主
主
主
主
主
主
主
青
俺の名前を呼ぶのは 彼氏の青くん
彼の声は
彼が元気なときとは 比べ物にならないほど
小さく細くて
誰が聞いても 終わりが近いことがわかる
返事をしたら
最後の言葉を言われそうで
そのまま消えちゃいそうで
怖かった
そんな俺の気持ちを 知ってか知らずか
まだ返事をしていないのに 青君は口を開いた
青
知ってる
わかってるよ…
青
青
青
青
青
もう…喋らないで
逝っちゃう
無理しないでよ…!
青
青
青
赤
青
青
赤
本当は
「まだ生きれるよ」
「大丈夫だよ」
と言いたかったけど
喉のあたりで 引っかかって 出てこなかった
青
赤
青
赤
青
青
赤
赤
青
俺の幸せは 青くんの幸せだから
青くんがいないと意味がない
青
青
赤
青
別れよう
赤
青
赤
赤
青
赤
青
赤
赤
青
青
赤
赤
赤
俺が何を言っても
青君は謝るだけ
やり直すことは不可能なようで
青
幸せになってね
そこからの記憶が無い
泣きながら病室を 飛び出したのかもしれないし
そのままそこで 泣きじゃくっていた のかもしれない
事実なのは
気付いたら青君の お葬式にいたってこと
彼はなくなったんだ
それは 変えようのない事実
どんだけ泣いても
怒っても
悔しがっても
彼はいないんだ
そう思うと 俺のここにポッカリと 大きな穴が空いた気がした
多分一生 埋まることのない穴
これから俺は 生きていけるのだろうか
コメント
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