cry. Flower warrior.

虚無様が描いたイラストから物語を想像する！

優しい化け物が住む町。 ダイス町。 人間？が住んでいる地球の どこかに静かに佇んでいる町。 そんなところに住んでいる僕は、 生まれつき、話すことが苦手だった

別になにかの障害を持っているわけでも、トラウマを持っているわけでもない

もちろん、ここに住んでいる人はみんな優しい化け物だ。

ただ、どうしても口を開くことが怖くて仕方がないのだ

だから、僕は花を使って気持ちを表している

自分の体質を使って。

初兎。 特性：体内から色々な花を作り出すことが出来る

If。 特性：頭の中が辞書のようになっていて、色々なことをすぐに調べられる

悠佑。 特性：固体をコピーして増やすことが出来る

ｰhotokeｰ。 特性：氷を操ることが出来る。

愉快な人達だな...と見てて思う

裏も表もなくて、心はきっと純白なんだろうな

気を使ってくれている だけかもしれないけど、 僕にこんなに仲良くしてくれるのは この人達だけだ

今みたいに、僕も少しずつ努力はしている。

相槌から声を出すように頑張ってはいるけど、やっぱり難しい...

それでも、みんなの喜ぶ顔が見たくてめげないで頑張る

声を出したらいつもこうだけど...

みんな喜んでくれてるよな？

やっぱり...みんな優しくて、幸せだな

今、笑った？

2人、何か企んでるんかな____。

まただ...また、怖い笑みを...

次の日

|ω･)ﾋｮｺｯ

なんだか、怖い...

何...何...！？

おかしい

りうちゃんとないちゃんが...

りうちゃんとないちゃんじゃない

僕は少しでも時間を稼ごうと花を投げる

1度も使ったことがない花を。

あぁ。もう僕死ぬんだな。

2人が大きく口を開けた途端、僕は悟る。

みんなと馬鹿やって怒られた思い出。 悠くんの美味しいご飯をみんなで食べた思い出。 花言葉をみんなで勉強した思い出。 お泊まり会でみんなで枕投げした思い出。

どれもどれも、幸せな時間だった。

でも、その中には2人も裏切り者がいた。

走馬灯ってこのことかぁ…

赤組は悪いやつだったけど、それでもみんなと一緒の時間は楽しかった

もう死ぬ身だし、抗っても叫んでも、恨んでも仕方がない

恨もうとしても、どうも嫌いになれない

だって、みんなのことが大切で、大好きだったから。

白い薔薇が舞う

この様子は粉雪がまっているのかと考えてしまうほど美しく

また、弱々しいものだった

心臓も食べたし、脳も食べた...

なんで生きてるんだ？

こいつをあとから食うのには 変わりないけれど、 やはり何年も一緒に過ごしたやつを すぐ殺すのは気が引ける

憧れ、友情、信頼、永遠の愛...

2つの花を残して消えていった。

あいつはどうして俺なんかのことを憎まないんだろう

END_