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注意 夢小説 口調迷子 キャラ崩壊 設定追加してる場面あり ご本人様とは関係ありません

俺は先輩をベランダに連れ出した

先輩は 「空,綺麗だね」 と言いながら眺めている.

俺はそれを横目で見ながら 煙草を吸う

煙を吐き、 それに続けて話す.

ローレン

俺たちのこと、覚えてるのか、?

先輩はゆっくりと俺の方を向き、 少し微笑んだ

麻衣

覚えてるって言った方が良いのかな?

ローレン

…どっちでも

ローレン

あんたが覚えてるなら覚えてるってことで

麻衣

じゃあ覚えてる

ローレン

…アクシアが寂しがってた

ローレン

「俺を守ったせいで」って、ずっと言ってた

ローレン

あの後はずっとそんな感じでさ

ローレン

他の奴らもみんな、闇に堕ちたみたいだった

ローレン

最近やっと元に戻ってきた

ローレン

みんな笑い合えてて、結構元気で.

ローレン

…先輩はどうだった?

麻衣

どうだったって?

ローレン

…わかってるんだろ、言いたいこと

麻衣

…まぁ、ね

ローレン

なんであの時逃げなかったんだよ

ローレン

あの時逃げてれば誰も死なずに済んだはずだッ!

ローレン

なのにあんたはッッ…!

その先は、言葉が出なかった

こちらをまっすぐに見つめる先輩は とても寂しそうで、辛そうだったから.

麻衣

…そう、だね

麻衣

あの時逃げてたら、アクシアもローレンも…あんなに痛い思いしなくて済んだのにね

ローレン

…そういうことじゃねぇだろ…

ローレン

だって…だって、あんたは…ッ…

目の前が血塗られて、真っ赤で. アクシアも倒れてて、俺も倒れていた

どうしようもない痛みが身体中を駆け巡り 俺たちの体を蝕む.

だけどそこに、先輩はいなかった

先輩が、見つからなかった

ローレン

探しても探しても見つからなかった

ローレン

もう他のことなんてどうでもよくなって

ローレン

ずっとあんたを探してた

ローレン

だけど…ッ!

ローレン

あんたは…ッなんで…!

次に会った時、 先輩は傷だらけだった

それなのに俺達を最後まで守った

ローレン

なんで、?

ローレン

なんでいつもあんたは俺より前にいるんだ

ローレン

どうして俺はそこに追いつけないんだ…ッ

ローレン

振り返って隣を歩いて欲しかった

ローレン

俺たちと一緒に笑って欲しかった

ローレン

なのに、なんで…ッ

ローレン

俺らが追いつけなかったから、?

ローレン

守れなかったから?

ローレン

じゃあ先輩が死んだのも全部…ッッ

その言葉を言おうとした

全て俺のせいだって.

だけど、それが言えなかったのは 暖かい感触に包まれてしまったからだろう

麻衣

…ローレン

麻衣

君は、あの時たくさん私を探してくれたでしょ?

麻衣

私ね、知ってたんだ

麻衣

レオスとオリバーに教えてもらってたんだ

ローレン

え……?

麻衣

毎日君たちが探してくれてること

麻衣

だけど次第に、ローレン達が堕ちていくのを感じたんだ

麻衣

…私もね、本当は怖かったんだよ

麻衣

ローレン達がいなくなったら私はどうすれば良いんだろうって、ずっと思ってたんだ

ローレン

…!

麻衣

…君のせいじゃないよ

麻衣

アクシアのせいでも、他のみんなのせいでもない

麻衣

大丈夫だよ、もう追い詰めないで

ローレン

っ…

今までずっと堪えてきた涙が、 溢れて溢れて止まらなくなる

だけど、違うんだ

そういうのだけじゃないんだ

俺は必死に涙を拭って 言葉を吐き出す

ローレン

…なぁ、先輩

麻衣

ローレン

また…消えるつもりなのか…?

その言葉を聞いた瞬間 私は息が詰まった

呼吸も忘れてしまうほどに 恐怖を感じたから.

麻衣

…そんなことないよ

そう言って、笑う.

心配させないように.

ローレン

…嘘だ

麻衣

どうして?

ローレン

エバさんが言ってた

エバさん… あぁ、オリバーか

ローレン

嘘つく時は目が笑ってないって

どうして? なんでオリバーが…

オリバー

記憶、消したのにって思いましたか?

ローレン

エバさん!?

レオス

残念でしたね、麻衣さん

レオス

わたしが記憶を戻しました

麻衣

…なんで

レオス

だってあのまま消える気満々だったじゃないですか

オリバー

僕たちは気づいてたからね

オリバー

だから事前にやってもらって、今こうしてローレン君達に情報を提供しているんだ

麻衣

……

麻衣?

…そっか

麻衣?

君たちも、裏切るのか

そう言う全員の顔は 俯いていて全く見えなかった

だが、 確かに感じたのは.

ローレン

エバさん、ヴィンさん、逃げてッッ!

…確かに感じたのは、 "先輩の形をした何か"からの 多大な殺気.

麻衣?

裏切り者は排除しなきゃね

そう言って笑う"それ"は エバさん達でも感じるような、 狂気と冷徹さを纏っていた.

ローレン

……?

ローレン

どこだ、ここは

ローレン

…俺はさっきまで何をしてた?

ローレン

ああ、そうだ

ローレン

アクシア達と任務に行ってたのか

ローレン

疲れて寝ちまったのかな

マイ

イロアス君〜?

ローレン

あ、マイさん!

マイ

だから、呼び捨てでいいって!

ローレン

え、だって…なんか言いづらいし

マイ

あははっ、何その理由w

ローレン

わ、笑うな…!

マイ

ごめんってw

ローレン

マイさん

マイ

ん?

ローレン

ここがどこかわかりますか?

ローレン

気づいたらここにいて…

マイ

ローレン

?マイ─────

マイ

…君のせいだよ

ローレン

え……?

マイ

君のせいで私はあの時死んだんだ

マイ

君のせいでクローネ君もオリバーもレオスもパタちゃんもみんな傷ついたんだ

ローレン

せ、先輩…?

マイ

君は自分は悪くないって思ってるんでしょ?

ローレン

だって,先輩が…言ってくれたから…っ

ローレン

だから俺は安心できた、なのに…ッ

マイ

あはっ、本気だと思ってたんだ

マイ

だけど残念w

マイ

────嘘だよ

ローレン

は……

マイ

ふふっ、バカだね、ほんと滑稽だよw

マイ

あ〜あ、こんな子が後輩なんて、私も恵まれてないなw

ローレン

先輩、なんでッ

マイ

ほんと、期待外れだよ

ローレン

やめろ…やめてくれ…ッッ

ローレン

俺は…俺は、もう…ッッ!

??

ローレンッッ!起きろッ!

ローレン

っ…!!!

次に目を開くと、 そこは星が煌めく夜の空が広がっていた

ローレン

はッ…はッ…

上手に息ができず、 浅い呼吸になる.

アクシア

ローレンッ、大丈夫かッ!

ローレン

アク、シア…?

アクシア

ろ……れん……?

ダメだ、思い出すな、やめろ

違う、俺は償わなきゃ

これ以上やめてくれ

アクシアも、みんなも、先輩も 傷つけてしまった

償うんだ、罪を

ローレン

お、れは……ッ

ローレン

償わないと…っ

アクシア

ローレン、?

いつのまにか手に握られていたナイフを そのまま自分の心臓の近くに持っていく

手が震えて、狙いが定まらない

感じたことない恐怖が心の底から こみあげてきて、涙が溢れる

ローレン

ぅあ"ぁぁぁぁぁッ!

その叫び声を区切りに 俺はナイフを心臓に突き刺す

ローレン

はぁッ…はぁッ…

…しばらく経っても、 痛みが襲ってくることはない

感覚も鈍ったのか、 やっぱり、俺は────

アクシア

ッ!?

途端、アクシアが息を呑む音が聞こえた

目を開いてみる.

ローレン

え…ッ

理解が追いつかなかった

どうして、目の前に先輩がいるんだ

なんで俺からは血が出てない?

なんで──俺は先輩を刺しているんだ、?

麻衣

っ…

先輩は痛みを堪えているようだった

先程まで止まっていた脳みそが 真実を俺に訴えてくる

ローレン

ッ…!先輩っ!

麻衣

大丈夫…藤士郎に治してもらえるから

ローレン

先輩ッごめん…ごめんなさい…ッ

麻衣

ローレン…

ローレン

俺ッ…期待外れでごめんなさいッ

ローレン

みんなのこと傷つけてごめんなさい…

オリバー

ローレン君…?

ローレン

だからッ…恵まれてないなんて言わないでッ

ローレン

ちゃんとするからッ、もう迷惑かけないからッ

レオス

イロアス君……

ローレン

だからもう嫌わないで…ッ

ローレン

1人に…しないでよ…っ

アクシア

ローレン…

俺は昔から、1人だった

親を亡くして 友達も出来ず 彷徨っていたところを引き取られた

そこからはずっと戦ってた

ある時、相方ができた

仲間もできた

先輩もできた

1人じゃないって思えた

みんながいるから大丈夫って思えた

だからもう

ローレン

1人に…なりたくないっ…

俺はもう、1人に戻りたくない

もう誰のことも失いたくないんだ

そう思っていると 突然強く抱きしめられた

ローレン

っ…!

麻衣

ローレンは1人じゃないよ

麻衣

もうみんながいる

麻衣

アクシア達が、そばにいてくれるよ

麻衣

だから────

そして呟いた言葉は 少し泣きそうな声で、寂しそうだった

ローレン

先、輩…?

するとすぐに俺から暖かい感触が なくなり冷たい感触になる.

レオス

…っと、危なかった…

レオス

とりあえず、僕は弦月さんのところに麻衣さんを連れていきます

レオス

他の方達は部屋に戻ってもう休んでください

アクシア

えっ、でも…

レオス

麻衣さんも私達も今日は頑張りましたから

レオス

オリバー君、着いてきてもらえますか?

オリバー

ええ、もちろんです

1人だけ,取り残された気がした

俯いている俺に気づいたのか、 ヴィンさんが声をかけてくる

レオス

ローレン、君は悪くない

レオス

それをここにいる私達全員が認めよう

ローレン

…!

レオス

レイン君だって君を責めたりなんかしない

レオス

エデン組を組む時に、約束しただろう?

ローレン

…ありがとう、みんな

レオス

笑顔になれたなら何よりだ

そう言って笑うみんなが とても眩しく見えた

兄6人と仕事場の先輩に溺愛されてます

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