逃げたい生物兵器サン達

生物兵器 そう聞けば細菌を思い浮かべる人が多いのでは無いだろうか

この国の生物兵器達は4つのグループに分けられてる

まず1グループ目 先ほど話した細菌などのグループ この研究はこことは別の施設で行われている 詳細はあまり知らん

次に2グループ目 ここはいわゆる失敗作の集まり 実験に失敗し、ぐちょぐちょで原型のないものから意思疎通の出来ないほど精神がイカれているものまで 基本、元野生動物であるものが多いが噂では元人間もいるらしい コイツらは消耗品扱いされている そんな奴らの管理も“一応”している

そして3グループ目 ここは実験の成功はしてるが、そこまで期待したものではなかった者が多くいる 喋れない個体は少なくはないが、ちゃんとした意思疎通が出来るモノが多い 少しは知能があるようで歯向かうモノも多いが、その時は着けている首輪に電流を流し抑制する が、一般兵よりは強い為、しっかりと世話をしている

最後の4グループ目 ここは最高傑作達が多く集まる 元人間であるモノが多く、きちんとコミュニケーションが取れる そして信じられないほど強く、この国を支える大切な戦力だ 基本、世話には専属がつく事が多い

この量のエサをやらねばならぬと思うと絶望するが、ここは給料の為頑張るしかあるまい

急に近代的な部屋に出る ここは最高傑作達が暮らしている地下1階である 基本、地下に出入りするにはルームキーが必要であるため安全性はバッチグーである

可愛らしい部屋 そんな部屋には似合わないほどの真っ黒で血生臭い塊が眠っている

肩を上下に動かしてまるで小動物の様に丸まって

戦場でのニバリーを見ていると想像出来ない顔をしている なんか、ちょっと可愛い…かもしれない

そう思い、鹿丸々をボトっと部屋に落とす

先ほどまで生きていたのだろう。落とした拍子に真っ赤な血が飛び散った

口元を押さえ急いで、しかし静かにニバリーの部屋を後にした

コイツはケテル。生物兵器の世話係をしている 確か、17歳やっけ？若い…

鈴 コイツは26で少佐というなかなかの実力者である。媚び売っとこ そして鐘の世話係と化している。鐘とは交際関係があったのだとか

鐘 最高戦力のうち1人 鈴が好きすぎるあまり、他人に対して殺意が高い。普通にいつか殺されそうで怖い