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KAITO総受け(マスカイ、モブカイ、レンカイ)

第3話 - 第3話「自分のせいで」

2025年08月21日

#モブカイ

#レンカイ

#マスカイ

#KAITO総受け

#可哀想

レインイブ

⚠️暴力シーンが少しあります

第4話はマスカイの予定です

それではよろしくお願いします

ブロロロロ(車の走る音)

マスター

……

KAITO

……

KAITO

あ、あの…

マスター

んだよ

KAITO

えっと、僕の…この仕事って

KAITO

明日もあるんですか…？

マスター

っは、当たり前だろ

KAITO

…っ

マスター

もう家にはレンがいるんだ

マスター

お前はただ大人しく足開いとけばいいんだよ

KAITO

でも、僕そんな、毎日は…

マスター

あ？口答えするな

マスター

いいか？旧型のお前は新型のロイドと比べて劣ってんだよ

マスター

覚えるのはおせーし家事もろくに出来ない

KAITO

…

マスター

お前に残された道は2つだ

マスター

言うことを聞いて人間の相手をするか、

マスター

言うことを聞かずに俺に捨てられるか

マスター

俺はどっちでも構わないぞ

KAITO

……言うことちゃんと聞きます

マスター

だったら我慢しろ

KAITO

…はい、

ガチャ(扉を開ける音)

レン

あ、

レン

マスター KAITOおかえり〜

KAITO

ただいまレン君

マスター

…おいレン、

マスター

お前何もせずにソファーでだらけてたのか…？

レン

違うよマスター

レン

俺家中の家事全部終わらせたよ

マスター

は？家中の？

レン

うん！
終わった後暇すぎてダラダラしてたけど

マスター

ほんとか？確認してみるが…

マスター

嘘だったら許さないからな

レン

俺嘘つかないしー

(マスターは部屋中を確認しに行く)

KAITO

…ねぇ、レン君

レン

ん？なに？

KAITO

本当に全部終わっちゃったの？

レン

あー！KAITOまで疑ってるな〜

KAITO

えっ疑ってないよ…！

KAITO

ただ、その…

レン

へへっ、大丈夫だって

レン

俺家事得意だしさ

マスター

…

マスター

…レン

レン

なに？

マスター

……お前すごいな

KAITO

…！

マスター

部屋中ピカピカだった

レン

でしょー？ほら俺嘘ついてない

KAITO

…すごい

マスター

はは！やっぱり時代はまさに新型のロイドだな！

マスター

旧型のKAITOに任せるよりも100倍完璧だ

KAITO

…っ

レン

…

レン

…まぁ確かに新型は沢山機能があって便利だけど

レン

KAITOは他の良いとこがあるでしょ

レン

新型も旧型も大差ないし

KAITO

レン君…

マスター

いいや、大差はあるぞ

マスター

現に今お前は、
俺達が帰ってくるまでに家事を終わらせた

マスター

だがKAITOはこの短い時間に全ての家事を終わらせたことなんかない

KAITO

…、

マスター

古いから、長時間動いたらバテるんだとよ

マスター

ほんと使えねーよな

レン

それは…！

レン

……長く稼働するロイドは皆そうなるよ…

マスター

経年劣化だろ、…ロイドの癖にめんどくせーよな

マスター

まぁいい、俺はこの後やる事があるから

マスター

お前ら飯でも作ってろ

KAITO

…はい

レン

…わかった

ガチャン(ドアを閉める音)

KAITO

……

レン

…

KAITO

…ご飯、作ろっか

レン

…うん

KAITO

…よし、

KAITO

火加減は完璧かな

レン

KAITOすごいね、レシピ無しで作ってるじゃん

KAITO

もう何年も料理を作ってるからね

KAITO

覚えちゃったよ

レン

何年も…か、

レン

すごいなぁ

KAITO

ふふ、ありがとう

KAITO

…

KAITO

あの時も…ありがとう

レン

…え？

KAITO

…マスターが僕のこと
使えないって言った時に、

KAITO

レン君がフォローしてくれたよね

レン

あー、それは…少し、マスターにムカついて…

KAITO

……

KAITO

でも、僕すごく嬉しかったな

KAITO

マスターに貶されるのは日常茶飯事だったから

レン

そんなっ…！

レン

KAITOは良いとこいっぱいあるよ！

KAITO

え…？

レン

今みたいに料理がすごく上手だし、

レン

教えるのもめっちゃ上手い

レン

それに、お仕事も頑張ってるし…

KAITO

…っ

レン

俺、ちゃんと良いとこ知ってるから！

KAITO

……ありがとうレン君

レン

…えへへ

KAITO

…レン君は優しくてかっこいいね

レン

へっ？！

KAITO

？

レン

あっ、えっと

レン

ま、まあね！

レン

俺優しいから！

KAITO

…っふ、あははッ

レン

か、KAITO…？

KAITO

ふふ、ご、ごめんねレン君

KAITO

なんだかアワアワしてる
レン君が可愛くて、っ

レン

わっ！ちょっと…可愛いって言うなよ！

KAITO

あはは、っごめんごめん

レン

って！頭撫でるなって！

KAITO

ふふ、ごめんね

レン

も〜！

数十分後

KAITO

じゃあ、そろそろ料理の盛り付けしようか

レン

おっけー

KAITO

わぁ、見て見てレン君

KAITO

魚上手に焼けてるよ

レン

すご、めっちゃいい匂いする

KAITO

レン君は魚好き？

レン

まぁ嫌いじゃないよ

レン

バナナは大好きだけどね！

KAITO

なら今度バナナを使ったデザートを作ってみようかな

レン

え？ほんとに？？

KAITO

レン君が来たお祝いにね

レン

！！やった！KAITOありがとう！

KAITO

あはは、飛び跳ねるくらい嬉しいんだ

レン

うん！

レン

(…KAITO、本当にすごく優しいな)

KAITO

……よし、これである程度は終わったね

レン

やった、完成〜

KAITO

じゃあ僕テーブルに置いてくるから、

KAITO

レン君は自分のご飯を
お茶碗によそっててね

レン

おっけー

レン

いっぱい食べちゃお

KAITO

ふふ、マスターの分もちゃんと残しててね

レン

へへっ、わかってるよ〜

KAITO

…こんな感じでいいかな

レン

KAITOー俺の分のご飯ついだよ〜

KAITO

うん、じゃあそこがレン君の席だから

KAITO

お茶碗はそっちに置いてね

レン

おっけー…って、あれ？

KAITO

…？どうしたの？

レン

…え？、いや、なんでご飯2人分しかないの？

KAITO

あぁ、

KAITO

それはレン君とマスターの分だよ

レン

はっ、？

レン

ごめんどういうこと？

KAITO

え…っと？

レン

KAITOの分は？

KAITO

僕…？

レン

KAITOはどこで食べるの？

KAITO

えっと、僕は…、

マスター

こいつは飯いらねぇぞ

レン

…っ！

KAITO

あ、マスター

KAITO

ご飯の準備終わりました

マスター

魚料理か、

マスター

まぁKAITOは料理だけは
上手いからな

KAITO

…っ！

KAITO

あ、ありがとうございます…！

KAITO

(…久しぶりに褒めてもらったな)

マスター

じゃあ食うぞレン、席に着け

KAITO

僕は洗濯物畳んでますね、

マスター

ああ、俺らが食い終わるまでに終わらせろよ

KAITO

はい

（KAITOはベランダに行く）

レン

……

レン

あのさ、マスター

マスター

なんだ？

レン

なんでKAITOはご飯ないの？

マスター

あー、あいつはいいんだよ

マスター

寝る前に充電させときゃ倒れねーし

レン

えっ…？！

レン

ロイドは充電だけで済ませるのは規約違反だよ…？！

マスター

…あ？

レン

ロイドにだって味覚はあるし、好きな食べ物もある

レン

人間には分からないと思うけど、充電って味しないし…

レン

しかも、充電で補えないエネルギーをご飯で補うのに

レン

それをさせないのは、
どうかしてる！

マスター

……

マスター

…へぇ、

マスター

お前は随分生意気な個体だな

レン

…っ！

マスター

知らない内にKAITOと仲良くなって、

マスター

あいつの味方をするのか

レン

…マスターは、間違ってる

マスター

…はぁ、

マスター

俺は鏡音レンが好きだから、

マスター

本当はこんなことしたくないんだがな

(マスターがレンに近づく)

レン

…ッ！

レン

(殴るならこい…！)

レン

（ロイドを殴ったらセンターに通報が入る）

レン

(ロイド虐待として捕まれ！)

(しかし、マスターはレンの横を通り過ぎる)

レン

…？

レン

(どこに行くんだ？)

(マスターはベランダに向かう)

マスター

…おい、こっちに戻れ

KAITO

…？わかりました

レン

な、何するんだよ

KAITO

レン君…？

マスター

レン、お前が俺に逆らったからこうなるんだ

マスター

しっかり見とけよ

KAITO

え？マスタ＿

ドゴッ(腹を殴る音)

KAITO

っあ"…ッ！！？

レン

っ？！KAITO！！！

KAITO

ゲボっ…ゲホッ！

マスター

オラッ！お前がっ！ちゃんと！教育しないからっ！

ドゴッ…ドスッ…！ドガッ…！ (床に倒れたKAITOに連続で腹を蹴る音)

KAITO

う"っ…ッがはっ…！あ"ｯｯ

レン

やめて！やめてよ！！

マスター

あ？お前のせいだろ、

マスター

そこから1歩でも動いたら
こいつをもっと痛めつけるからな

レン

っ！

KAITO

…はぁ…ｯ､はぁ、…

レン

ロイドを傷付けたらセンターに通報が入るんだぞ…！

レン

だからもうやめ

マスター

通報なんかいかねぇよ

レン

え、…？

マスター

知ってるか？旧型のこのKAITOには通報機能がない

マスター

だから何してもいいんだ

レン

通報機能が…ない…？

マスター

ああ

マスター

お前みたいな新型にはあるみたいだから殴れねぇが

マスター

KAITOは違う

KAITO

…ゲホッ…はぁ、……っ

マスター

いいか？レン

マスター

お前が今後俺に生意気な態度をとったりしたら

マスター

俺が容赦なくKAITOをぶん殴るからな

レン

そんな…、っ

マスター

お前が逃げ出したりしても同じだ

マスター

分かったならもう二度と口答えするな

レン

……、

マスター

おら、KAITOお前いつまでそこにいるんだ

マスター

早く家事してろ

KAITO

…は、はい、…ｹﾞﾎｯ、ごめんなさい

(KAITOはフラフラした足取りで、その場から立ち去る)

レン

(…KAITO、…)

マスター

レン、さっさと席に着け

マスター

お前にも飯与えねぇと通報いくからな…

マスター

食わなかったら…分かるよな？

レン

……また、…俺のせいでKAITOが殴られる

マスター

ははっ、理解したようだな

マスター

じゃあ食え

レン

…………うん、

レン

(…KAITO、さっきすごく怯えた目してた)

レン

(…後で、KAITOにちゃんと謝ろう)

静まり返った空気に、食器が皿に当たる音だけが響いた

この作品はいかがでしたか？

1件

初コメ失礼しますこの作品めっちゃ自分の性癖に刺さって良いですね。続き待ってます、頑張ってください！

レインイブ

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