国見
─好きだから、
国見
好きだからです‥‥‥。
及川先生
‥‥‥‥‥‥──。
及川先生
悪いけど、生徒をそういう対象としては
及川先生
見れないんだよ‥‥。
及川先生
今までも、
及川先生
これからも。
国見
‥‥‥‥‥。
俺はなにを言えばいいか分からなくて
座り込んでしまった。
及川先生
‥‥‥‥、
及川先生
‥ごめん。
及川先生
ごめんね、国見──。
大切にできなくて。
国見
ねぇ、谷地。
谷地
どうしたの?
国見
‥生徒と教師って、良いと思う?
谷地
‥付き合うって意味?
国見
うん‥‥。
谷地
まぁ、私は恋なんかしたことないから
谷地
あまりうまく言えないけど、
谷地
私はとても素敵なことだと思うよ!
国見
へ?
谷地
でもそれは私の意見で、
谷地
やっぱり生徒に手を出すような教師に、
谷地
私が親だったら、自分の子は預けられないな‥。
国見
だよね‥(笑)。
谷地
でも、そういう場合は─
─責任をとらされるのは教師の方なんじゃないかな?
国見
‥‥‥‥。
谷地
いや!分かんないよ!?
谷地
そういうのいいって人もいるしツ!
国見
「‥‥」
及川先生は "ああ"言ったけど
あんな、センスのいい人が
どれだけの覚悟と どれだけの決意と どれだけのことを捨てて、
先生になったんだろうか。
国見
‥‥ん。
及川先生
─────。
女子生徒
────!!
たとえ、先生がこっちへ向いてくれなくても
俺は
先生が好きです。
及川先生
‥ふぅ~。
及川先生
‥‥‥‥‥‥。
『どうしたら先生になれますか。』
『先生───。』
あんな先生に、なれたらな
そんな目標は心の隅っこ。
すべてを通して、
どうしたら、たくさんのものを大切にできるだろうか。
及川先生
‥‥まだまだ分かんないこといっぱい‥。
ガラガララ
国見
先生。
及川先生
あ、、国見。
国見
‥‥ここの問題教えてください。
及川先生
‥‥‥。
及川先生
‥‥(笑)
及川先生
しょうがないなぁ。
国見
いや、教えるのが教師なんじゃないんですか??
及川先生
‥そうだね (笑)
国見が居ないところで、こっそりため息をつく。
『先生ってむずかしいな』
と、また思う。