恵まれない家庭に生まれてきちゃった6人兄弟のお話

時間は変わらずに場面だけなかむの部屋に変わります

わかりやすい説明とか一生できない

あれ､､､？

部屋､､､あ､部屋か､､､

寝てたのか､､､

夜の8時です！！！(大声)

こんな時間に寝ちゃったらもう夜寝れないかな､､､

今なら､､､

俺はふと思った

､､､今なら俺が消えても､誰も気づかないんじゃないか

でも今までもきっと､

ずっと誰かが思ってたこと

そう口に出すと俺は､窓を開けた

寝起きのことで判断が鈍っていたんだろう

起きてから驚くほど短い時間でベランダに立った俺は､

最後の夜､だと思いたい景色の空気を吸った

自然と涙が込み上げてくる

友達や先生との別れよりもいちばん大切な

兄弟との別れ

今俺が一歩柵を飛び越えてしまえば

その別れがもうすぐそこにある

そんなことを次々に口に出してみると､大粒の涙がいくつもこぼれ落ちた

まだお別れはしたくない

それにきっと､悲しむだろう

俺が死んだら俺よりも､

きっとあいつらのほうが悲しむ

､､､もう嫌だ

苦しみながら生きるよりも､一瞬の痛みでこの世とさよならしたほうが

､､､きっと

俺は柵に足をかけた

ぶるーく視点になるぞｫ↑

数十秒前

なかむの部屋から音がした

窓の鍵を揚げる音

夜の７時以降に部屋の窓を開けることは禁止されている

なかむが今まで約束を破ったことはなかった

だから､､､

そんなことないわけない

つらかったの我慢して､今まで頑張って生きてきたんだ

いや〜視点操作が忙しいわい すまさん視点です

､､､どうしよ

暇だな､､､課題でも､

ふとした気配と物音を感じ､窓の外に目をやる

なにもない､いつもと変わらない夜

すまさんはなかむとぶるーくのさっきまでの出来事をしらないぞ！

いつもと変わらないはずなのに､

急に涙が込み上げてきた

おかしいな､さっきまではなんてこともなかったのに

課題やろう､とか考えてたのに

､､､急に

終わっちゃう気がして

支え合ってきた今までの当たり前も

俺が見てきたあいつらの沢山の笑顔も

そんな事急に考えて

なんで今頃､､､考えて､､､

なんで泣いてんだ､

今までだって散々笑い合ってきたのに

このままの関係が､

一つの糸で吊られたような関係が､､､

急に､､､

急に終わっちゃうなんて､､､

ない､､､ない

こんな事考えたくない

終わらないを信じていた

信じていた

､､､信じて､､､