うぅーん……
神崎 奏
……こ、こは?
神崎 奏
…てかなんで
道路で寝て……るんだ?
道路で寝て……るんだ?
いてっ
神崎 奏
あー……ほっぺ
つねったけど痛いや
つねったけど痛いや
神崎 奏
(てことは…夢では
ないってことか)
ないってことか)
神崎 奏
……ん?
神崎 奏
あれ、なんか落ちてる
神崎 奏
……ぬいぐるみかな?
神崎 奏
白い……えーと
なんか書いてある
なんか書いてある
神崎 奏
「白いヤツ」……って
まんまじゃん。
まんまじゃん。
神崎 奏
わ!
神崎 奏
……いい香り…
神崎 奏
(なんか…すっごい
いい香りするし…
うん!持っとこ!)
いい香りするし…
うん!持っとこ!)
トコトコ……
神崎 奏
(え、足音────?!)
妖怪
なぁ、嬢ちゃん
神崎 奏
ふぁい?!
神崎 奏
(頭に……角?…あ、
この特徴って…
もしかして)
この特徴って…
もしかして)
お婆ちゃん
……あぁ、そうそう
お婆ちゃん
鬼には
お婆ちゃん
近ずいちゃダメよ
神崎 奏
……おに?
神崎 奏
あっ!せつぶんの!
おにはーそと!
……のやつ?
おにはーそと!
……のやつ?
お婆ちゃん
そう。角が生えてて
……とーっても
強いんだよ。でも
危ないからね
……とーっても
強いんだよ。でも
危ないからね
神崎 奏
そうなんだ!
おぼえとく!!
おぼえとく!!
鬼だ
神崎 奏
……あ、え、えと
ど、どうしたんです?
ど、どうしたんです?
神崎 奏
(バレたらまずい
バレたらまずい
バレたらまずい
バレたらまずい)
バレたらまずい
バレたらまずい
バレたらまずい)
神崎 奏
(…バレたら、死)
鬼
ん?あぁ。この時間は
不審者が出たりするから
気をつけてな。って
言おうと思った
だけやで。
不審者が出たりするから
気をつけてな。って
言おうと思った
だけやで。
神崎 奏
……あ、あぁ!
そういう事でしたか!
大丈夫ですよ!
そういう事でしたか!
大丈夫ですよ!
神崎 奏
あはは……お気遣い
ありがとうございます!
それじゃあ…えと
私、急いでて!では!
ありがとうございます!
それじゃあ…えと
私、急いでて!では!
鬼
……そか、転ばないように
気をつけてなー!
気をつけてなー!
神崎 奏
あ、はい!
ありがとうございますー
ありがとうございますー
神崎 奏
(優しかった……)
鬼
『……おい、────。
人間が出た。…はっ
別に食うつもりやないで
ただの報告や』
人間が出た。…はっ
別に食うつもりやないで
ただの報告や』
鬼
『…あぁ、ただ
その人間はあの
白いヤツを持ってた
気をつけとけ』
その人間はあの
白いヤツを持ってた
気をつけとけ』
鬼
……ふぅ
鬼
中々…美味そうやったな。
神崎 奏
(案外、元の世界と
変わんないな……)
変わんないな……)
妖怪
グルルルルルル……
神崎 奏
うわぁっ?!
妖怪
ガウッ!グゥゥゥ……
神崎 奏
(犬?!……いや
この犬、足がない
もしかして、妖怪?)
この犬、足がない
もしかして、妖怪?)
妖怪
ガウッ!
神崎 奏
(やば、襲わr)
神崎 奏
……誰か……
神崎 奏
助けて…っ!
ザシュッ
神崎 奏
っ……あ、れ
痛く……ない
痛く……ない
刀を持った人
ふう……大丈b
神崎 奏
た、たたた、食べないで!
刀を持った人
え、あ、いや、
違うよ?!…えと
仲間!…君、人でしょ?
違うよ?!…えと
仲間!…君、人でしょ?
神崎 奏
……へ?
刀を持った人
だって、白いヤツを
持っても何も
ないんだから……
持っても何も
ないんだから……
神崎 奏
へ?……え
これですか?
これですか?
刀を持った人
うん。そうだよ
刀を持った人
あー……えと
まずは自己紹介しよっかな
まずは自己紹介しよっかな
神崎 奏
あ、えと…神崎 奏です
刀を持った人
奏ちゃんね。
ぴくと
俺は、ぴくと。
妖切りさ
妖切りさ
神崎 奏
ぴくと…ん?
神崎 奏
妖切……り?
神崎 奏
(妖切りって確か
お婆ちゃんが)
お婆ちゃんが)
お婆ちゃん
そうそう……妖怪を
倒す人がいるんだよ
確か……えーと
妖切りっていう人さ
倒す人がいるんだよ
確か……えーと
妖切りっていう人さ
神崎 奏
えっ?!…怖い?
お婆ちゃん
はっはっは……
むしろ、優しいよ
むしろ、優しいよ
神崎 奏
そうなの?でも
倒すちゃうなんて……
ひどい人じゃないの?
倒すちゃうなんて……
ひどい人じゃないの?
お婆ちゃん
……危ない妖怪だけさ
いい妖怪は基本
攻撃しないからねぇ
いい妖怪は基本
攻撃しないからねぇ
神崎 奏
じゃあ!あやかしぎり?
いい人なんだね!
いい人なんだね!
神崎 奏
(この人が……妖切り!)
神崎 奏
あ、え、えと!
神崎 奏
たす……けてくさだい!
神崎 奏
(あ、間違えて
手握っちゃった)
手握っちゃった)
ぴくと
あ、え、あわ……
ちょ、大丈夫?
ちょ、大丈夫?
神崎 奏
す、すす、すみません!
……ちょっと
混乱しちゃってて
……ちょっと
混乱しちゃってて
ぴくと
……まぁ仕方ないよね
多分だけど、この世界に
来た迷い人かな?
多分だけど、この世界に
来た迷い人かな?
神崎 奏
あ、え、えと
た多分そうです
た多分そうです
ぴくと
……う、え、えと
その…まず
手離して貰える?
嫌って訳では
無いのだけど……
その…まず
手離して貰える?
嫌って訳では
無いのだけど……
何故か、ぴくとさんの 顔は真っ赤だったけど とりあえず気にしないでおこう
神崎 奏
あ、はい!……えと
その、この世界には
人は居ないんですか?
その、この世界には
人は居ないんですか?
ぴくと
あぁ、んー……まぁ
俺だけだよ。
……それにしても
よく君生きてるね
俺だけだよ。
……それにしても
よく君生きてるね
神崎 奏
……へ?
ぴくと
いや、まぁ。
白いヤツを持ってた
っていうのも
あると思うけど……
白いヤツを持ってた
っていうのも
あると思うけど……
ぴくと
普通、ここに来た人は
来て数分で死んじゃうから
来て数分で死んじゃうから
神崎 奏
えっ?!
神崎 奏
……な、なんで?
ぴくと
そりゃあ……
ぴくと
妖怪に食い殺される
からじゃない?
からじゃない?
神崎 奏
えっ……
神崎 奏
(そっか、私は運良く
ぴくとさんが
来てくれたけど
あのままだったら
死んでたか……)
ぴくとさんが
来てくれたけど
あのままだったら
死んでたか……)
神崎 奏
ん?あの……
白いヤツって何か
意味があるんですか?
白いヤツって何か
意味があるんですか?
ぴくと
あぁ……
ぴくと
その白いヤツは
妖怪が嫌いな匂いだし
妖怪が触れると死ぬし
人間の匂いがしない
ようになってるんだ
妖怪が嫌いな匂いだし
妖怪が触れると死ぬし
人間の匂いがしない
ようになってるんだ
神崎 奏
えっ?!凄…
めちゃくちゃ便利…。
めちゃくちゃ便利…。
ぴくと
ただ、たまに
効かない妖怪も
居るから……
効かない妖怪も
居るから……
ぴくと
…持ってても
危険なのは変わんないかな
危険なのは変わんないかな
神崎 奏
な、なるほど……
ぴくと
……………………
神崎 奏
?どうしたんですか
ぴくと
奏ちゃん。
ちょっといい?
ちょっといい?
神崎 奏
え?あ、はい……
ぴくと
腕、見せて。
神崎 奏
え、あ、は……っ?!
神崎 奏
な、にこれ
神崎 奏
(厨二病みたいな
マーク…?なにこれ?!
え、刺青でも
ないし…え?!)
マーク…?なにこれ?!
え、刺青でも
ないし…え?!)
ぴくと
鬼の紋章……
神崎 奏
え、あ、鬼?
ぴくと
…もう目
つけられてたのか
つけられてたのか
ぴくと
……奏ちゃん。
ちょっと無礼を許してね
ちょっと無礼を許してね
神崎 奏
え、あ
チュッ
神崎 奏
はっ……
神崎 奏
(え?!い、今のは?!
ん?!い、いや
米国とかでもキスあるし
それか…?いや
違うよな?!へ?!)
ん?!い、いや
米国とかでもキスあるし
それか…?いや
違うよな?!へ?!)
ぴくと
…あ、一応キスしたのは
腕だから、あ、え、えと
き…気持ち悪いけど
許してね……
腕だから、あ、え、えと
き…気持ち悪いけど
許してね……
神崎 奏
あ、は、はい…
神崎 奏
(…まぁ違うよな)
神崎 奏
…………あっ、でも
紋章が消えてる!
紋章が消えてる!
ぴくと
……良かった
ぴくと
紋章が弱くて…
本当良かった
本当良かった
ぴくと
まじ焦った…
神崎 奏
え、えとー…
神崎 奏
あの……紋章って
よく分かんないんですけど
なんなんですか?
よく分かんないんですけど
なんなんですか?
ぴくと
あぁ、その紋章は
ぴくと
……簡単に言うと
ぴくと
呪いだよ






