7年前の君と僕

ここは『天空』

この場所には

大きく分けて2つの種類の生き物がいる

『天使』と『悪魔』

10歳の時にその2つの種類に分けられる

分けられる前の記憶はなくなり

天使と悪魔が友好関係を築くことは禁止されている

悪魔の仕事は

ニンゲンを"死"に導く事

天使の仕事は

死にそうなニンゲンを生かす事

どちらもこの世界をバランスよく保つために

必要不可欠な仕事である

俺の名前はオウガ・アムール

No.666の悪魔だ

悪魔になって7年目

自分で言うのもあれだが

悪魔の中での実力はトップレベルだ

俺はずっと前から同じ夢を見ている

その夢に出てくる奴は

見たことないようで

何故か懐かしい

でも朝起きると

そいつの名前も顔も思い出せない

思い出そうとすると

頭にすーっと靄がかかる

ここは天国と地獄への入口

天使は天国、悪魔は地獄に住んでいるイメージがあるらしいけど

俺らは天国と地獄の狭間で暮らしている

と言っても

天使と悪魔の友好関係を築くことは禁止されているから

話すことはほとんどない

こいつは悪魔No.13

サン・ルトゥール

ニンゲンの世界で使われている

関西弁？とやらで話している

本人曰く、その言語を使う地方が

面白くて好きらしい