン

知ってるよんな事!ネーミングセンスおかしいでしょ!!

ユン

聞いてんの!?珍獣共!

ミア

ユン、興奮しすぎると良くない。

ミア

あなた達も、苦労かけすぎないでよね

ユン

はぁ、まともなのはミアだけなわけ...?

ライ

え、俺は?

ユン

あんたも常識人側かぁ、

ヨナ

ユン!私は!?

ユン

ヨナも大概だよ

ミア

さ、そんなことより物資を配るんでしょう?

村人たち

あぁ、助かった....

村人たち

救世主だ...

ヨナ

...人を救うって、難しいけどとても嬉しいのね

ハク

あんたが救った人達だ。良かったじゃないですか。

キジャ

これが我らの姫様だ!!

ジェハ

君がドヤ顔するんじゃないよ笑

ユン

具合が悪い人はこっちね!

ライ

...なぁミア、

ミア

....何?

ライ

ちょっといいか?

ミア

....はぁ、

ハク

.....

―――――――――――――――――

ミア

で、呼び出したりしてどうしたの?

ライ

いつまで顔を隠してるつもりだ?そのうちバレるし、そのまんまだとしんどいだろ?

ミア

....出来ればずっと隠していたい。

ミア

私はあの子たちに顔を見られる訳には行かないの。

ライ

...まぁ、一目瞭然だしな

ライ

けど、それを逆に利用出来たりしないのか?だって....

ミア

それは。無理よ

ミア

色々他にも問題がある。

ミア

今更あの子たちの記憶を...掻き回したくないの。

ハク

(記憶を掻き回す...?なんの事だ?)

ミア

....戻るわよ

ライ

え?あぁ、

ヨナ

っ....!

ミア

何事?

モブ

おっ、ちょうどいい奴がいるじゃねぇか

モブ

女か?顔が見えねぇな

ミア

ヨナ。簡単に説明して

ヨナ

えっと、山賊よ。村を荒らしに来たから追い払おうとしていたところ

シンア

....

村人たち

た、助けてっ!

モブ

おいお前。女か?仮面を外せ。

ミア

...嫌だわ。あなたたちに見せる顔は持ち合わせていないの。

ヨナ

きゃっ、

モブ

へへっ、捕まえた

モブ2

そんなこと言ってていいのかなぁ?

ライ

ちっ、ミア、どうする

シンア

ヨナ...!

ミア

5...7....だいたい11人か。

ミア

ヨナを今すぐ離さないと、後悔する羽目になるわよ。

モブ

あ?なにいって...

バキッ

ミア

....

モブ2

お、お前、、!

モブ

こいつがどうなってもいいのか!

ヨナ

っ、!

ミア

その汚いナイフをどけろ。

ライ

おい、迂闊に手ぇ出したら危ねぇよ

モブ2

へ、へへっ人質がいちゃ手ぇ出せねぇだろ...!

ミア

ちっ、

ヨナ

っ、私はいいから村人たちを...!

ミア

おい...離せと言ってるだろ?

モブ2

ちっ、こいつは強え、女連れて逃げんぞ!

ミア

は?

ミア

...もういい。強行突破....

シンア

ヨナ!!

ミア

っ!?やめろ!!

ライ

!?

ドクン

村人たち

、、、?

モブ2

あ....あ

モブ

ぁ、、、

ドサッ

ヨナ

な...に...?

シンア

っはぁ、はっ、はぁ

ヨナ

シンア...?

ミア

馬鹿!

ヨナ

ビクッ

ミア

その能力を使ったら反動で自分に帰ってくる...!知っていたんだろ?どうして使ったんだ

シンア

ヨナ...連れ去ろうとした...

ミア

ったく、私らに任せておけばいいのに...

ヨナ

(これが、四龍の力)

ヨナ

....シンア、大丈夫?

シンア

ヨナ...ごめん、

ヨナ

ううん、謝らないで。ただ、シンアが苦しいのは嫌だから、なるべくこの力は使わないで欲しいな、

シンア

....わかっ、た、

ハク

おい!どうした!

ハク

っ!?なんだこりゃ...

ユン

ちょっとシンア!どうしたの!?

ミア

はぁ、まず村に山賊が入ってきて、ヨナ達が対応していたがヨナが人質に取られ、咄嗟に龍の力を使った。

ミア

相手を麻痺させたんだ。これはその代償。

ヨナ

私のせいで、、ごめんね

キジャ

姫様のせいではありません!

ジェハ

そ、誰も悪くないよ

ミア

...とりあえず山賊共は縛っておく。

ハク

四龍の力ヤベーな

ライ

はぁー、ビビったァ

ミア

ヨナも。あくまで援護なんだから敵に捕まらないよう注意すること。

ヨナ

わかったわ

ミア

村の被害は幸いないから大丈夫。

ヨナ

...良かった...

ガシッ

ミア

!?

ヨナ

!?ミア!!

ハク

残党か...!

ライ

ったく汚ぇ手で触りやがって....

モブ

へっ、へへっ、人質をとったぞ!この女の命が惜しければ俺らの言うことを....

ガッ

ミア

誰が人質だって?

バキッ!

ミア

舐めんなよ

ハク

ヒュー

ヨナ

ミア、大丈夫?

ミア

私は大丈夫。残党はこれだけね?今日はもう皆休みなさい。

ヨナ

うん、そうね

ミア

....

ジェハ

やぁミアちゃん、隣失礼するよ

ミア

...何か用?

ジェハ

君、本当は大丈夫なんかじゃないだろう?

ミア

....?

ジェハ

敵に掴まれた時だよ。トラウマなんだろ?男が。

ミア

ミア

...そんなことないわ。

ジェハ

....そんな強がんなくてもいいのに

ミア

弱みは作らない。あの残党を倒すのも楽だったわ。男がトラウマなんて、そんなこと、絶対にない。

ジェハ

...へぇ、その割には震えてたみたいだけど?

ミア

震えてなんか居ないわ。見間違えたんじゃない?

ジェハ

....へぇ、

ガシッ、ぐいっ

ミア

!?

ジェハ

....そんなに驚いてどうしたの?平気、なんでしょ?

ジェハ

いやぁ男ばっかで困っていたんだ。君みたいな子が来てくれて良かったよ〜

スル....

ミア

っ、

ミア

やめて...!

パシッ

ジェハ

...ほら、怖いんじゃないか

ジェハ

強がんなくたって、俺らはいじめたりしないよ。

ジェハ

助けて欲しい時は助けを求めるべきだ。君は自分の力でどうにかしようとしすぎ

ミア

.....

ミア

....めよ...

ジェハ

ん?

ミア

ダメよ....弱みなんてあっちゃいけないの...私は強くなければいけない...だから...

ジェハ

!!

ジェハ

悪かったよ、試すようなことをして

ジェハ

怖がらせてごめん。

ミア

...!

ジェハ

君の痛みを俺は分かってあげられないけど、話を聞いたりその気持ちを分かちあったりはできる。

ジェハ

せっかく仲間として一緒にいるんだし、俺としてはもう少し頼って欲しいんだ

ミア

......

ミア

貴方の主はヨナよ。今日敵に襲われたのは私ではなくヨナ。どうして私ばっかり気にかけるのよ

ジェハ

もちろんヨナちゃんも大切だし心配だよ。けどヨナちゃんにはハクがいる。

ジェハ

それに、何故だろうねぇ...気になるんだ、君の事が

ジェハ

いつも感情を表に出さず、強く前をまっすぐ見ている。可愛いしね

ジェハ

とりあえず、ひとつ言えるのは無理をして欲しくないってことだ

ミア

...努力はする。

ジェハ

そーかい

ジェハ

じゃあ僕は行くから。

ミア

.....

ミア

バレるのも時間の問題....か

―――――――――――――――――

ヨナ

次はここに行こうと思うの。

ミア

いいんじゃない。

ハク

そーだな、出発すっか

この時は全員知らなかった。

まさかあんな事件が起こるなんて。

いつもの様に村を救うための活動をしていたヨナ達。

それは突然起こった事件だった

ヨナ

ふぅ、この活動にも慣れてきたわね

ハク

そーだな

ハク

そろそろ次の移動先考え始めねぇとな

ジェハ

この国は広いからねぇ

ユン

うーん...そうだなぁ

ユン

あ、ここは?

キジャ

水の国?

ゼノ

あ!ゼノそこ行ったことあるー!

ゼノ

凄い豊かなところで楽しかったなぁ

ライ

ほぉ、いいじゃねぇか

ミア

.....

ヨナ

ミアはどう思う?

ミア

....

ヨナ

...ミア?

ライ

ライ

おい、どうした?

ミア

...なんでもない

ハク

にしては顔色悪いっすよ

ハク

無理すんなって、まだ滞在できる時間はあるんだ。たまにゃ休めばいいじゃん?

キジャ

そうだ!我らは仲間なのだから頼り合えば良いのだ!

ジェハ

君は何かと無理をするからねぇ。目を離せなくて困るよ

ミア

嘘つけ、私は1人でも十分だ。

ユン

ちょっと、熱でもあるんじゃないの?少しは寝てなよ

ゼノ

最近。夜中もずっと起きて見張りしてるよね。なにか理由でも?

ミア

...眠れないだけだ。気にするな

ライ

おい。ミア、みんな心配してるんだぞ?

ミア

....はぁ、

ヨナ

ミア...

ミア

最近嫌な夢を見るだけだ。そのうち治る。

キジャ

....

キジャ

(何故だろう、凄くハラハラしている)

ジェハ

(心が落ち着かない。本能的ななにかが...)

ミア

水の国へ行くんだろう?いいんじゃないか

ミア

あそこは....確か...自然豊かな国だったはず..,..

ヨナ

ミア、やっぱり少しでも寝た方がいいわ。夢を見るのが嫌かもしれないけど...それでも寝ないと何も始まらないもの。

ライ

嬢ちゃんの言う通りだ。少しは寝ろばか

ミア

.....

ミア

分かったわ。しばらく寝てくるから次の移動の計画を立てて置いて。

ヨナ

うん

ヨナ

ミア、大丈夫かしら

ハク

あいつにしては随分と弱ってたな

ハク

今なら仮面とれっかも

キジャ

な、!!女性の寝込みを襲おうと言うのか!?

ジェハ

それは行けないなぁムッツリ雷獣くん?

ユン

たく、ゆっくり寝かせてあげなよね

ゼノ

そうだそうだー!

ライ

ま、ミアに手ぇ出したら俺が許さねぇけど?

ヨナ

ミアを襲うなんて私も反対よ!!

ハク

いや本気にすんなって

ヨナ

それに...これだけ徹底して顔を見せないようにしているのを見ると、きっと相当な理由があるのよ。

ヨナ

もしかしたら顔の傷のことも本当なのかも....

ハク

んなわけ

バタバタ

ハク

ジェハ

今走り去って行ったあいつら。さっきの盗賊に似てないかい?

ユン

まだ近くにいたのか...物騒だなぁ

キジャ

待て。今あやつらはどこから出てきた?

ゼノ

お嬢さんが寝に行った方向から走っていったように見えたけど

ライ

!!!

ライ

まさか....

ヨナ

え....

バッ(みんなで走る)

ガラッ(戸を開ける

ライ

ミア!!!!

ユン

嘘......

ハク

チッ、

ハク

誘拐か....

ヨナ

ど、

ヨナ

どうしよう.....。

キジャ

姫様、

ヨナ

どうしよう....誰か一人くらいつけていれば良かった。追い払ったからって安心してた...良く考えれば状況からしてミアに逆恨みするのは分かったはずなのに、

ジェハ

ヨナちゃん落ち着いて。まずは痕跡を探そう

ヨナ

ジェハ...

ハク

まずは本人を見つけるとこからだな。安心しろ、あいつはそう簡単にくたばんねぇよ

ヨナ

...うん......

ライ

っ、くそっ...,

キジャ

向こうに走っていった盗賊をつけよう。もしかしたら向こうの方に拠点があるのかもしれぬぞ

ジェハ

そーだねぇ、女の子傷つけるようなやつは....見てらんないからねぇ

ヨナ

ミア...無事でいて...

ミア

....こんな森の中に連れてきてどういうつもりだ。

モブ

うるせぇな!お前は人質だ。大人しくしとけ

モブ

それにしても...なんでこの仮面取れねんだ?

ミア

バカには取れない仕組みなもんでね

モブ

あ?なんだと?

モブ

弱った女の力なんて知れてんだよ!

バキッ!

ミア

......

ミア

この程度で私がへばると思ったら大間違いだ。こんな弱っちいパンチ、屁でもない。

モブ

このっ....!

モブ2

おいよせ!殺したら元も子もないだろう!?

モブ

...ちっ、命拾いしたな

ミア

(3、、いや5人か。この程度なら逃げれる....いつもなら)

ミア

(今日はなんだか力が入らない)

モブ

おっと、忘れてたぜ

モブ

こいつも中々強い女だからな。これを飲ませねぇと

ミア

っ、敵からの怪しげなものを簡単に飲むと思うなよ

モブ

おい、誰かこいつの口開けろ!

モブ2

へいへい

ミア

っ、くっそ.....

ごくんっ

ミア

っ、、、

ミア

(何の薬だ....)

ミア

(体に力が入らない)

ヨナ

ミアー!

キジャ

どこだー!

ミア

っ、(あいつら....!)

モブ

フッ、ちょうどいいところに...

ヨナ

っ!?ハク、あれ!!

ハク

おー。みっけ

ミア

......

ハク

(なぜ抵抗せずに大人しくしてるんだ?)

モブ

お、おい!お前ら!こいつの命が惜しければ降伏しろ!!!!

ユン

ミア!

ジェハ

女の子に刀なんて向けるんじゃないよ

キジャ

ミアを離せ!

ミア

(馬鹿が....)

ヨナ

ミアを離しなさい!

ハク

(何かしら訳アリらしいな。取りあえず救助が優先か)

ミア

(私も何かしらアクションしなければ)

ミア

っ、うっ.....!

ドカッ

モブ

!?

モブ

なんでこいつ動けるんだ...!

モブ2

くそ、こうなったら道ずれだ!

ミア

くっ....

ボチャンッ

ヨナ

ミア!

ハク

隙あり!

ドカッ

モブ

ぐはっ

ヨナ

誰か!!!

ジェハ

どうした!

ヨナ

ミアが....

ヨナ

ミアが湖に落ちたの!!泳げないのかも、全然上がってこないの...!!

ハク

何...!?

ライ

そんなはずない...!あいつは泳ぎが得意な方なんだぞ!

シンア

...!動いていない..!

ゼノ

いったいどうして....

ドクンッ

キジャ

ミア!!!

ゼノ

!(これは....)

シンア

このままじゃ溺れる...!

ジェハ

(なんだこの悪寒は...!)

ジェハ

くっ、助けに行く!

ボチャンッ

ハク

あの程度の奴らに抵抗していなかったのも気になる。何かワケありみたいだった

ジェハ

ぷはっ、

ミア

....

ハク

おい、大丈夫か?

ジェハ

女の子をこんな目に遭わせるなんて...許せないねぇ。

ミア

っ.......かはっ、

ライ

ミア、しっかりしろ

ジェハ

水を飲んでしまったか...話せないのかい?何かあった?

ミア

....何か....の、クスリを...飲まされた

ヨナ

なにかのクスリ....?

ユン

ちょっと、見せて!

キジャ

まさか、毒ではあるまいな...?

ユン

っ、、、、

ゼノ

怪我してる....殴られたんだ、ごめんね

ミア

っはぁ、お前が謝ることじゃないだろう。私も警戒を怠った。手を煩わせて悪かったな。

ミア

もう平気だ。村に戻るぞ

ユン

ちょ、動かないの!

ユン

ひとまず毒ではないみたいだけど、種類が分からない以上何が起こるか分からないし、さっき溺れかけたんだから、安静にしててよね!

ミア

....分かった

キジャ

肩を貸そう。掴まれ

ミア

....

ミア

私に近づき過ぎるな...警告だ

キジャ

そんなことを言っている場合ではないぞ!

ヨナ

そうよ、フラフラなんだし、誰か付き添いがいた方がいいでしょう?

キジャ

(それに、何故かこの者のことが気になる....)

ジェハ

女の子があんな目にあって平気なわけないだろう?無理をせずに頼りなよ

ユン

そうだよ!ミアったらいっつも無理するんだから!

ミア

....(こんなところでバレる訳にはいかない)

キジャ

むむ.....

キジャ

そっちがその気なら、勝手に運ばせてもらうぞ!

ぐいっ(お姫様抱っこ)

ミア

!?

ミア

ちょ、なにするんだ!

キジャ

そなたが大人しく頼らないからだろう?

ジェハ

お姫様抱っこでそんな反応....君初心だね(・∀・)ニヤニヤ

ミア

ちっ...

ジェハ

初々しいのは嫌いじゃないよ♪

ハク

それにしても、よくその仮面取れねぇよなぁ

ヨナ

確かに...湖に落ちたりしたのにビクともしていないみたい

ヨナ

もしかして外したくても外せないんじゃ....!

ミア

何言ってるのよ、はぁ、解釈は勝手にしなさい

ヨナ

次からは絶対一人にしないからね( •̀ω•́ )✧

ミア

いいわ、油断さえしなければ私ひとりで事足りる。

ライ

ダメだ。1人にはしない。勝手に行動するのも禁止だ。

ハク

....

ミア

ライ....どうして、

ライ

もちろん俺はお前の化け物じみた強さも、簡単には捕まらないことも100の承知だ。

ライ

けど、お前を失うのはごめんなんでね。

ライ

それに、最近不穏なことが多すぎる。

ライ

それに、お前を狙う動きが多いのも確かだろ?なんだか嫌な予感がするんだよ

ミア

...はぁ、

ミア

1人ずつ。交代制で。それならいいわ

ヨナ

ミア...!

ハク

ハイハイ。良かったなー姫さん

―――――――――――――――――

ミア

...っ、

ミア

ぐっ、、はぁっ、

キジャ

ミア!大丈夫か!?

ジェハ

かなりうなされてるね、、

ジェハ

ミアちゃん、起きて

ミア

さ...わる..な

ミア

うっ、く、

ミア

っはぁ、!

ミア

はっ、、はぁっ、

ジェハ

凄くうなされていたよ、大丈夫かい?

ミア

何も、ない。

キジャ

そなた!我慢するなと言っているだろう?何か不安でもあるのか?

ミア

不....安...?

ミア

......

ミア

はぁ、、、、

ミア

もう起こさなくていい

ジェハ

えぇ?

キジャ

何を言っているんだ!

ミア

悪夢なんて、、どうでもいい

ミア

明日には出発なんでしょう。あんた達も休みなさい。

キジャ

そんなわけには...!

ミア

何かあったら呼ぶから。それでいいでしょう?

ジェハ

....分かったよ

ジェハ

少し離れて見ておこう

ミア

はぁ...

ミア

(今更夢にまで出てくるなんて)

ミア

(本当、迷惑な奴)

―――――――――――――――――

ヨナ

みんな、準備出来てる?

ハク

おー

キジャ

バッチリです!

ジェハ

いつでもおっけーだよ〜

ユン

うん!薬草関係も全部ある!

ゼノ

ゼノも行けるよ〜

シンア

( ゚ー゚) ( 。_。)コクン

ライ

いつでもいっすよ〜

ミア

さぁ、行くわよ。

ミア

水の国へ。

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