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ここに天才がいた!☆
続き待ってます! あと、あいさんすげぇ…
難し…なんかifってifルートの話で色々なルートで2人は出会って恋してきた!でも今回の2人とも大学生のルートでは、青くんも桃くんもこれまでのifルートの内容を覚えていた!青くんは前世で上手くいかなかった?から黒くんに言って合わせて貰ったけど、キスしちゃって桃くんは何も知らないと青くん思ってたから夜の街で気を晴らしてた的な感じなのかな…?長々と失礼しました!!続きとか欲しいです…
主
主
主
主
※iris様 青桃BL nmmn注意 ※ご本人様には関係ありません ※地雷様純粋様は見るのをお控えください ※パクリではありませんが内容等の被りがあればコメントお願いします
ないこ
いふ
逃げて
逃げて
逃げ続けた
答えを求めるために
ifの数だけ想いはあるはず
君が変わらず俺に向け続けるその想いの本音を探す
君のその想いの正解見つけるために
いや…違う
俺の想いの、名前の正解を…だろうか
講義が終わり、学生たちはまばらに立ち上がる
悠佑
ないこ
ないこ
男にしては長い髪を後ろで束ねた青年
“アニキ”こと悠佑
ないこ
荷物を纏めながらアニキをちらりと見る
姿形は当たり前だけど、性格もアニキの愛称だって変わらない
ないこ
悠佑
ないこ
ないこ
アニキに並んで構堂を後にする
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
悠佑
ないこ
そうなんだけど、そうではない
モブ女
モブ女2
ないこ
目が合ったから手を振ってやれば、顔を赤くして振り返してきた
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
愛されるって、ああいうのではない
悠佑
ないこ
アニキの目が誰かを捉える
視線の先には、女子学生の集まり…いや、誰かに群がっているのか
真ん中に男子学生の姿が見える
悠佑
群がられている彼とアニキは知り合いらしい
大きな声でその名前を呼んだ
悠佑
ないこ
その名前に驚きはしなかった
一目で分かった。淡い青の髪。頭一つでたすらりと高い身長
俺がよく知る相手だった
いふ
“まろ”と呼ばれたその青年は周りの女子に何事かを告げてこちらに走ってくる
悠佑
いふ
いふ
まろの目が俺を見やる
いふ
悠佑
悠佑
ないこ
知り合いだよ、とは言えなかった
知り合いなのは俺だけだから
いふ
ないこ
いふ
ないこ
悠佑
いふ
悠佑
ないこ
悠佑
いふ
悠佑
ないこ
いふ
悠佑
悠佑
ないこ
ラーメン屋を目的に、3人で歩いた
どうでもいい会話をしながら歩けば時間なんて一瞬で
俺は一人で呟いた
「今回は、こうなんだ」
ある時は、普通の学生同士
またある時は、教師と生徒
上司と部下
王子と執事
貴族と平民
αとΩ
domとsub
たくさん君と触れ合った
体だって幾度となく重ねた
どの世界に行っても必ず君と出会い
君は必ず俺を愛した
これが俺とまろの関係
まろと知り合って少し経ったある日
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
嬉しそうな顔をする
たかだか一緒に帰るだけなのに…こいつはいつも大袈裟なんだから
いふ
ないこ
さっきからずっと自分の話ばかり
息つく暇もない饒舌で、中身のない話をし続ける
まろはこんな奴じゃない。違和感が付き纏う
ないこ
いふ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
まろは立ち止まって俯く
考え事をする時まろはいつも俯くのだ
いふ
だが、少し長い気がする
ないこ
側に寄って顔を覗き込む
いふ
ないこ
まろと目が合った瞬間、強い力で抱きしめられた
噛み付く、という表現が正しいだろうか。 乱暴に唇が塞がれた
ないこ
腰に手が回され、後頭部が掴まれる
逃げられない俺に更に追い討ちをかけるように、舌が口内に侵入してくる
ないこ
口内を蹂躙するまろの舌に理性が溶かされる
気持ちいい
もっと欲しい
求めるように舌を絡ませにいけば、まろは嬉しそうに舌を絡み合わせてくる
長い接吻
甘い水の音をたてながら、その愛撫は続く
ないこ
ないこ
酸欠になんてならない
この舌使いは知っているから
ないこ
求めるままに、まろの首に腕を回そうとする
だが…
いふ
いふ
ないこ
俺がそうした瞬間、まろは唇を離した
抱き寄せられていた腰から手が離れ、代わりに肩が押されて引き剥がされる
ないこ
あれだけやってたくせに、と非難と怪訝をぶつけようとする
だが、顔を上げたまろの表情を見て止まってしまう
いふ
顔を歪ませて、何度も何度も謝るまろ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
走り去るその後ろ姿に手を伸ばすが、届くはずもない
俺は、困惑とともに一人、残されてしまった
まろにキスをされた日から一週間
まろは大学に来なかった
そして、大学内ではとある噂が流れていた
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
アニキは目を逸らす
きっとこの噂を前から知っていたのだろう
悠佑
ないこ
ないこ
悠佑
夜の街に入り浸っているというまろ
毎日のようにホテルに行って、大学に来ない
誰も深刻には捉えない。大学生なんだからそれくらい、と
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
悠佑
悠佑
アニキが困惑したように俺を見た
悠佑
ないこ
悠佑
悠佑
悠佑
ないこ
わからない。何も
悠佑
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
はずだ。だって、俺はこの世界ではまろに会ったことがなかったはず
悠佑
悠佑
ないこ
ないこ
悠佑
ないこ
ないこ
声が震え出す
アニキは見かねたように俺の背をさすってくれるが、そのせいで余計とまらなくなった
悠佑
ないこ
足取りが重い
気分が沈んでしまって、真っ直ぐ家に帰りたくなかった
遠回りをして、ぶらぶらと歩く
ないこ
ないこ
ないこ
そこで、青い髪を見た
何度も見たその青い髪。今一番会いたい人
あっちも俺に気づいたようで、視線が交錯する
ないこ
ないこ
まろは、知らない女性を横に侍らせていた
桃色の髪が、可愛い女性を
ないこ
瞬間、俺の中の何かが切れた
涙が頬を伝う
これ以上まろを見たくなくて、全速力でその場から逃げた
走って、走って、逃げた先は、この前の道だった
ちょうどキスをした所で崩れ落ち、みっともなく泣いた
まろが俺以外を見るのが嫌
俺を愛してくれないのが嫌
ないこ
まろは悪くない。悪いのは俺なんだ
まろの想いから最初に逃げたのは俺の方
並行する世界を次々に渡って、その想いから逃げ続けた
もしかしたら…という疑惑を本人に問いかけず、世界から逃げてまろの想いを確かめようとした
最低で、傲慢な俺だから
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
まろのことが好き
ifを渡り続けた先に見つけた正解は
涙とともに俺の心にすとんと落ちた